タケシinパルデアのお話でも書こうかしら。
─────カントー地方・バトルタワー
「ここは……」
「やっぱり覚えてないか……ここはバトルタワー。リラ、お前が守ってた所だよ」
オレ達はオレ達の世界に帰ってきた。
ここまで送ってくれたソルガレオは元の世界へ戻っていった。
「入ろう、リラ」
「うん……」
オレ達はバトルタワーに入った。
この世界に帰ってきたとしてもリラの記憶が無いとな。そのためには…………
「リラ、バトルしようぜ。あの世界のオレやリラとバトルして、何か思い出しかけてたんだろ?」
「うん、わかった。やろう!僕思い出したい。サトシさんの事も、エーフィ達の事も……!」
リラの記憶を取り戻すため、オレ達はバトルをすることにした。
ルールは三対三のシングルバトルだ。
「行くぞ、ピジョット!」
「ピジョッ!!」
「Go! My friend!!」
「メタ!!」
オレはピジョットを、リラはメタグロスを繰り出した。
「ピジョット、つばめがえしだ!」
「メタグロス、コメットパンチ!」
「ピジョッ!!」
「メタッ!!」
バトルが始まった。つばめがえしとコメットパンチが激しくぶつかり合う。
「れいとうパンチ!」
「メタ!!!」
「躱してつばさでうつ!」
「ピジョッ!!ピジョォォォ!!!」
「てっぺき!」
「メタ……!!」
メタグロスのれいとうパンチを回避し、つばさでうつを決めたが、てっぺきでダメージを軽減された。
「(ラスターカノン!)」
「メッタァァ!!!!」
「ピジョッ!!?」
「なっ……!?ピジョット、大丈夫か!?……いきなり飛ばして来るなぁ……!」
リラは心でラスターカノンを指示した。オレとピジョットは気づけず、至近距離でラスターカノンを受けてしまった。
「エアスラッシュだ!」
「ピジョッ!」
「メタ……!?」
「(メタグロス、もう一度ラスターカノン!)」
「メタ……!」
「……!?」
「怯んだ……!ねっぷう!」
「ピジョォォォ!!!!!」
「メタァァァ……!?」
「メタグロス!」
メタグロスはエアスラッシュで怯み、追撃のねっぷうも決まった。効果は抜群だ。
「やるね……サトシさん……!(コメットパンチ!)」
「メタッ!!」
「来るぞピジョット、つばめがえしで迎え撃て!」
「ピジョッ!!!」
再びコメットパンチとつばめがえしが衝突する。二つの技は拮抗している。
「メタグロス、空いてる手でれいとうパンチ!(ピジョットが離れたらラスターカノン!)」
「メタッ!!!」
「何で声に出して指示を……!?躱せ!」
「ピジョッ!」
「メッタァァァ!!!」
「ピジョォッ!!?」
「何!?」
れいとうパンチをギリギリで躱し、距離を取ろうと飛んだ所をラスターカノンで撃ち落とされた。
二度直撃を受けたがまだ倒れてはいない。
「やってくれるな……」
「油断は禁物だよ、サトシさん!(れいとうパンチ!)」
「メタ!!」
「ああ、気を付けないとな。躱してつばめがえし!」
「ピジョッ!!」
「メタ……!!」
れいとうパンチを避けてつばめがえしを決めた。
「ねっぷうだ!」
「ピジョォォォッ!!!」
「……!?」
「メタグロス!」
再びメタグロスにねっぷうが直撃した。
「(メタグロス、ラスターカノン!)」
「メタァァァ!!!!」
「もう一度ねっぷう!」
「ピジョォォォ!!!」
ラスターカノンとねっぷうが衝突した。
ピジョットとメタグロスは反動で少し吹き飛ばされる。
「(はかいこうせん!!)」
「はかいこうせん!!」
「メッタァァァ!!!!!」
「ピジョォォォッ!!!!!」
二つのはかいこうせんが空中で激突した。
衝撃で爆発が起こる。
「ピジョ…………」
「メタ…………」
ピジョットとメタグロスは倒れた。
「戻ってくれ、ピジョット。よく頑張ったな」
「お疲れ様、メタグロス。ゆっくり休んでおくれ。……っ!!」
───そうか、ピカチュウはサトシの事が大好きなんだね。
「今のは……サトシ、続けようよ!」
「ああ!ルカリオ、君に決めた!」
オレ達の次のポケモンはルカリオだ。
二人ともメガストーンを身につけている。
「ルカリオ、はどうだん!」
「(こちらもはどうだん!)」
「「ルゥゥゥ……バウッ!!!」」
ルカリオ達のはどうだんが激突する。
「グロウパンチ!」
「(バレットパンチ!)」
「「バウッ!!!!」」
グロウパンチとバレットパンチが激しくぶつかり合う。
二人の強さは互角のようだ。
────だって君達、さっさと飛び出して行っちゃうんだもん!でも、友達だからって、手加減はしないよ!
