紅い霧の所為で辺りが赤く見える。木も、川も、鳥も、建物も、全てが赤く染まって不気味な雰囲気を出している。おまけに太陽が隠されているため、薄暗く肌寒く、霊夢達の不快さを募らせていった。
「・・・なんか、腹が立ってきたわね」
「言うなよ霊夢、私も我慢してるんだ」
「奇遇だな、俺もだ」
おお、ピッタリ三人の意見が合った。いつもは、主に霊夢と魔理沙は意見がが合わない事が多々あるが、異変のときはこんなにも一致団結するんだな。と、少し感嘆する。
暫くすると、遠くから黒い点が近付いてきた。
「そーーーーーなのかーーーー」
(・・・避けよう)
そう心中に呟いて裕貴は横に空を蹴り、ルーミアを避ける
「相手にしないんだな」
「・・・温存作戦だ」
嘘なのはバレバレである
〜少年少女移動中〜
暫く空を翔けていると、大きめの湖が見えてきた。湖面には、赤く霧とは違う普通の霧が立ち込めており、周辺の寒さを目に見えるようにしていた。
「やっぱり止めようよチルノちゃん」
「だいじょーぶだって大ちゃん!サイキョーであるこのアタイに任せればイチコロよ!」
「ま〜た鬱陶しい奴に出会ったわね・・・」
水色の方が氷精チルノで、緑の方が大妖精か。原作キャラに会えるのは嬉しいが、今は急いでいるのだがな・・・そうだ。
「仕方ないなぁ・・・私の魔砲で吹っ飛ばしてやるぜ!」
「まあ待て、温存すると言っただろ」
「「・・・?」」
霊夢と魔理沙が首を傾げる、かわいい。
「・・・チルノと大ちゃんだったかな?」
「そうよ!こっちが大ちゃん。ここを通りたければ、アタイを倒してから行きなさい!」
「悪いが急いでいるのでな・・・これをやるから下がってくれないか?」
そう言って取り出したのは、以前駄菓子屋で買った子供達に人気のペロペロキャンディーである。この事を予想して、一応三つ買っておいた。
「「・・・!」」
「「え・・・」」
チルノ達は目を輝かせ、霊夢達は変な目で見てくる。その目を止めろ、俺にそんな趣味は無い。
「し、仕方ないわね!今回はそのペロキャンに免じて引き下がってあげるわ!」
「聞き分けが良くて助かる、ほらよ」
チルノと大妖精は大はしゃぎして帰っていった・・・そういえばあいつらって何処に住んでるんだろうか。
「子供の扱いに慣れてるわね・・・」
「まあ、多少は・・・それより先を急ぐぞ」
「おう」
(そういや、由香ををなだめるときはいつも欲しい物を買ってやったけな。由香は元気でやってるのだろうか・・・)
〜少年少女移動中〜
さて、俺は今紅魔館上空にいる。どうやら、俺と霊夢は正面から。魔理沙は裏口から入るそうだ。泥棒みてえな真似すんなよ・・・って言っても聞かんか・・・。
「じゃ!各個撃破って事で!」
そう言って魔理沙は素早いスピードで裏側へ飛んでいった。
「さて、私達も行きますか」
「了解」
霊夢に続いて急降下する。尤も、俺の場合落ちるだけだが。
〜少年落下中〜
side 魔理沙
魔理沙は裏口からこっそりと入っていった。抜き足差し足忍び足、スニーキングをマスターしている。まさに泥棒の鏡だ。
「・・・なんか、さっきから誰かに馬鹿にされてるような気がしなくもないぜ・・・おっ!本が沢山あるぜ!よーし、盗mゲフンゲフン死ぬまで借りてこう」
そう言って本の山から何冊か取り出して読書に集中してしまった・・・。
side 裕貴
私だ、裕貴だ。現在状況は目の前に寝た門番がいる、以上。・・・いや本当にそれだけなんだって。だって寝てるもん、立ちながら。確か紅 美鈴だったな・・・それなら
「・・・おい、起きろ、でないと・・・咲夜さんにチクるぞ」
「それだけは勘弁を‼︎‼︎‼︎」
おおう、凄い勢いで目覚めたな(汗)
「・・・あれ?あなた達は?」
「私達は異変を解決しに来たのよ、悪いけど・・・どいてくれる?」
霊夢が少し殺気を放ちながら言う。止めろ、俺にまで影響が出る。
「なるほど、異変解決ですか・・・なら、私がここをどくわけにはいきませんね!」
(ッ!・・・戦闘開始か・・・?なら俺が・・・)
「たまには私にやらせてよね?私少し鬱憤が溜まってるのよ」
「・・・分かった」
寸前で霊夢が前に出る。俺はそんなにマズイ飯を作っていたか・・・?洗濯も掃除もやってるし、ボケっとしてるときも付き添っていたんだがな・・・。
「決まったようですね?何人かかってきようが一緒ですが」
「その減らず口、叩いていられるのも今の内よ。精々吠えてなさい?」
美鈴の挑発を挑発で返す、煽っていくスタイルですね分かります。まあ冗談はさておき・・・双方の準備が整ったようだ。ならば合図を俺が上げるだけ・・・見てるだけってのは気に食わねえが、たまには見て学ぶのも良いだろ。と言うわけで・・・
「・・・勝負、始め!」
美鈴と霊夢が地面を蹴って肉薄した・・・
如何でしたでしょうか、久しぶりの投稿です。
補足:サブタイの数字を大字にしました。理由?かっこいいからです。厨二ですいません。
それと、キャラ設定と第壱話を入れ替えました。この辺りは揃ってないとなんか気が収まらないので、読みにくかったらすいません。
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