フキ達は、その日、とある通達もあり、文月学園にいた。
「フキ、あれって」
「文句を言っている場合じゃない!とにかく、撃ちまくれ!」
フキは叫びながら、そこにいるグラニュートに向かって、引き金を引き続ける。
そのグラニュートは、先日、ショウマと戦ったグラニュートであった。
グラニュートは、その素早い動きを行いながら、フキ達、リコリス達に迫っていた。
「こいつって、確か」
「あぁ、例のグラニュート擬きと戦った奴だ、あの時は千束がトドメを刺すのを止めたから」
そうしていくと、グラニュートはフキ達を見つめる。
「本当に、ここだと身体の調子が良い。飛び出すのにも丁度良い。それに、これだけの人間がいるんだったら、分け前はかなり多く手には入れる」
「分け前?」
グラニュートは、こちらに向けて言った一言。
疑問に思うフキであったが、近くの窓を見る。
見ると、窓には、何か細い何かが映った。
これまで、前の方だけ見ていたが、気になり、一瞬だけ後ろを見る。
「マジかよ」
見つめた先、そこにあったのは糸。
人を簡単に捕らえる事が出来る程の大きさの糸が、蜘蛛の巣。
そんな、蜘蛛の糸の奥から徐々に近づく影。
そこに立っていたのは、眼前に戦っていたグラニュートと同じ特徴を持つ蜘蛛のグラニュート。
「もう一体のっ、グラニュート」
「あいつに警戒して、来てみたんだが、どうやらそいつはいないようだな」
「どちらにしても、これだけの人間がいれば、闇菓子は十分なぐらいに貰えるだろう」
そう、グラニュート達は、前後から挟まれる状況。
絶体絶命の状況の最中。
「おぉ!!凄い凄い!!」
「なんだ?」
突然、聞こえたエンジン音。
周辺は、誰も来ないように、既に行っていたはず。
そのはずなのに、なぜ。
その疑問は。
「「うわぁぁぁ!」」
「はぁぁぁ?!」
突撃してきた、その巨大な何かによって、疑問はより大きくなった。
奇妙なピンクの巨大なバギーであり、現実離れをしている装甲に対して、その場にいた全員が驚きを隠せなかった。
そして。
「うわぁ、まさか、こんなのまで出せるなんて、凄いね、ショウマ君!」
「なっ、千束!」
すると、そのバギーに乗っている人物の一人が、千束である事に気づくとフキはを思わず叫ぶ。
そのまま、千束は地面に降り立つと共に、フキ達に気づく。
「どうやら、間に合ったみたいだね」
「間に合ったじゃないだろ、なんで、こいつをここに連れてきたんだ」
「そんなの決まっているでしょ、この状況をなんとかする為だよ」
そうしながらも、ショウマもまた降り立つ。
既に変身しており、そのまま構えていた。
「お前、この状況で」
「この状況だからでしょ、フキも、皆も分かっているはずだよね」
「ぐっ」
通常兵器では傷を付けられないグラニュート。
そのグラニュートが2体同時に現れた。
どう、考えても、現状、フキを含めたリコリスだけで現状を打破する事は出来ない。
打開出来るのは、ショウマのみ。
「それは」
「良いから、今は見守って、ショウマ君の戦いを」
それと同時に、ショウマに気づいた2体のグラニュートは、ショウマを囲む。
グラニュート達にとって、自分達にダメージをまるで与えない通常兵器しか持たないフキ達を含むリコリスは脅威ではなかった。
故に、最大に警戒すべきショウマの排除を最優先にした。
そんなグラニュートに対して、ショウマは、そのままゆっくりと構える。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子