ショウマによる、空を跳びながらの敵情視察を行いながら、青衣による奇襲。
それらは、通常の人間では不可能な、ハーフグラニュートだからこそ出来る戦法。
「本当にっ、グラニュートの奴らは化け物ばかりっすかっ」
「何を言うかと思えば、そんな事か、こんなのまだまだあいつらは本気じゃねぇよ」
サクラは思わずため息を吐くが、その言葉に対して、フキは呆れたように呟く。
フキ自身は、この戦いにおいて、こちらが有利など考えていなかった。
むしろ、この状況では自分達が不利である事を理解していた。
だが。
「それでも、十分に対策を考えれば」
それと共に、フキは地面に倒れた。
自らの、倒れた態勢に対して、サクラは疑問に思った。
だが、次の瞬間、壁の上から出てきたのは、青衣であった。
それを見つめた瞬間、既にフキは引き金を引いた。
「ほぅ、読んでいたか」
それに感心しながらも、そのままフキの放った弾丸を、その手にある警棒で弾丸を受け流した。
「こんなに何度も見られたらなっと!」
それと共に、フキはそのまま突っ込んでいく。
空中から、地面へと着地する瞬間を狙ったタックル。
それに対して、青衣はすぐに警棒で対応する事は出来なかった。
「ふむ、これは面倒だな」
警棒での攻撃。
それを行うにも、リーチの差。
本来ならば、警棒による長い攻撃。
それらは、フキが接近した事により、活かす事が出来なかった。
フキは、まるで離れないように、格闘戦に持ち込む。
「ほっと、よっと」
体格としては、それ程変わりないフキと青衣。
そこから行われる格闘戦は、他のリコリスは接近する事は出来なかった。
ショウマもまた、それを見て、すぐに走り出す。
「今っ向かいまっ」
だが、そんなショウマの行動を制限するように、リコリス達による一斉射撃を行い始める。
「ぐっ、このままじゃ」
そうしながらも、ショウマはすぐに壁に隠れる。
ショウマの身に纏っているグミのアーマーには致命的だった。
だからこそ、すぐにゴチゾウを装填しようとしたが、タイミングを計る。
「ふむ、さて、どうしたもんか」
そう考えている時だった。
しかし、青衣は笑みを浮かべていた。
「だが、元々、こちらの人数は、5人である事を」
一瞬、フキはその言葉に対して首を傾げそうになった。
だが、その言葉の意味を、自分自身の直感で理解した。
「っ」
その一言と共に、フキに向かって、迫る銃弾。
それらは、これまでにない攻撃に、フキはすぐに避ける。
「お待たせ、ショウマ君!」「お待たせしました、先輩」
そこにいたのは、千束と朱鷺であった。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子