東方白露伝   作:すぷりんくらー

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第陸話 紅霧異変 其の一

紅い霧の所為で辺りが赤く見える。木も、川も、鳥も、建物も、全てが赤く染まって不気味な雰囲気を出している。おまけに太陽が隠されているため、薄暗く肌寒く、霊夢達の不快さを募らせていった。

 

「・・・なんか、腹が立ってきたわね」

 

「言うなよ霊夢、私も我慢してるんだ」

 

「奇遇だな、俺もだ」

 

おお、ピッタリ三人の意見が合った。いつもは、主に霊夢と魔理沙は意見がが合わない事が多々あるが、異変のときはこんなにも一致団結するんだな。と、少し感嘆する。

暫くすると、遠くから黒い点が近付いてきた。

 

「そーーーーーなのかーーーー」

 

(・・・避けよう)

 

そう心中に呟いて裕貴は横に空を蹴り、ルーミアを避ける

 

「相手にしないんだな」

 

「・・・温存作戦だ」

 

嘘なのはバレバレである

 

〜少年少女移動中〜

 

暫く空を翔けていると、大きめの湖が見えてきた。湖面には、赤く霧とは違う普通の霧が立ち込めており、周辺の寒さを目に見えるようにしていた。

 

「やっぱり止めようよチルノちゃん」

 

「だいじょーぶだって大ちゃん!サイキョーであるこのアタイに任せればイチコロよ!」

 

「ま〜た鬱陶しい奴に出会ったわね・・・」

 

水色の方が氷精チルノで、緑の方が大妖精か。原作キャラに会えるのは嬉しいが、今は急いでいるのだがな・・・そうだ。

 

「仕方ないなぁ・・・私の魔砲で吹っ飛ばしてやるぜ!」

 

「まあ待て、温存すると言っただろ」

 

「「・・・?」」

 

霊夢と魔理沙が首を傾げる、かわいい。

 

「・・・チルノと大ちゃんだったかな?」

 

「そうよ!こっちが大ちゃん。ここを通りたければ、アタイを倒してから行きなさい!」

 

「悪いが急いでいるのでな・・・これをやるから下がってくれないか?」

 

そう言って取り出したのは、以前駄菓子屋で買った子供達に人気のペロペロキャンディーである。この事を予想して、一応三つ買っておいた。

 

「「・・・!」」

 

「「え・・・」」

 

チルノ達は目を輝かせ、霊夢達は変な目で見てくる。その目を止めろ、俺にそんな趣味は無い。

 

「し、仕方ないわね!今回はそのペロキャンに免じて引き下がってあげるわ!」

 

「聞き分けが良くて助かる、ほらよ」

 

チルノと大妖精は大はしゃぎして帰っていった・・・そういえばあいつらって何処に住んでるんだろうか。

 

「子供の扱いに慣れてるわね・・・」

 

「まあ、多少は・・・それより先を急ぐぞ」

 

「おう」

 

(そういや、由香ををなだめるときはいつも欲しい物を買ってやったけな。由香は元気でやってるのだろうか・・・)

 

〜少年少女移動中〜

 

さて、俺は今紅魔館上空にいる。どうやら、俺と霊夢は正面から。魔理沙は裏口から入るそうだ。泥棒みてえな真似すんなよ・・・って言っても聞かんか・・・。

 

「じゃ!各個撃破って事で!」

 

そう言って魔理沙は素早いスピードで裏側へ飛んでいった。

 

「さて、私達も行きますか」

 

「了解」

 

霊夢に続いて急降下する。尤も、俺の場合落ちるだけだが。

 

〜少年落下中〜

 

side 魔理沙

 

魔理沙は裏口からこっそりと入っていった。抜き足差し足忍び足、スニーキングをマスターしている。まさに泥棒の鏡だ。

 

「・・・なんか、さっきから誰かに馬鹿にされてるような気がしなくもないぜ・・・おっ!本が沢山あるぜ!よーし、盗mゲフンゲフン死ぬまで借りてこう」

 

そう言って本の山から何冊か取り出して読書に集中してしまった・・・。

 

side 裕貴

 

私だ、裕貴だ。現在状況は目の前に寝た門番がいる、以上。・・・いや本当にそれだけなんだって。だって寝てるもん、立ちながら。確か紅 美鈴だったな・・・それなら

 

「・・・おい、起きろ、でないと・・・咲夜さんにチクるぞ」

 

「それだけは勘弁を‼︎‼︎‼︎」

 

おおう、凄い勢いで目覚めたな(汗)

 

「・・・あれ?あなた達は?」

 

「私達は異変を解決しに来たのよ、悪いけど・・・どいてくれる?」

 

霊夢が少し殺気を放ちながら言う。止めろ、俺にまで影響が出る。

 

「なるほど、異変解決ですか・・・なら、私がここをどくわけにはいきませんね!」

 

(ッ!・・・戦闘開始か・・・?なら俺が・・・)

 

「たまには私にやらせてよね?私少し鬱憤が溜まってるのよ」

 

「・・・分かった」

 

寸前で霊夢が前に出る。俺はそんなにマズイ飯を作っていたか・・・?洗濯も掃除もやってるし、ボケっとしてるときも付き添っていたんだがな・・・。

 

「決まったようですね?何人かかってきようが一緒ですが」

 

「その減らず口、叩いていられるのも今の内よ。精々吠えてなさい?」

 

美鈴の挑発を挑発で返す、煽っていくスタイルですね分かります。まあ冗談はさておき・・・双方の準備が整ったようだ。ならば合図を俺が上げるだけ・・・見てるだけってのは気に食わねえが、たまには見て学ぶのも良いだろ。と言うわけで・・・

 

「・・・勝負、始め!」

 

美鈴と霊夢が地面を蹴って肉薄した・・・

 

 




如何でしたでしょうか、久しぶりの投稿です。
補足:サブタイの数字を大字にしました。理由?かっこいいからです。厨二ですいません。
それと、キャラ設定と第壱話を入れ替えました。この辺りは揃ってないとなんか気が収まらないので、読みにくかったらすいません。
意見・質問・要望等御座いましたら遠慮なくおっしゃって下さい。
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