「……!!ルカリオ、やるよ!」
「来るか……!ルカリオ、オレ達もやるぞ!」
オレとリラの持つキーストーンとルカリオ達のルカリオナイトが反応した……!
「以心伝心……!!」
「オレ達の絆……!!」
「「メガシンカ!!」」
ルカリオ達は激しく眩い光に包まれ、解き放たれた。
「「バウゥゥゥ!!!!」」
ルカリオ達はメガルカリオにメガシンカした。
「(グロウパンチ!)」
「グロウパンチだ!」
「「バウッ!!!」」
グロウパンチ同士がぶつかり合う。やはりパワーは互角だ。
「(はどうだん!!)」
「ゥゥゥ……バウッ!!!」
「突っ込むぞ、バレットパンチ!」
「バウ!バウッ!!!!」
「バウっ!?」
オレのルカリオがはどうだんを突き破り、バレットパンチを決めた。
「もういっちょ!バレットパンチ!」
「バウッ!!!」
「(いわなだれ!)」
「バウゥゥゥ!!!」
「躱して行け!」
「バウ!!」
ルカリオがリラのルカリオのいわなだれを躱し、また破壊しながら突き進んで行く。
「行けぇ!!」
「バウッ!!!……!?」
「いない……!?」
「(はどうだん!!)」
「ルゥゥゥ……!!バウッ!!!!」
「……!?上だ!バレットパンチ!!」
「バウッ!!ルゥゥゥ……!!バウ!?」
「なっ!?」
リラのルカリオはオレのルカリオがいわなだれを突破している間に高く飛び上がり、上空からはどうだんを放ってきた。
さっきは破壊出来たはどうだんに今度は押し負け、ルカリオははどうだんを直撃で受けてしまった。
────最後まで、僕の気持ちは読めなかったね。サトシ……
────また会いたいってずっと思ってたんだ。すごく嬉しいよ!
「……っ!どんどん行こうルカリオ!(グロウパンチ!)」
「バウッ!!」
「グロウパンチだ!」
「バウッ!!」
グロウパンチが再び激突した。リラのルカリオのパワーが上がってきている……!
「リラはルカリオと心を一つにして戦ってる……!オレ達だって……!!」
「バウッ……!!」
「バレットパンチ!」
「(グロウパンチ!)」
「バウッ!!バウゥゥゥ!!!」
「バウゥゥゥ!!!」
「負けるかぁぁぁ!!!」
「バウゥッ!!!!」
「……ッ!?」
「ルカリオ!」
オレのルカリオのバレットパンチがリラのルカリオのグロウパンチに押し勝った。
「ルカリオ、やるぞ……!!」
「バウ!ルゥゥゥ……!!!!」
「ルカリオ!僕達も心を一つに!」
「ルゥゥゥ……!!!!」
ルカリオ達が波導を溜め始めた。
これリラ達も出来るの……!?
「「はあぁぁぁ……!!!!!」」
「「バウゥゥゥ……!!!!!」」
空中ではどうだん同士がぶつかり合いながら巨大化していく……!!
「「巨大はどうだん!!」」
「「ゥゥルアアァァァ!!!!!」」
ドォォォォォ──ン!!!!
