ショウマは、召喚獣フィールドで新たに出会ったタンザナイトと呼ばれる未知のグラニュート?と謎の兎のような人形を操作しているプロキシと共に、この異変の原因を探る為に調査を行っていた。
「それにしても、一体、この空間の異変は何が原因なのか?」
「それに関して、実は心当たりがあるんだ」
空間の雰囲気がこれまでと違う事もあり、その疑問を呟いた時、プロキシの方からそんな言葉が出てきた。
「心当たり?」
「あぁ、この空間に来た際に、何か変な事を行っている奴らを見かけたんだ。奴らが何を行っているのか分からなかったが、それを行っている最中で、暴走してしまったんだ」
「暴走だって!?」
それを聞くと共にショウマはすぐに考える。
おそらく、グラニュートの中には、この召喚獣フィールドを利用した計画があったと考える。
グラニュート達が、十全の力を発揮する為には、この空間が必要である事は、この一年の戦いで十分過ぎるぐらいに知った。
だが、この召喚獣フィールドを造り出しているシステム自体、未だに謎が多くDAでも、それを簡単に手を出す事は出来なかった。
それ故に、召喚獣フィールドに関しては、これまで手を出す事はなかった。
けれど。
「どうやら、そいつらが起こした騒動みたいだな」
「そう考えても良いだろうね、ならば、最初に奴らをなんとかする事が先決みたいだな、案内頼むぜ、プロキシ!」
「任せて、それじゃ、さっそく行こうか」
その頼もしい言葉と共に、ショウマ達は、事件を起こしただろうグラニュート達の元へと向かった。
道中では、未だに黒い結晶が各地に多く見られるが、ショウマは事態の解決を最優先にして、向かった。
そうして辿り着いた先は、文月学園のシステムをコントロールを行うメインルーム。
そのメインルームの中央には、
「ガッガァァァァ」
「こいつは」
そこにいたのは、キメラのような存在だった。
元々は、別の個体だと思われるだろうグラニュート。
だが、タンザナイトのようなブラックホールを思わせる丸い玉を中心に、様々なグラニュート達が合わさっている。
それを一言で言えば阿修羅を思わせる姿。
城を思わせる巨体に、戦士の腕、海賊の脚に、博士を思わせる白衣。
様々なグラニュート達が一体となっており、それらはあまりにも不気味。
「こいつは、ヤバいな」
「あぁ、このまま暴走させたらマズイ」
既に、彼らを助けられない。
いや、むしろ、生きているのかどうかさえ疑わしい。
ただ、そこにあるのは災害でしかない。
「止めるぞ!」
タンザナイトの言葉に合わせるように、ショウマもまたガヴガブレイドを取りだし、迫る。
だが、その融合型グラニュートは、既に行動していた。
一体化となった事で、その全てのグラニュートの力が集結していた。
手に持つ武器。
それらは二人の攻撃を簡単に受け止める事が出来た。
「なっ、嘘だろっ」「っ!」
ショウマは、基本的な力は、実はグラニュートと比べてあまり高くない。
それは、ポッピングミフォームは、基本的に力で攻めるというよりも、その跳躍力と共にグミならではの技を生かした戦い方が特徴である。
なので、今回の受け止める事も前提にしていた。
だが、隣にいたタンザナイトの攻撃は違う。
タンザナイトは、ショウマは知らないがエーテリアスの中でもかなり上位に位置する存在であるデュラハン。
その中でも特別な個体な為、その一撃を受け止められる敵は、あまり存在しない。
だからこそ、そのあまりの状況に、動揺はあった。
そして、その動揺は。
「なっがぁぁ!!」「マズっ!!」
油断となった。
融合型エーテリアスから放たれた波動。
それによって、二人は吹き飛ばされた。
ショウマが吹き飛ばされた先には、黒い結晶の一部が。
タンザナイトも、壁に埋め込まれた。
「こいつっヤバいな!けど!」
そうして、ショウマはなんとか立ち上がる。
ガヴの装甲の何割かは既に破損している。
すぐに修復する為にも、近くにいるゴチゾウを探す。
「止めてやる!」
同時にタンザナイトも立ち上がる。
だが、その勢いと共に、近くにいたゴチゾウの一体が跳び上がる。
「なんだって、俺は」
そう、ショウマは、その手にあるゴチゾウを、そのままガヴに装填する。
だが、その際、ショウマは気づかなかった。
そのゴチゾウが、その黒い結晶を食べてしまって、変化した事に。
『グミ!EATグミ!EATグミ!ガヴ……ガヴ……!グミじゃナイト!』
「えっ?」
その音声に疑問は一瞬。
それと同時に、ガヴに変化が起きる。
ガヴの、グミのアーマーが、まるで騎士のような形へと変わる。
それと共に、左腕は、紫色の盾。
それによって、ガヴの、その姿は、騎士。
「「なんだ、これは」」
その変化は、ショウマだけではなかった。
見れば、タンザナイトも大きく変わっていた。
タンザナイトの顔となっている部分である丸い穴。
その上に丁度乗る形で、ショウマのゴチゾウの一体であるグルキャンゴチゾウが乗っていた。
それにより、グルキャンゴチゾウから送られるエネルギーによって、タンザナイトの姿は、大きく変化していた。
これまでのすらりとした体系から、一変。
身の丈以上はあるだろうバイクが、タンザナイトの身体から生成された。
そのバイクに合わせて乗り込む為の身体へと再編成されており、その姿はがっしりとした体形となっていた。
「すげぇ、これって、仮面ライダーみたいじゃないか」
「仮面ライダー?」「んっ、そうか」
それを見て、タンザナイトは思わず呟く。
それには、プロキシは、一体何なのか分からず、首を傾げる。
だが、それを聞いたショウマは嬉しくなった。
「だったら、止めよう、仮面ライダータンザナイト!」
「えっ、乗りで言ったけど、良いかもしれないな、行こう、仮面ライダーガヴ!」
今回、タンザナイトが変化した姿に関しては、覇者浸食体・ポンペイを思わせる姿へと変わったと想像して頂くと幸いです。
ゼンゼロから出る陣営は
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ヴィクトリア家政
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カリュドーンの子