こちらの世界に住み始めて、一年が経過した。
あれから、俺の記憶は未だに完全に戻っていない。
それでも、こちらの生活と、向こうの世界での友達だった皆と無事に再会する事が出来た。
「そして、今日は振り分け試験か」
こちらの世界に住み始めて、初めての振り分け試験。
俺は、既に朝の食事の準備を終えた。
この世界に来てから、料理を作るというのは、以外と楽しい事だと学んだ。
ライカンやエレンからも、料理の作り方を教えて貰った。
「千束!朝ご飯だよぉ」「おぉ、出来たのか!」
その日、試験という事で、千束も今日はわりと早く起きていた。
二人で暮らし始めてからしばらく経ったが、千束はわりと朝が弱い。
だからこそ、朝の食事は、ほとんど俺が用意している。
「んっ、おはよぅ、ショウマ君」
「おはよう千束!今日はいよいよ、振り分け試験だよねぇ!」
「そうだねぇ、ショウマ君は、結構テスト勉強、楽しそうにしていたよねぇ」
朝で、のんびりとした雰囲気で千束は喋りながら、そのまま俺が入れた珈琲を飲んでいた。
「最初は、少し不安はあったけど、今は毎日が新鮮な気持ちがあったから。
何よりも、少しずつだけど、母さんの事を思い出して、その約束を思い出したから」
ここに来る前のグラニュート界での暮らしは広がった。
母さんは、この世界から無理矢理こちらに連れてこられて、毎日食べられるのは、その辺で生えていた草。
それを見ていたライカン達も辛そうであり、だからこそ、こっそりと街へと連れて行ってくれた。
邪兎屋の面々と街をこっそりと遊んだ。
白祇重工で、様々な人の暮らしの景色を見た。
特務捜査班から、この世界の事を教えて貰った。
カリュドーンの子から、自由を教えて貰った。
彼らから教えて貰ったが、少しずつだけど思い出してきた。
だからこそ、俺は、闇菓子を作っているストマック家と戦わないといけない。
そんな考えをしていた時だった。
「んっ、先生からだ?」
ふと、千束が何かに気づいた様子。
千束は、すぐに電話に出ると。
「もしもし、先生?どうかしたの?」
『緊急事態だ、現場で少し面倒な事になった』
「えぇ、これから私達、試験なのに?」
『すまないが来てくれ?でなければ』
「分かった!すぐに行くよ」
そうして、千束は、そのまま切ると、そのまま、珈琲を一気に飲む。
「熱っ、という事で、行こうショウマ君!」
「あぁ、けど、どこに行くんだ?」
「なんでも、銃取引がある現場だって。少しでも被害を少なくする為にって」
「早く、終わらせないとね」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子