「仮面ライダーだって」「何を言っているの、お前は」
千束の新たな姿。それに対して、シータとジープは戸惑いはあった。
だが、その当人である千束は、特に気にしない様子で、その手に持つヴァレンバスターを構えた。
「その名の通り、仮面を被ったヒーロー。お前達から人々を守るね」
「グラニュート擬きが何が出来るのか」「さっさと闇菓子の材料になっちゃえよ!」
二人のその言葉と共にエージェント達は、各々が持った銃を、そのまま千束に向けて放った。
二人のエージェントは、まるで意思疎通したように、まるで隙の無い連携で放ったレーザー。
そのレーザーを避ける事は本来ならば、難しかっただろう。
だが。
「ふっ」
千束は、そのレーザーを意図も容易く避けてみせた。
それも、本来ならば、見つける事が難しいだろう糸の隙間を縫うような移動。
普通の人間では、不可能な動きと共に、避け、そのまま駆け抜ける。
「なっ?!」「嘘だろっ」
人間が、グラニュートのような力を得た。
たったそれだけで、敵う訳はない。
そう、二人は考えていた。
だが、千束は、エージェントの攻撃を避け、瞬く間にエージェントに接近すると共に、その手に持つヴァレンバスターの銃口を正確に撃つ。
致命傷を避け、放たれた攻撃は、エージェント達の動きを封じる。
「さぁ、どうする?これ以上、闇菓子を造るのは止めるのか、この人達を見捨てるのか」
千束は、そう脅すように言う。
彼らがどのような立ち位置なのか分からない。
だが、彼らを止める事が出来れば、闇菓子による被害が少なくなる。
そう考えたからこその問いかけ。
すると、シータとジープは互いに見つめ合う。
同時にやりと笑い。
「闇菓子を造るのを、止められる訳ないじゃない」「それぐらいだったら、そんな奴ら、どうでも良いし」
エージェントを見捨てるような一言に対して、千束は怒りを隠せなかった。
それでも。
その時、エージェント達は、すぐに千束に襲い掛かる。
「むっ、駄目だよっそんな事をしても、彼らは」
そう、エージェント達を説得しようとした。
その時だった。
「千束っ彼らは、人間でもグラニュートでもないっ、エージェントは、二人の眷属だっ」
「眷属、それって、ゴチゾウみたいな感じ?」
「あぁ、ビリー達のような感情もない、本当に機械なんだ」
その一言を聞くと。
「そっか、だったら、遠慮はいらないよね」
それと同時だった。
これまで、手加減していたと思えるように、千束は、簡単に振り払い、そのまま回し蹴りを放つ。
それと共に、素早く、ヴァレンバスターの上下のレバーを動かし、再度戻す。
「はぁ!」『チョコドン!』
同時に、ヴァレンバスターから放ったその銃弾は、そのままエージェント達を貫いた。
それだけではない。
貫かれた銃弾は、そのままシータとジープの懐にあるベルトに当たる。
「ちっ、こいつっ」「よくもっ」
すると、ベルトから僅かに漏れ出た機械のチップ。
そのチップが壊れかけると共にシータとジープの顔が異形の、グラニュートの本来の顔が露わになる。
同時に、彼らの身体にノイズが走る。
「なるほどぉ、そのベルトは他のグラニュートとは違うようだね」
「人間っ覚えていろよっ」
その言葉と共に、二人はそのまま消えていった。
それらが戦いの終わりを告げると共に、ため息を吐く。
「ショウマ君、大丈夫?」
「・・・うん、けど、俺」
何も役に立つ事は出来なかった。
だが、そんな彼が言おうとした時、千束は。
「何を言っているの、ここまで戦えたのは、ショウマ君のおかげだよ」
「俺の」
そう千束の言葉にショウマは見つめる。
「私が戦う力を得られたのは、ショウマ君の優しさが、一緒に戦ってくれるグラニュートの力を貸してくれたから。ショウマ君がいなかったら、私は戦えなかった。だからこそ、ショウマ君」
ショウマの手を握る。
「私と一緒に、家族を守ろう。先生やミズキ、ライカンにエレンにアンビーにニコにビリー。そして、これからも増える皆の為に」
それを聞いたショウマは。
「・・・うん、俺、戦うよ。あの時、守れなかった母さんの分もっ」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子