フルコースとライダーと学園生活   作:ボルメテウスさん

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ショウマの事情

無事に任務を終えた夜。

 

喫茶リコリコで、その反省会が行われていた。

 

「これは、なかなかに美味しいですわね。落ち着いた雰囲気で、ショウマが気に入るのも分かりますわ」

 

「うぅん、こういう落ち着いた雰囲気もなかなかだねぇ」

 

元の、グラニュート界へと戻る前に、二人に報酬と共に、お礼も兼ねて、喫茶リコリコでの歓迎を行っていた。

 

珈琲の香りと、和風の団子を食べながら、堪能していた。

 

その最中で、たきなは。

 

「・・・やっぱり、危険だと思います」

 

そう、ショウマと千束に対して、たきなが、とある事を問うた。

 

「危険と言うと」

 

「敵の命も大切にするという方針です」

 

その言葉を聞くと、二人は、少しだけ固まる。

 

「今回の任務、本当だったらウォールナットが死んでも可笑しくなかったです。だけど、あの時に敵も、何よりもグラニュートの命を大事にする必要があるんですか」

 

「今回は敵だっただけかもしれないよ」

 

「・・・もしかしたら、そうかもしれない。けれど、グラニュートまで」

 

その言葉に対して、ショウマは。

 

「かもしれない。けれど、考えが変わるかもしれない。何よりも、俺は、自分の記憶が無くなっていたから、特に」

 

「記憶が無くなったって」

 

そう、ショウマは、その腹部にあるガヴを見せる。

 

「それは、仮面ライダーに変身する為のベルトじゃないんですか」

 

「うぅん、これは俺の身体の一部。俺は、人間とグラニュートの血。各々の血を半分ずつを受け継いでいるから」

 

「えっ」

 

困惑を隠せなかった。

 

だが、同時に納得してしまう部分もあった。

 

「もしかして、グラニュートに対抗する事が出来るようになった結果って」

 

「そう、偶然だけど、ショウマ君が味方になってくれた。そのおかげで、グラニュートに対抗する事が出来たのだから」

 

「・・・そうだったんですか」

 

その言葉に、たきなは納得するしかなかった。

 

それでも、たきなは疑問をぶつける。

 

「ショウマ君は、それじゃ、なんでそこまで人間の味方を」

 

「・・・そうだね」

 

ゆっくりとショウマは語る。

 

「俺、記憶もないし、過去で何が起きたかなんて、分からない。けれど、人間もグラニュートも関係ないんだ」

 

そう、ショウマは笑顔で言う。

 

「だけど、何時か、実現したいんだ、人間もグラニュートも、同じお菓子を食べて笑顔でいられる世界を。そんな世界を作りたいんだよ」

 

その言葉を聞いて、たきなは理解する。

 

この人が、何故、人間を守りたいのかを。

 

「甘いですね」

 

そう、たきなは言う。

 

それに対して。

 

「あぁ、お菓子が好きだからね」

ゼンゼロから出る陣営は

  • 邪兎屋
  • 白祇重工
  • ヴィクトリア家政
  • 特務捜査班
  • カリュドーンの子
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