その日の喫茶リコリコは普段のような日常を少しずつ送っていた。
春休みも入っており、新学期が入るまでの間に、ショウマと千束の2人は文月学園での試験召喚戦争に備えたテスト勉強を順調に行っていた。
そして、リコリコへと帰ってくると。
「千束とショウマが帰ってきましたぁ!」「ただいまです」
千束は元気よく声で、ショウマもまた、それに釣られるように。
「おかえり、二人とも」
そんな2人を暖かく迎えるミカは、笑みを浮かべながら、珈琲を入れていた。
店に帰ってくると共に、落ち着いた香りに、ショウマは笑みを浮かべていた。
「先生、大変!食べモグでこの店ホールスタッフが可愛いって!これ私とエレンちゃんのことだよね?」
「面倒な事が増えた」
同時に千束は、すぐにスマホの食べモグでの評価を、ミカに見せる。
それを聞いたエレンは、その事でまた面倒な事が増えると、思わず口に出していた。
すると、ガバッと起き上がったミズキは。
「アタシのことだよ!」
「……冗談は顔だけにしろよ酔っ払い」
そう、呆れたように言っていると、ふと千束の目に止まったのは見覚えのない少女。
千束の来ている文月学園の制服とは違う青い制服。
それには、見覚えがあった。
「あらリコリス……てか、どうしたのその顔」
「お、もしかして」
「例のリコリスだ、話したろ千束」
そうして、千束は
「え!?」
驚きの声を出した。
「今日からお互い相棒だ、仲良くしなさい」
「この人が……?」「この子がぁ!」
それに合わせるようにミカが、千束に彼女を紹介した。
それと共に2人の反応はかなり正反対だった。
「井ノ上たきなです。宜しくお願いしま――」
「たきな!はじめましてよね?」
「は、はい、去年京都から転属したばかりなので――」
「おお、転属組。優秀なのね!歳は?」
「十六です」
「私が一つお姉さんか。でも“さん”は要らないからね!チ・サ・ト、でオケー♪」
「はあ」
そう、あまりにものマシンガントークに、たきなは呆然として、受け止めてしまう。
「そして、ショウマ」
「はい?」
「今日から、この子が君の妹という事になるから」
「「えっ!?」」
続いて、話した内容に、ショウマもたきなも驚きを隠せなかった。
「それは一体どうして」
「これから、行動を共にする事が多い。その際に、少しでも怪しまれないようにする為に。何よりも、井上と井ノ上。かなり似ているからな」
「・・・妹」
その言葉に対して、ショウマは、突然、おろおろし始めた。
「ちっ千束、どうしよう!?おっお兄ちゃんって、どうしたら良いのかなぁ!?俺、良いお兄ちゃんって、どうしたら良いのか分からなくて」
「ふふんっ任せな際!このお姉ちゃんである千束に任せなさい!あれ、でもそれって、つまりはたきなは私の妹っていう事になる訳!」
「そっそうか!あれ、でもそれだと俺は千束のお兄ちゃんなのかな?」
「えっ、どうなんだろう?同じ歳だけど?」
その突然の宣言に対して、2人の会話。
その内容を聞いていたたきなは、ため息を吐く。
「その、彼も」
「あぁ、関係者だ、そして、とても頼りになるから」
「・・・本当ですか?」
少し信じられないのか、たきなは、そんなショウマを見つめる。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子