ショウマ達は、電車に乗っている。
電車の外から見える光景は、雨が降っており、どこか暗い。
それは、まるで、この場にいるショウマの心を現すように。
「そう言えば、ショウマ君が、本部に来るのって、結構久し振りだね」
「あぁ、なんか俺の検査を行うとか、俺の安全性とか、そういう感じで言われてね」
そう、千束はふと、ショウマにそんな話をしながら、聞いてきた。
だが、ショウマの、その表情は、どこか優れなかった。
「・・・そう言えば」
そして、千束とショウマに着いていく形で、たきなも一緒にいた。
そこには、たきなが目的としていた、本部に着くまでの間、手元のメモ帳に何事かを書き留めている。
だが、ふと、ショウマの方に目を向けながら。
「私がいる間、本部でショウマさんを見かける事はなかったですね。それは一体」
その質問を問われた際、ショウマは、どこか表情は暗かった。
「あははぁ、なんというか、その。俺、あそこ、あんまり好きじゃないから」
ショウマは、苦笑いをしながら呟いた。
たきなから見たら、なぜそんな事を言ったのか、分からず、首を傾げる。
対して、千束は。
「あっ、そうだ、ショウマ君、飴ちゃん食べる?結構、美味しいから」
「・・・うん」
まるで、すぐに話題を変えるように、千束は、すぐに飴を渡した。
「けれど、なんで今回、ショウマさんをここに」
「・・・楠さんが、ショウマ君を通して、向こうの組織と連携を取りたいって」
「向こうの組織って、まさか、グラニュート界の」
その話題に、たきなは、驚きを隠せなかった。
「そぅ、元々、ショウマ君の存在のおかげで、ある程度の人は、別に協力態勢でも問題ないかって言っていたの。まぁ、その条件としては、協力者に対して、これまで捕まえたグラニュートを差し出す事だけどね」
「・・・それは、危険じゃないですか」
「まぁね、下手したら、ストマック社の方がかなり有利になるからね。けれど、戦力差を覆すには、それぐらいしないといけないってさ」
それと共に、千束はため息を吐く。
「グラニュートで、悪い人達だけじゃなくて、良い人もいるのにねぇ」
そうしながらも、目的の駅に辿り着く。
未だに、雨が降り続ける最中、ショウマ達は、そのまま駅の入り口へと向かう。
そのまま改札まで下りて、外へ出ようとすれば、一台の車が待ち構えている。
「お待ちしておりました。錦木様、井ノ上様、ショウマ様」
そう、既に迎えが来ていた。
それに対して、ショウマは、どこか浮かない顔をしていた。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子