リコリスの任務という事で、ファーストである千束の任務に同行する事になった。
珈琲豆の配達や、幼稚園での子供の面倒、さらには日本語教室の先生。
それらは、たきなの知っているリコリスの任務ではなかった。
だが、何よりもたきなに疑問を思わせたのは、ショウマの存在だった。
お人好しの馬鹿。
それが、たきなのここまでの道中でショウマに対する印象だった。
「どうかしたの、たきな?」
「・・・疑問に思いまして」
「疑問?」
「ショウマさんは、本当にリコリスに大きく関係しているんですか?」
「たきなぁ、ショウマ君の事はお兄ちゃんって呼ばないと駄目だよぉ」
「・・・ショウマさんは、それで本当にリコリスと関係があるんですか?」
「あっ、無視したな、この野郎」
そうしながら、休憩時間という事で、公園のベンチで2人は座りながら、話していた。
その話題は、たきなが疑問に思ったショウマの素生だった。
「ショウマさんが重要な役割と言いますが、それが何なのか、分かりません。何よりもリリベルにも見えませんし」
「たきなは実際に会った事があるの?」
「・・・いえ」
リリベル。
それは、リコリスとは違う存在。
リコリスとは反対に少年達で構成されており、その性質は暗殺者に近いリコリスとは反対の、軍のような存在。
「全く、たきな、ショウマ君はリリベルじゃないよ、絶対に」
「・・・噂で聞くようなリリベルとは違うとは思いますが」
そうしながらも、今はお菓子を買いに行っているショウマがリリベルに所属しているとは考えられなかった。
だが、それは同時に、千束に対する印象も同じだった。
「それにたきなは一つ、結構勘違いしているよ」
「何がですか?」
「ショウマ君はね、リリベルよりも絶対に強いよ」
「それはどういう「おぉい、千束!たきなぁ!」と」
すると、お菓子を買いに行っていたショウマが、こちらに手を振っていた。
「おぉ、ショウマ君!どうしたの?」
「それが、さっき、刑事のおっちゃんから、ストーカー被害があった人がいたから、相談されたんだ。警察じゃ動きにくいって」
「あぁ、なるほど、それじゃ、さっそく行こうか!」
ショウマからの言葉を受けた千束は笑みを浮かべながら、立ち上がる。
それと共に、たきなは少しだけ、見つめる。
「あっ、たきな、どうしたの?」
そんなたきなに対して、ショウマは首を傾げながら、聞いてくる。
対して、たきなは。
「・・・なんでもありません」
そうしながら、特に表情を変える事なく立ち上がる。
同時に、たきなが思った事は。
「本当に、強いんでしょうか」
その印象だった。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子