────私、誰かを家に招くの初めてで楽しかったんだ、あの時。
────じゃあ、君の前では僕の事……「僕」って言っていいかな……?
「…………!!」
二つの巨大はどうだんが大爆発した。
爆発の衝撃がオレとリラにも届く……!
「く……ルカリオ……!」
「「バウ…………」」
爆煙が晴れた先で、ルカリオは二匹とも倒れていた。
「ルカリオ、ゆっくり休んでくれ」
「お疲れ様、ルカリオ」
オレ達はルカリオをボールに戻した。
「……そうだ……そうだよ……どうして忘れてたんだろう……こんな大切な思い出を……サトシ!」
「リラ……?」
「ありがとう。僕の居場所を守っていてくれて」
「もしかして……記憶が……?」
「うん、全部思い出した。ただいま!」
リラの記憶が蘇った……!本当によかった……
あの頃のリラが帰ってきたんだ……!
「……さぁ!続きをやろうよ!」
「あぁ!ピカチュウ!君に決めた!」
「Go! My friend!!」
「ピカっ!!」
「エーフィっ!!」
─────────────────────
─────ガラル地方・ハロンタウン
「死ぬかと思った……」
「ね……ありがとう、エンテイ……」
雪原で凍死しかけたオレ達だったが、リラがエンテイを持っていたおかげで何とか生き延び、森を抜けて日の暮れる頃にはハロンタウンまで到着出来た。
「あ、電波戻ってる。えっと……隣町にポケモンセンターがあるみたいだね。ひとまずマサにエンテイとラティオス交換してもらって、カントーまで戻って休もう。で、休めたらアローラまで行こうか」
「そうだな。……でもアローラまで飛んだ方がいいんじゃ……」
「……まあいいじゃん」
「お、おう……」
オレ達はブラッシータウンという町のポケモンセンターに行き、オレは博士に今日帰れない事を伝え、リラはバトルタワーからラティオスを転送してもらった。
ラティオスに乗り、オレ達はカントー地方を目指して出発した。
「……ねぇ……サトシ……」
「何だ?」
「あとどれくらい……
「え?どうかな……やっぱり卒業まで?」
「……そっか……」
「……?」
オレの前にいるリラが聞いてきた。
また冒険したい!とも思うけど、しばらくはポケモンスクールがいいな。
……顔までは見えないけど、耳が紅く染まっているのは後ろからよくわかる。
寒さで風邪でも引いたのかな……
「……好きな女の子とか……出来た……?」
「え?オレ、クラスのみんなも、今までの仲間も、それにリラも全員好きだけど……」
「そうじゃなくって……まぁその様子じゃいないって事だね……」
「……???」
少しリラの声が震えているように聞こえる。
何かあったのか……?
「どうかしたのか……?もしどこか変ならどこかに降りて「サトシ……!」……!?な、何……?」
「後で……話したい事……あるんだけど……」
「話したい事?ここじゃダメなのか?」
「うん……二人だけの時に伝えたい……」
「……?」
「だめ?」
「いや……いい、けど……」
ラティオスは何も言わず、カントー地方へと進んで行った。
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───別世界、カントー地方・バトルピラミッド
「みんな楽しそうだよな。主役のリラよりはっちゃけてるし」
「ふふっ……そうだね。それにしても準備早くない?」
オレ達はバトルフロンティアのみんなでリラの帰りを祝うパーティをしていた。
オレがリラを迎えに行く前にエニシダさんに話しておいたら準備をしてくれていたらしい。会場はいつの間にかバトルタワーの近くまで来ていたバトルピラミッドだ。
みんなどんどんスイッチが入って今ではもうリラより楽しんでいる。
「みんな、変わってないみたいで良かったよ……」
「五年か……長かったなぁ……なぁ、あっちの世界ではどんな暮らししてたんだ?」
「うーん……任務の時は頑張って、オフの日は美味しいお店を調査したりバトル施設に挑戦したり……」
「根は変わらないって事だな。リラが挑戦する側か……」
「はは……逆だよね」
「だな。リラにはずっと迎え撃つ側でいて欲しいよ」
