ショウマは協力者となる青衣と共に、訓練スペースに立っていた。
「それで、青衣さん、千束達が来るまでの間は二人で?」
「そういう事になるな、我と一緒に来た同僚も、その内、合流する事になるが、ひとまずは、二人でやり過ごす必要はあるな」
そう言いながらも、青衣は、その手に持つ警棒を回していた。
曰く、彼女が普段の戦闘で使っていた武器に関して、怪我をする可能性も考慮して、DA側にて、用意した武器である。
戦闘で使用する物とは違いはあるが、それでも十分に戦える事を。
「さて、我としては、ショウマが戦える事は噂では聞いていたが、実際には、どのような戦闘を行えるのかは知らない。だからこそ、頼りにしているぞ」
「・・・うん、任せて」
そうしながらも、ショウマは、その手には既にゴチゾウを手にしていた。
今回の模擬戦でのルールにおいて、ショウマが使用出来るゴチゾウは、限られている。
まず、基本的に使用するゴチゾウに関しては、基本形態であるポッピングミのみ。
それ以外は、追い菓子チェンジも使用してはならない。
これは、訓練での公平性と共に、DA側からの攻撃が当たったと判断する際に、一番分かりやすい姿の為である。
そうした事で、使用しても良いのは、ゴチゾウの数は3体まで。
ある意味、DA側にとっては、有利な勝負であるのは、分かりやすい。
『それでは、始め』
その言葉と同時だった。
ショウマは、既に行動を行っていた。
それは、ショウマにとっては周囲の様子を見る為に跳び上がる。
「おいおい、いきなり、そんな分かりやすくて良いんッスか!」
先程の戦いの事もあって、ショウマに勝つ。
それで、勝ちを急いだのは、何もサクラだけではない。
だが。
「馬鹿っ」
しかし、フキは思わず叫んでしまった。
それは、ショウマに対してではなく、既に銃弾を撃とうとしたサクラ達に対してだった。
ショウマが行った行動。
それは、自分の肩のアーマーを掴んだ事。
何をしているのか、一瞬だけ疑問ではあった。
しかし、その行動の意味がすぐに分かった。
ショウマが掴んだ肩アーマーを、なんと引き千切る。
それと共に、その肩アーマーを、なんと地面に思いっきり叩きつける。
「はぁ?!」
突然の行動に対して、疑問に思っていると、引き千切られたアーマーは、そのまま地面に叩きつけられると共に、爆散。
元々、グミであるという事も含めて、周囲に大きく跳ね上がった。
グラニュートだからこそ出る怪力で放たれ、そのまま地面を跳ねていくグミ。
それらは、周囲のリコリス達に向かって行く。
疑問は一瞬。
だが。
「既に見えているぞ」「えっ!」
それと共に、聞こえて来たのは悲鳴。
それと共に叩きつけられる音。
それも1度や2度ではない。
何が起きているのかサクラは困惑する最中で、フキは、瞬時に、天井に向けて、銃口を向けていた。
それは、ショウマの方ではなく、すぐ近くの壁に。
すると、壁の向こう側から跳んできたのは、青衣だった。
「えっ、なんでっ」
「位置は、先程で既に把握したからな」
それと共にサクラに向けて、手に持った棒で振り、一撃を与える。
驚きと共に、壁にぶつかる。
本来ならば、そのまま追撃されそうになったが、フキが冷静に銃の引き金を引いた。
青衣は、瞬時に、棍棒を三節棍に分離させて、その銃弾を跳ね返した。
「嘘だろ」
「さて、それじゃ、退散させて貰おうか」
それと共に、棍棒を使い、その場を跳び、去って行った。
それと共に、すぐにその場を去って行った。
「なんすか、あのハーフグラニュートは!」
「さぁな、だが、無防備に見えても、何か考えがある。出てきたからって、すぐに撃つんじゃねぇ」
そうしながらも、フキはサクラに言いながら、その場から離れる。
未だに、模擬戦は始まったばかりだから。
ゼンゼロから出る陣営は
-
邪兎屋
-
白祇重工
-
ヴィクトリア家政
-
特務捜査班
-
カリュドーンの子