僅か2話で失踪しかけました。
"はい、依頼完了してきたよ。"
依頼を完了し、お世話になっている斡旋会社へと帰ってきた。
依頼を完了した証拠として派手に吹き飛んだヘルメット団のアジトとデジタルタトゥーを提示して依頼完了の手続きを済ます。
受付さん
「はい、照合が取れました。依頼完了。お疲れさまでした。」
相も変わらず、受付さんはつまらないマニュアル的な返事を返した。
しかし、堅苦しいのは業務の時だけなので特に気にせず。
"さぁ、今回の依頼タイムは?"
受付さん
「受領が昼過ぎ、完了が今...3時くらいですので2時間半ほどですね。」
"わお、早くなったねぇ。"
ブラックマーケットでは、傭兵、便利屋、ただの
ブラックマーケットとは
ならばどうやって最低限の
そしてその中でも...
受付さん
「アジトの壊滅を
私はその上層に当たる。
受付さん
「さすがは[黒]様ですね。」
"そういえばその黒っていうの何なの?"
いまさらだが、前に二つ名の話をしたと思うが、なぜか神性だけではなく[黒き]とついていたのである。
なんなら黒と呼ばれるほうがおおい。
受付さん
「あら、知りませんでしたか。」
"そりゃもちろん。"
受付さん
「それでは改めて、ここブラックマーケットにおいて、素晴らしい活躍をしたものには二つ名、そしてその中でも特に優れた力・神秘を持つ限られる者には、色が付きます。まぁ、公的、つまり正式なものではないのですけれど。」
"それで私には黒が付いたと。"
受付さん
「そういうことです。が、実は黒は見たことないんですけどね。」
何故か私の特異性は色から保障されているらしい。
受付さん
「基本、どういった基準かはわかりませんが、色は四色だけです。それが赤、黄色、青、紫ですね。」
まぁ、今はほぼ空席ですけど。と、少し残念そうに受付さんは言葉を零している。
受付さん
「まぁあなたはいわゆる黒色は
やかましいわ。
こうして、ブラックマーケットという場所で生きているのであれば、否応なしにここについてのことが分かってくるのだが、
ブラックマーケットは危険な場所という認識が一般的なようだ。
特にそれに反論できるほど平和ではないので戯言は慎むことにする。
それはそれとしてここは、アナーキストが統治する独立都市と表現するほうがいいと思う。
ヘルメット団などの危険分子が跋扈しているのはいつものことだが、ここは退学処分や入学できなかった人達が集まり、そこに光を覆う墓所ができたというわけだ。
そう考えると連邦生徒会の認証を得て、何らかの救済の形として残したくなr
???
「こんにちは![黒]さん!」
"うわぁ!"
考え事してるっていうのに後ろからいきなり話しかけてきやがった。ビビるじゃないか。
"またこんなところでほっつき歩いてて大丈夫かい?お嬢さんよ?"
???
「本日は変装していますから大丈夫だと思います!」
変装というのにそんな高そうな服着てきたらダメだろ。また絡まれるぞ。
唐突に登場したがブラックマーケットに一糸ともそぐわないお嬢様然とした
まだ高校に入ってすらいない癖にブラックマーケットに出入りするヤバいやつである。
その動機っていうのが...
ヒフミ
「[黒]さんもペロロ様を探しに来たんですか?」
これである。
コイツ、キヴォトスにいるマスコット類であるペロロにご執心なのである。
この前、依頼で
それ以来稀にほっつき歩いていると見つかる。飛んでくる。
"仕事だよ仕事。"
とりあえずお茶を濁す(嘘はいってないし)ことにした。
ヒフミ
「でもいつみても[黒]さんは大人には見えませんよ?ヘイローも一応あるようですし。」
"てめぇ全未成年が学校にいけると思うなよ。"
おっと反射で口が悪く...
ヒフミ
「それならトリニティはどうですか?!」
...ナンナンダァ?コイツハァ...
コイツ、あろうことかこんな放浪者をあんな
やめてください死んでしまいます。
"学力と学歴が足りないさ。遠慮しとくよ。まだやりたいことあるし。"
ヒフミ
「何トリニティに行ったらタヒぬみたいに言ってるんですか?別に学校に行くだけですよ?」
陽キャめぇ。それがどれだけいやかってわからないのか。
"とりあえず今はないね。"
これ以上はいつも通り堂々巡りになるので話を切ろうとしたが...
"ッ!?"
刹那、流れる血が浮き出したような嫌な予感が体を包んだ。
周辺を見回してみるが、特に銃口が向いてたり、何か吹き飛んでいるというわけではなかった。
じゃあなぜ?
少しずつ強まる不快感の正体は、不純な敵意だった。
ヒフミ
「[黒]さん?どうかしましたか?」
"すまないけど、用事ができたから帰るね。"
いてもたってもいられなくなり、ぶっきらぼうに会話をぶつ切りして、動き出した。
この不快感はたまにある、同業者、企業、様々なところから恨みを買うからよくくらわされるのである。
それでも、今回は異常だ。
姿が見えないのにひとひとりに向けられるものじゃない。太陽ににらまれ続けているみたいな不快感だ。
そしてその答えは、そこに
"ホシノっ?!"
何故か悍ましい敵意を向けてくるホシノが、ブラックマーケットまで来ていた。
その切られたピンク色の髪は敵意によって黒くも見え、その黄と青の双眸はいつでも見透かすような恐ろしさをたたえている。
そんな修羅を背負った弾丸をみて、一目散に私は行方をくらましたのだった。
視点変更 ホシノ
ーーーーーーーーーー
パトロールの延長上として、またわたしはブラックマーケットに来ていた。
最近は明らかに治安が安定してきている。それでど先月比ではあるが。
ブラックマーケットから進出してきていたヘルメット団は知らないうちに伸されており、そのくせ、資材は最低限しか回収された痕跡がない。
風の噂では、それらを依頼として片づけているのは[黒きクヌム]と呼ばれる人であるそうだ。
彼(もしくは彼女)の戦闘した後は、むせかえるほどの神秘が残されている。
一度だけ、現場に遭遇したときはヘイローからつま先まで真っ黒に
はっと気が付いて問い詰めようとしたときには消え去ってしまっていたけれど。
あれは。
確かに。
焦りが映っていた。
...
私が彼を追いかける必要は全くないのは分かっている。
それでも、私は彼の正体が知りたくて。
黒とは混ざり切った色であるからか、
彼の黒からはいろいろなものを感じてしまう。
...無垢。
...
...
...神秘。
...
.........
......
...
.........
そして...
考えれば考えるほどその像は形を成さなくなっていく。
揺らぐ頭は山羊のようで。
纏う外套は惨劇をたたえている。
それに心臓がきゅっと締め付けられる。
なぜかわからない、わからない、ただ...わからない。
でも、その姿は懐かしくて。
何か忘れ物を感じさせられる。
だからただ
教えてほしいんだ。
このおかしくなった理由を。
はい、本格的にホシノが登場し始めてきました。
なんでこんなに彼女は焦っているのか、それはいつかわかるかもしれません。
因みに、主人公に色の名前が付いたのは小説構想段階からで、某月計画の修正者の特色のような設定は後付けです。
さぁいけ!クロナ!アビドス(の諸悪)を消し去ってしまえー!ピロロロロロ