「そうでありたいな」
オレ達はパーティを楽しむブレーンのみんなから少し離れた所で話をしている。
「……五年越しか……ねぇサトシ……僕ね、あっちの君と出会って、話をする度にこの世界で思い残した事があるって思ってたんだ……」
「思い残した事?」
「うん。それを……終わらせようと思うんだ……」
リラには五年前この世界でやりたかった事があるらしい。
「サトシ……今、いい?」
「ん?……ああ……」
オレはリラに腕を引っ張られ、バトルピラミッドの外に出て、近くにあるオレ達が十年前に出会った湖まで歩いた。
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────カントー地方・シキミタウン郊外
二つの世界のこの場所に、歳は違うが同じ二人の少年と少女がそれぞれの世界で向かい合って立っていた。
まだ幼さを感じる二人は快晴の空に浮かぶ太陽の光を受け、すっかり大人の風格を纏った二人は夜の空に浮かぶ月明かりに照らされている。
「サトシ……!」
幼い二人の世界の少女─リラが口を開いた。
少年─サトシは雰囲気の違うリラに少し圧倒される。
「この機会を逃したらもう二度とこんな事君に伝えられないと思うから……言うね……」
「うん……」
一方、記憶を取り戻した大人になったリラも……
「僕がいなくなる前、君に伝えたい事があるって呼び出したの、覚えてる?」
「もちろん。……リ「サトシ!」……!!」
何を言おうとしているか悟ったサトシは自分から同じ事を伝えようとするが、リラに遮られた。
「僕……十年前からずっと……ずっとずっと、君に惹かれてた……記憶を失くしても、君への想いは失くならなかった……」
「僕、君ともっと一緒にいたい……でもフロンティアブレーンを辞めてそっちに行く事も出来ない……だからせめて……君との繋がりが欲しいんだ……」
「「サトシ……」」
「「…………!」」
二人のリラが想い人にそれぞれの想いを語っていく。
「「好きです。
僕と付き合ってください」」
二人の影が一つに重なった───。
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数年後─────
「「ピカチュウ!10まんボルト!!」」
「ほんとに変わらないよね。あの二人」
「うん。でも逆に安心だよね」
「ふふっ……確かに……」
再会した二つの世界のサトシ達。サトシ達は二人でポケモンバトルをし、リラ達はエーフィを膝に乗せ、バトルする彼らを見守っている。
「君も記憶が戻ったみたいでよかったよ」
「サトシのおかげだね。やっぱいいねぇ……自分の居場所があるって……」
記憶が戻ったリラはそう言って自分の左手の薬指に着けている指輪を見つめる。
「いいなぁ……やっぱ僕から行かなくちゃダメかな……」
「かもね。でも僕はあっちからされたよ」
「えぇ!?本当に!?意外……」
「えへへ……でしょ?」
「うぅ……やっぱ待ってる方がいいのかなぁ……」
「何の話?」
バトルを終えたサトシ達がリラ達の元へ駆け寄ってきた。
「ううん、なんでも。ねぇ、今度は四人でバトルしようよ!タッグバトル!ほら、行こ行こ!」
大人のリラがサトシの背中を押してバトルフィールドへ向かった。
「楽しそうだな!オレ達も行こうぜ!リラ!」
「……!うん!」
小さい方のサトシはリラと手を繋ぎ、二人でフィールドへ駆け出した。
サトシ達のそれぞれの夢と冒険の物語は、これからも続く──────。
NEXT TIME……
A NEW BEGINNING!▶
SM世界の方のサトシ達は数年後でもまだ大人の階段は登ってないです。サトシが子供すぎて。
大人の方のサトシ達は……記憶喪失リラがSMサトシの前に登場した時点で二十歳なので……そういうことです。
そういえば大人のサトシの世界のセレナはしれっと振られてます。前のお話でサトシが脳内で語ってた告白してきた女の子がセレナです。
リラ「ハーレムになんてさせないよ……」
さて、ひとまずこれで完結です。
いつになるかはわかりませんがタケシの物語をお楽しみに……