ショウマは、すぐに自分の装甲を確認する。
これまでの、数多くの戦いをくり広げて来た経験もあって、自分自身の弱点は分かっていた。
ガヴ自身、お菓子を模した装甲である故に、防御力はそれ程高くない。
だが、それ以上の弱点は『熱』である。
「これは、予想外だな」
そうして、既に溶かされてしまった装甲を、地面に捨てながら、対策を考える。
眼前にいるスズの厄介さを理解した。
「さっきの攻撃で、追撃を行わなかったね、けどなんで」
「おそらくは、あの仮面ライダーはヒットアンドウェイを基本に戦うだろうな。見る限りだと」
そうして、明久と雄二は、そのままスズの方を見る。
召喚獣フィールドにおいて、この広い場所。
その場所は、スズが行っているスケートのような動きはまさしく適切だった。
「彼の戦い方は、ある程度見たわ。グミのような柔軟さを利用した跳躍を利用した戦い方。それはある程度の狭い場所では脅威になる。けど反対に、こうした障害物が何もないフィールドにおいては」
「・・・こちらの圧倒的に有利という訳だ」
そう、向こうのAクラスは、その状況を適切に判断している様子であった。
その言葉通り、ショウマの放ったすべての攻撃は、地面に撃ち込まれるだけだった。
「どうしよう、このままじゃ」
「問題ないよ」
不安になる島田に対して、千束は、余裕の表情だった。
「そんな余裕で大丈夫なの」
「だって、ショウマ君、全然諦めていないしね」
「諦めていないって」
そうしていると、ショウマは、懐から取り出したのは。
「確かに、このままでは不利だな、だから、戦い方を変える」
「変えるって、まさか試してもいない戦い方をそのまま行うのかしら、それって」
「バカみたいって?」
そう、Aクラスの優子が笑みを浮かべながら言うが。
「こっちはバカのFクラスだからね、色々と試していかないとね」『チョコダン!パキパキー!』
それと共に、ショウマの、姿はポッピングミから一変。
チョコダンフォームへと変わる。
「躊躇いなし!」
そうしている間にも、チョコダンへと姿を変えたショウマは、その手に持ったチョコダンガンの銃口を真っ直ぐと向けて、引き金を弾いた。
「わぁお!?これは」
引き金を弾くと共に、放たれたチョコの弾丸は、そのままスズへと向かって、放たれていく。
放たれたチョコは、そのままスズを追撃していく。
「なるほど、確かに遠距離からの攻撃だと考えれば、さっきの試合で見ていたようだけど」
「それは、むしろ不利になるだけ」
そうしていると、スズは、その攻撃を避けながら、真っ直ぐと、ショウマに再び攻撃を行う。
その斬撃は、ショウマのポンチョを溶かしてしまう。
「遠距離攻撃を行うと共に、身軽になっているようだが、さっきの姿とは違い、跳躍力はあまりないように見えるわ」
「それは、むしろ、避ける可能性を自分から消しているのと同じ」
そうしている間にも、スズは、次々と攻撃を行っていく。
「そんな、それじゃ」
「そうだね、これは」
そうして、勝利を確信したAクラスの面々。
そして、敗北を予感させたFクラス。
その最中で、一番には。
「「こっちの勝ちだ」」
その宣言を、ショウマと千束は言った。
「えっ?」
何を言っているのか、分からなかった。
疑問に思ったスズ。
しかし、一瞬の浮遊。
「何が」
スケートによる移動の最中での浮遊。
障害物も何もない場所のはずなのに、滑ってしまった事。
自分にとって、最適解の戦いを行っていた彼女にとっては疑問であった。
そうしている間にも、ショウマは既に飛んでいた。
既に装甲のほとんどが熔けている。
故に、そのガヴに新たなゴチゾウがセットされていた。
『キャンディ!EATキャンディ!EATキャンディ!ガヴ……ガヴ……!グルキャン!ペロペロ!』
「ここで三つ目のフォーム!?」
それと共に、ショウマは新たな姿へと変わっていた。
その姿は、巨大かつメカニカルな重装甲で、巨大な拳に巨大な脚が特徴的な姿であった。
宙を飛びながら、そのまま、吹き飛ばされているスズを、完全に掴むと、そのまま地面に叩きつける。
「っ!」
先程までの攻防もあって、すぐにスズは、ショウマの装甲を溶かそうとした。
だが。
「溶けない!」
そうしている間にも、ショウマは既にガヴを抑えていない方の手でハンドルを回す。
『グルキャンフィニッシュ!』
同時に、その腕に集まったのはキャンディのエネルギー。
それで、全ての決着をつけるように。
「はあぁぁぁ!!」
そのまま至近距離で放った一撃。
それによって、勝負は決した。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子