蚊も殺せないか弱いTS美少女がファンタジー世界を征服するまで 作:ランタン
どうやら……俺は美少女だったらしい。ふとした事で、転生前の記憶が思い出した。この人生は二度目な事、そして……俺には目的がある事。
『この世界を征服しろってさぁ、いくら優れた容姿とカリスマ性があったって実力が無ければ……いや行けるか?』
前世では、割と容姿ゲーだった気がするし。此処の世界ではどうか分からないし、この世界の容姿レベルの水準がもの凄い高い可能性もあるけど。……ラノベとかだと、美少女しか出てこないからな。あんまり意味無いかもしれない。
取り敢えず、現状整理といこう。俺はこの世界でおける魔王的な存在で、世界を征服しなきゃいけないらしい。良く分からないけれど、それ以外にやる事も無いしそれに従おう。神に逆らったら何があるか分からないし。
「勇者を倒せば、後はハニートラップだったり武力で脅したりで何とかなりそうだけど」
きっと勇者というだけあって強いんだろうなぁ。取り敢えず四天王作ってからで良いか。勇者へのリンチは。
此処は魔王城だ。数日前に父親は死んで、今俺が魔王になってそれで思い出したんだよな。……父親の仲間は俺の言うこと聞いてくれるのか。
『貴方が新しい魔王様ですか、成程。貴方の元で働けと。前魔王様が言うのならそれに従いましょう』
『嫌だ』
『無理』
『ガキじゃん。帰れ』
『早く何処か行かねえと追放するぞ』
泣きそう。あれから即戦力になりそうな四天王に当たってみたけど散々だった。
一応魔王なんだけどなぁ俺。いつの間にか追放の危機だし。何してないよ?
父親の遺言的な物も無いから当然。次はお前に任せるとかも無いし。どうすれば良いかなぁ。
《迷える子羊……魔王相手に子羊は無いですね。小悪魔……。世界を征服しようとしてるんだから、小悪魔なんて可愛らしい物じゃないですね》
なんか頭の中でゴチャゴチャ煩いな。ラジオみたいに誰かの独り言をキャッチしたのかな?
《人間が作ったラジオなんかと一緒にしないで下さい!これは神様の技術です。つまり、私は神様なのです》
成程、つまりアホの子って事か。どうやったか分からないけど、遊ぶなら他所にしてくれ。お兄……お姉ちゃんは今世界を征服するのに忙しくて手が空いてないんだ。
《アホ?ハッ、これだから人間は。分かって無いですね!まぁ、良いでしょう。時間も勿体無いですし、今日は此処までにしといてあげます。本題に入りましょう》
本題?
《貴方の敵についての話です。貴方の敵は、勇者ではありません》
は?
《神です。人間界に潜む邪神達が相手です》