「うひょぉ!早い早い!!」「千束、少し落ち着いてよね」
ショウマと千束は、今、ミカさんに言われた現場へと向かって、バイクで走っていた。
原付での2人乗りは基本的に禁止になっているが、現場になるべく証拠が残らないようにと、ショウマのゴチゾウで造り出したバイクで現場へと向かう事になった。
そうして、走った先。
その先には、大きな廃ビルがポツンっと立っていた。
「ここに、その銃取引があるんだよね?」
「そうだよぉ、それにしても、楠木さんも酷いよねぇ、私達はこれから振り分け試験があって、忙しいのに」
「まぁ、良いじゃないか、とにかく、すぐに終わらせればっと」
そうしながら、ショウマは近くにある窓の淵を掴み、そのまま登り始めた。
かなり手慣れた動きで行っており、その様子を、千束は苦笑いをする。
「それにしても、まさか吉井君達が逃げるのに付き合ったおかげで、こんな技術を身につくなんてねぇ、世の中、どこで何が役に立つか分からないね」
そうしながら、千束は、近くにある階段で上り始める。
銃取引が行われ、リコリスの1人が人質が取られている。
銃取引を行っている武器商人を殺させない為にも、銃に撃たれても平気で高い身体能力を持つショウマが、駆り出されていた。
(それだけで、本当にショウマ君を呼んだのかな?)
階段を登りながら、そんな疑問を思い浮かべながら、階段を登っていく。
すると、聞こえてきた音。
「んっ、うひょぉぉ!!」「うわっと!?」
すると、ショウマが目的の階へと辿り着く直前、窓から凄まじい音が聞こえる。
見ると、窓ガラスが突然割れていた。
ビルの中で何が起きているのか分からない最中、ショウマは瞬時にその階の窓を突き破り、部屋の中に入り、回避する。
「マジかよ、一体何が起きたんだ!?」
何が起きたのか分からずに困惑しているショウマ。
そんなショウマの耳元にあるイヤホンからミカがすぐにその状況を伝える。
『ビルの中にいるリコリスが機関銃を撃ったようだ』「本当ですか?」
まさかの状況に対して、ショウマは、驚きを隠せなかった。
だが。
『待てっ1人、生きている奴が、武器商人が?いや、まさか、奴らの中にグラニュートが紛れていたのかっ』
その言葉を聞いた瞬間、既にショウマはゴチゾウをガブに装填していた。
「変身!」『ザクザクチップス!ザックザク~!』
それと共にショウマは、ザクザクチップスフォームに変身する。
そして、その手にあるザクザクチップスラッシャーを構えて、天井を斬る。
瞬時に斬り裂くと共に、そのまま、新たなゴチゾウを装填する。
『ポッピングミ!ジューシー!』
鳴り響いた音声と同時に、天井に向かって、蹴る。
それによって、天井を突き破ると共に。
「なっ!?」「っ!?」
天井を突き破った先。
そこにはグラニュートと、対峙していたリコリス。
彼らの中間に立つ形で、ショウマは現れた。
「来たのか、ガヴっ」
そう、ショウマの姿を見たリコリスの1人であり、千束と同じ春川フキは目を見開き驚く。
そして。
「あれが、対グラニュートの最初の戦士」
もう1人、井ノ上たきなは、静かに呟く。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子