Lost memories   作:K(ハーメルンのすがた)

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勢いで書ききったお話です。
サトリラはもっと増えてください。


君は空の星に消えた。

 

ポケモンマスターを目指し、チャンピオンになってからも相棒のピカチュウと旅する少年・マサラタウンのサトシ。彼は今、立ち寄った街の中で大勢のポケモントレーナーを相手にポケモンバトルをしていた────。

 

 

……まぁ、あれから五年くらい経ってるしもう少年かどうか怪しいんだけどな。

上に書いてある通り、オレは今立ち寄った街で戦って勝った方が次のトレーナーと戦うという、どこかのバトル施設でありそうなポケモンバトルをしている。

 

チャンピオンになってから何度もダンデさんやシロナさんにアイリス、アラン、それに他のチャンピオンとのバトルを繰り返していてオレもピカチュウ達も更に実力をつけたので、順調にこの街のトレーナー達相手に70連勝くらいした。

 

連勝をしすぎて勝つ度にバトルを挑もうとしてくるトレーナーが減っていく。ここまでバトルすると観戦する人は増えたが相手がいなくなってしまった。

「次は誰だ?」「こいつに勝てるトレーナーはいないのか?」と観戦している人々がザワザワしている。

 

「さすがにもういないか。ピカチュウ、みんな、そろそろ行こうか!」

「ピっカ!」

 

もうバトルするトレーナーがいないと思い、フィールドを後にしようとした。その時……

 

「ちょっと待って!」

───と、どこかで聞いた女の人の声がオレを呼び止めた。

 

「次の相手か……!って……あれ!?」

「久しぶりだねサトシ、ピカチュウ!」

「リラだよな!めちゃめちゃ久しぶりじゃん!」

「覚えててくれたんだね……!」

「もちろん!懐かしいなぁ……!」

 

オレを呼び止めたのは、ずっと前にオレが挑戦していた『バトルフロンティア』のフロンティアブレーン、タワータイクーンのリラだった。

数年前は男子と間違えてしまったリラだが、今は身長も髪も伸び、もう誰がどう見ても女の人だとわかるくらいに変わっていた。

 

「君達がバトルタワーに挑戦しに来て以来だよね。早速バトルしようよ!今回はぼく……私がチャレンジャーだよ!」

「ああ!やろう!……私?」

 

リラの一人称が変わっていた事を疑問に思ったが、バトルとは別、オレ達は数年ぶりのバトルを楽しんだ。

キリもよかったのでバトルが終わったらリラと一緒にポケモンセンターまで向かった。

 

「また会いたいってずっと思ってたんだ。すごく嬉しいよ…!」

「オレも!リラはなんでこの街にいたんだ?」

「なんでって……ここシキミタウンだよ?郊外にバトルタワーあるの忘れたのかい?」

「あ、そういえば」

 

すっかり忘れてた。「ニビジム」とか「ハナダジム」とか、その街の名前のついたバトル施設なら忘れる事はないんだけど……

 

「確かに印象に残るものも無いからね。この街には」

「バトルタワーがあるじゃん」

「でも君忘れてたじゃないか」

「うっ……」

 

なかなか痛いところをついてくるなリラ……

 

「まぁいいけど。ぼ……私もあまり街中には来ないからね。君も行き当たりばったりでここに来たんでしょ?」

「ああ、そんな感じ。次はどこに行こうかなぁ……」

「………!」

「リラ?」

 

次に行く場所を考えると、リラが少し暗い顔をした。なんでだろう……

 

「……ねぇサトシ、その……うち来ない?」

「え?」

「ここでずっと話すよりも私の家の方がいいかなって……それにうち、親居ないから……」

「確かにその方がいいか。じゃあ、お邪魔しようかな」

「……!うん!」

 

オレはリラの家にお邪魔する事にした。

 

「久しぶりだなリラの家!そういえばここで服乾かしたんだったな」

「そうだったね。でもその後すぐに「バトルタワーに行くんだ」って言って飛び出して行っちゃって……」

「今思うと慌ただしいやつらだったよな。オレ達」

「全然気にしてなかったけどね。私、誰かを家に招くの初めてで楽しかったんだ、あの時」

 

