フルコースとライダーと学園生活   作:ボルメテウスさん

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その名は

「ガァァァ!」

 

 それと共に、狼を思わせるグラニュートが始めに動き出した。

 

 まるで狩人を思わせるグラニュートは、その牙で真っ直ぐとショウマに襲い掛かる。

 

 その攻撃に対して、ショウマは正面から受け止める。

 

 だが、そんなショウマに、グラニュートは追撃するように噛み付く。

 

「ぐっ!」

 

 それと共にショウマのアーマーの一部が剥がれる。

 

 まるでグミのようなその装甲が剥がれてしまう。

 

 それを見ていたもう一体の蜘蛛のようなグラニュートは、そのまま天井に登っていた。

 

 正面の狼のグラニュートとの戦いで、手を出せないショウマに対して、上空から奇襲するように襲い掛かる。

 

「はぁ!」

 

 だが、ショウマは、瞬時に狼のグラニュートに向かって、蹴り上げる。

 

 その蹴りの威力は凄まじく、狼のグラニュートを吹き飛ばす程。

 

「なっ」「がぁ!?」

 

 ショウマの放った蹴りによって、狼のグラニュートは吹き飛ばされ、そのまま奇襲しようとしていた蜘蛛のグラニュートにぶつかる。

 

 その隙を見るとと共に、ショウマは後ろに下がると共に、その手には新たな妖精が現れる。

 

「あれって」

 

「分からない、ショウマ君がお菓子を食べると出てくる妖精。何時までも名前がないと変だから、一応、ゴチゾウと名付けた!」

 

 そう、千束がゴチゾウに関する事を言うと共に、そのままショウマは腰にある赤い口にゴチゾウをセットする。

 

 すると、先程まで狼のグラニュートによって傷ついたアーマーが再構成される。

 

「「なっ」」

 

 それにはグラニュート達は、驚きを隠せなかった。

 

 そうしている間に、ショウマは、そのまま走り出す。

 

 真っ直ぐと、2体のグラニュート達へと近づくと共に、そのまま蹴りを繰り出す。

 

 2体のグラニュートは、その一撃を受け、大きく吹き飛ぶと共に、地面を転がる。

 

 そんな光景を見て、フキは思わずつぶやく。

 

「嘘だろ、あいつ一人で」

 

 その言葉の通りであった。

 

 これまで苦戦していた相手に対し、ショウマはたった一人で互角以上に渡り合っていたのだから。

 

 狼のグラニュートの牙も、蜘蛛のグラニュートの糸は、全てショウマの行動に通じず、逆にショウマの蹴りによって、全てが蹴散らされる。

 

 そして。

 

「さぁ、ここで決めろ。闇菓子と関わるのを止めるのか、それとも痛い目に遭うのか」

 

「おい、お前」

 

 ショウマの言葉に対して、フキは思わず叫ぶ。

 

 だが、千束は止める。

 

「いいから、見ていて」

 

 その言葉に対して、フキ達は、見る事しかできない。

 

「馬鹿な事を言うな! ここでお前を倒して」「大量の闇菓子を頂くんだよ!」

 

 そう叫んだ。

 

「……そうか、だったら」『グミ! EATグミ! EATグミ! ガヴ……ガヴ……パンチングミ!』

 

 鳴り響く音声と共に、ショウマの右腕に巨大な水色のグローブを装着する。

 

「ライダーパンチ」

 

 それと共に、ショウマは走り、真っ直ぐと2体のグラニュートを殴る為に走る。

 

 そんなショウマに対して、迎撃するように飛び掛かるグラニュートであったが。

 

 次の瞬間には殴り飛ばされると同時に、宙に浮かぶ。

 

 無防備な状態の最中、ショウマの赤い口に再び別のゴチゾウがセットされる。

 

『グミ! EATグミ! EATグミ! ガヴ……ガヴ……キッキングミ!』

 

 それと共に、右脚に巨大なオレンジ色のシューズが装備される。

 

 そして、そのまま跳び上がると同時に。

 

「ライダーキック!」「「っ!?」」

 

 そして、そのまま2体のグラニュートを纏めて、地面に向かって、押しつぶすように蹴りを喰らわせる。

 

 その威力は強く、そのまま地面に叩きつけられると同時に、周囲のアスファルトを破壊しながらクレーターを作り上げていた。

 

 その一撃により、2体のグラニュートは、完全に動きが止まる。

 

「がっはぁ」「がぁ?!」

 

 完全に虫の息の状態だった。

 

 それと同時に。

 

「お前達も、少しは苦しみを理解しろ」

 

 それと共に、ショウマのドライバーが光る。

 

「なっなんだ!?」

 

 それに困惑していると、そこには2体のグラニュートは完全に消えた。

 

 いや、消えたのではなく。

 

「回収完了」

 

「えっ!?」

 

 すると、ショウマの手にあったのは、アクリルスタンド。

 

 それも先程までの2体のグラニュートだった。

 

「これって」

 

「ショウマ君もグラニュートだと言うんだったら、同じように閉じ込める事が出来ると思ったの。だからこそ、こうしてグラニュートを閉じ込める事にしたの」

 

「それは」

 

 確かに、同じグラニュートであれば可能かもしれない。

 

 だけど。

 

「それは、そいつらを殺さないという事だろ、だったら、また脅威になるかもしれないだろ」

 

「かもしれない、けど、殺したくない。ショウマ君にも、同じ種族の人間を殺させたくない、だから、この方法を考えた」

 

「だとしても、変わらないだろ、こんな事をしたって」

 

 そう、フキは言う。

 

「けど、グラニュートを対策するんだったら、これが一番じゃないの」

 

「それは」

 

 そう、迷っていた時だった。

 

『お前は本当にとんでもない事をしているな』

 

「司令?」「あぁ、やっぱり出てきたか、楠木さん」

 

 それと共に、通信してきた相手の名は楠木。

 

 リコリス達の司令官だった。

ゼンゼロから出る陣営は

  • 邪兎屋
  • 白祇重工
  • ヴィクトリア家政
  • 特務捜査班
  • カリュドーンの子
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