シータとジープ。そして、敵であったはずの男。
彼らの情報は間違いはなかった。
ウォールナットが着用していたと思われる着ぐるみ。
そこからは、着ぐるみの綿と共に流れ出る血。
それが、彼を、ウォールナットが殺された事の証明である。
「おれ、守れなかった」
涙が浮かんだ。
しかし、ショウマには、どうしようもなかった。
「・・・早く、乗せますわよ、奴らが来るとは限らないので」
その場で冷静に、ルーシーは指示を出し、そのままトラックに乗せる。
未だに追っ手がいない事。
そして、何よりも、ここで放置する訳にはいかない。
その意図もあって、彼らは、離れる。
未だに死体となっているウォールナットを見つめて、呆然としていた。
その最中で。
『もう良い頃合いじゃないかな』
「えっ?」「へっ?」「はっ?」
その声に、疑問に思った。
その次の瞬間、死体だったはずのウォールナットがむくりと立ち上がった。
それを見たショウマは怖がり、思わず千束に抱きつく。
そのまま、ウォールナットの頭が外れて、露わになったのは、見覚えのある人物だった。
「熱っ、ビール頂戴」「ほーい」
その人物は、ミズキであった。
呆気ない言葉と共に、そのままビールをバイパーが投げ渡した。
「えっと、おばけじゃないの」
「お化けなんている訳、いやぁ、よく考えたら、グラニュートがいたから、もしかしたらいたかもしれないね」
「というよりも、冷静な様子を見る限りだと、もしかして」
「えぇ、知っていましたわ、元より、依頼内容はそうでしたから」
そう、ルーシーは呟いた。
「えっ、えっ、だとしたら、ウォールナット、本人さんは」
『ここだ』
それと共に声がしたのは、スーツケースからだった。
「追っ手から逃げ切る一番の手段は、死んだと思わせる事。そのアイディアをくれたのは、皮肉にも、そこにいるショウマだけどね」
「俺?」
そう、ショウマは首を傾げる。
「実際、ショウマが死んだ時は騒ぎになったけど、ストマック社からの追っ手を一時的に消えたのは、ショウマが死んだと思われていたからだよぉ」
「そのアイディアの提供と共に、彼女を安全な所まで送り届ける事を、私達は依頼で受けましたの」
「そうだったのか」
まさかの繋がりに、ショウマは驚きを隠せなかった。
「・・・それじゃ、死んでいないんですね」
「あぁ、聞いた話だと、君は隠し事があまり上手くないと聞いたからな、そこで黙っているようにした。それにしても」
すると、クルミは、そのままショウマのガヴに近づく。
「噂に聞いていたが、これが仮面ライダーのか」
「うぅうん」
そうしていると、クルミは、そのままショウマのガヴを見つめる。
「・・・これは、本当に生まれつきなのか?」
「えっ、どうだろうか?その辺の記憶はないから」
そう、マジマジとクルミは、そのガヴを見つめる。
「ふむ、実に興味深い、ゾクゾクするじゃないか」
「えぇ」
なぜか、マッドサイエンティストを思わせる発言に、その場にいる全員が驚きを隠せなかった。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子