五年前から変わらないリラの家でバトルタワーに挑戦しに来た時の話をする。

 

「リラ、自分の事「私」って言うんだ。前は「僕」だっただろ?」

「うん……少し前に言われたんだよ。「女なのに僕なのはおかしい」って」

「ふーん……そんなにおかしい事か?」

「え?」

「別にオレはリラが自分の事を僕って呼んでもおかしいとは思わないよ。逆に男の人で私の人もいるしな」

 

リラは以前誰かに一人称をおかしいと言われて「私」に変えたようだ。別におかしなことでも無いけどなぁ……

 

「じゃあ、君の前では僕の事……「僕」って言っていいかな……?」

「ああ!……でもあまり会えないし意味あるのか……?旅をやめてこの近くに住む訳にもいかないし……」

「僕は毎日でも会いたいけど……じゃあサトシ、スマホロトム持ってるよね?」

「うん、持ってるけど」

「よかった。えーと……これを…こう!連絡先交換したからこれでいつでも話せるよ!」

「その手があったか!これで解決だな!」

 

リラと連絡先を交換した。これならいつでも話が出来るな。

 

その日はしばらくリラとの会話を楽しんで、リラの家を後にした。

それからオレとリラは頻繁に連絡を取り合って、たまに会ってポケモンバトルをしたりするようになった。

リラと話をして、オレは少しずつリラの事をよく知っていった。

両親がすでに亡くなっている事、親の跡を継いでフロンティアブレーンをしている事……そういった暗い話だけじゃなくて、好きなものやこと、他のフロンティアブレーンの人達との関係、親から継いだバトルタワー、そしてタワータイクーンを大切に思っている事。

リラの事を知れば知るほど、リラと話すのが楽しくなって、今度もまた会いたい、もっと話をしたいと思うようになっていっていた。……こんな気持ちになるのは初めてだった。

 

ある日、オレは「どうしても会って伝えたい事がある」と、メールで言われて、いつも通りリラの所へ向かった。

 

 

 

 

 

 

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それから五年後──────

 

 

「カイリュー戦闘不能!エーフィの勝ち!よって勝者、タワータイクーン────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────サトシ」

 

「やったな、エーフィ」

「フィー!」

「ピカピカっチュ!」

 

バトルタワーの審判のマサさんがオレの勝ちを宣言した。

 

……あの日、オレがリラに呼ばれた日、リラはエーフィを一匹残してどこかへ姿を消した。

 

電話は繋がらず、メールの返事も返って来ない。近くの街での目撃情報も無く、唯一残されたエーフィはショックでその日の事を覚えていない。リラを見つける事の出来る手がかりは一切無かった。それでも必死にリラを探したが、結局見つける事が出来なかった。

 

……フロンティアブレーンが居ないとバトルフロンティアは成り立たない。仕方のないことだがリラが消えてから数ヶ月後、エニシダさんはリラの代わりとなるフロンティアブレーンを探し始めた。

 

ここで全くの他人がタワータイクーンになってしまったら、いつかリラが帰ってきた時にリラの居場所が無くなってしまう。

オレにはリラを見つけられなかった。でもその代わり、リラの居場所だけでも守ろう──そう思い、リラの代理でタワータイクーンになる事に決めた。

 

リラが消えてから五年……オレは今でもリラの帰りを待ち続けている。

 

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

 

 

─────アローラ地方・ポケモンスクール

 

 

「みんな、彼女がこれからウルトラガーディアンズに協力していただく、国際警察のリラさんだ」

 

「初めまして、私は国際警察 特務機関のリラと申します!これからよろしくお願い致します、ウルトラガーディアンズの皆さん!」

 

「えっ…?」

「ピっ…?」

「ええええええええーーっ!!?リラーーっ!?」

「ピカぁぁぁぁぁぁーーっ!!?」

 

 

▼TO BE CONTINUED……




サブタイトルはガンダムUCのRE : I AMからパクリました。
バンシィに向かって飛んでくるユニコーンと一緒に流れ始めるの大好きなんですよ!!これ以上は止まらなくなるのでやめときますね……
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