フルコースとライダーと学園生活   作:ボルメテウスさん

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春が始まる前に

「それにしても、今回の事件はかなり大きな出来事だったな」

 

そうしながら、文月学園は、現在、全面的に閉鎖を行っていた。

召喚獣フィールドが消えた後にも、黒い結晶こと、エーテリアス結晶は未だに残っていた。

どのような危険性があるのか、分からない事もあり、DA直属の様々な機関がそれらの回収を行った。

 

「あぁ、まさか異世界から、来訪してきたとは、最初は冗談かと思ったが」

「まぁ、そもそも、グラニュートの関連する全ての出来事が、まるで空想の世界だけどな」

「確かにな、だが、同時にまさかこれもとんでもない代物だけどな」

 

そうして、エーテリアス結晶を研究員は手にしていた。

 

「ここから出るエネルギー量は凄まじい。それは、既存のエネルギー問題を全て解決出来る程の代物だ」

「あぁ、だけど、現状での、有効な活用方法は一つしかないというのも嫌な話だな」

 

そうして、結晶は既に加工されていた。

それは、とある研究に使われた代物である。

 

「4月には配る予定だった奴にまさか追加するとはな」

「現状でも、変身は不安定ではあるけどな。だが、このエーテリアス結晶は、どういう訳か召喚獣フィールド内では活性化する事が出来る」

「それはつまり」

「あぁ、本格的に仮面ライダーの実験を行う事が出来る」

 

研究員の、言葉と同時に映し出されたのは、5人の仮面ライダー。

 

「ガヴをモデルに造られたタイプの仮面ライダーが5人と」

 

そして、次に映し出されたのもまた5人のライダー。

 

「ヴァレンをモデルに造られたタイプの仮面ライダーも5人」

「計10人のライダーを、AクラスからFクラスまでの6クラスに配る予定となっている」

「その為に、色々と裏で工作したのだからな」

「あぁ、わざわざガヴをFクラスにしたのも、より試験召喚戦争を行わせるようにする為にな」

 

そう、全てが、彼らの計画の内だった。

 

「それにしても、仮面ライダー。こいつは本当に人類の希望になるのか?」

「知るかよ、上が造れと言ったんだから、造るしかないだろ。第一、逆らったらどうなるのか」

「おやおや、面白い話をしているじゃないか?」

「酸賀博士」

 

そんな研究員の話に入り込んだのは、一人の人物がいた。

その人物は、白いロングコートを纏った眼鏡を掛けた若々しい男性が、彼らに入り込む。

彼の名は酸賀研造。

このライダーシステムの開発の責任者である。

 

「まぁ、確かに俺としては、このシステムも面白いけど、グラニュートに関しても見ていきたいからねぇ」

「見ていきたいって、無責任ですよ」

「無責任って言われてもね、俺が行うのは実験だからね。何よりも、それは君達も同じじゃないか」

「それはまぁ」

「まぁ、とにかく」

 

そのまま、その画面を見つめる。

 

「彼らの活躍は、この春からより見物になるね」

 

眼鏡に光を反射させながら、呟いた。

ゼンゼロから出る陣営は

  • 邪兎屋
  • 白祇重工
  • ヴィクトリア家政
  • 特務捜査班
  • カリュドーンの子
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