トリニティ4兄弟   作:Utena(臺)

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大好きなスローネ達と、生きてケルディムやサバーニャに乗る初代ロックオンが見たくて書き始めました。


第1話

 

「アレハンドロ様、ガンダムマイスターの準備が出来ました。」

「よくやった。リボンズ。これで()()を私のものにする歩みがまた進められる。」

「彼らを呼んであります。ご挨拶を宜しくお願いします。」

「任せたまえ、彼らは、大事な私達の家族となる者なのだからな。」

 

月の周回軌道上、光学迷彩に包まれた基地のある一室、アレハンドロ・コーナーの大きく、重い扉が自動的に開かれると、4人の若者が姿を現した。

 

「へー、お金がかかってるってカンジね♪まっ金金で!ねぇヨハにぃ、母艦のアタシの部屋もこんな感じにしてくれない?」

「ネーナ、不要な資金を使うつもりはない。」

「ちぇっケチね、ミハにぃはアタシに賛成でしょ?」

「おう!なぁ兄貴、ネーナの小さなお願いごとくらい叶えてやってもいいだろ??あそこに座ってる俺たちのスポンサー様がちょっとの金くらい降ろしてくれるだろ」

「はぁ……しょうがない、話だけはさせてもらうか」

「ねぇねぇ、クロにぃもお部屋は豪華な方がいいでしょ??かわいいネーナの頼みよ♡賛成してくれるよね?」

「あんまり、監視者どもに借りは作りたくないんだがな……ネーナの頼みだし、ヨハンにぃと話してみるよ……」

 

組織のトップとの面会には相応しくない騒々しさで、思い思いに話しながら歩く4人の()()()()()()()()()

ヨハン・トリニティ、ミハエル・トリニティ、クロード・トリニティ、ネーナ・トリニティ。

彼らは、横一列に並び、アレハンドロの眼前にその顔を並べた。

礼儀のなっていない彼らに対して、アレハンドロはにこやかな表情に少々の侮蔑を浮かべた。

 

「アレハンドロ様、チームトリニティ、参上致しました。」

「よく来てくれた。チームトリニティ。今日は母艦とガンダムの受領の為、ここ、ソレスタルビーイングへと赴いてきてくれてありがとう。君達にはこれから、武力介入の本格活動が開始される。人類の革新と平和の為の尽力を願っているよ。」

「はっ!ありがたきお言葉です!」

「そういえば、母艦のインテリアを改装したいとのことだったね。予算は降ろしておこう。不満のある環境では、本来の力を発揮しきれないからね。」

「はっ!ありがとうございます。」

 

アレハンドロとの挨拶は、特に波乱もなく、アレハンドロの寛大な支配者然とした態度のもと、和やかに進んだ。

 

「それでは、早速チームトリニティは母艦とガンダムのもとへ向かうといい。案内はこのリボンズがやってくれる」

「よろしくお願いします。チームトリニティの皆様」

「あぁ、よろしく頼む、リボンズ」

 

ヨハンにぃの慣れ親しい挨拶を受けたリボンズの心の奥底で、侮蔑の感情が湧くことを、クロード・トリニティは見逃さなかった。

 

彼は、前世の記憶がある。ガノタというにはそこまで熱意のある人間ではなかった。精々ガンダムOO本編を2週した程度、普通に生きていた、日本の大学生だった。死因は、旅先で不幸にも狂犬病を持った犬に突然襲われ、それからすぐに発症したことだった。

彼は、生育槽の中で生まれ、ヨハン、ミハエルという兄、そしてネーナという妹と気がついた時には共に育っていた。そこで、トリニティの1人として生を受けたことに気付き、ソレスタルビーイングかフェレシュテへの合流、ニール・ディランディをケルディムのパイロットにし、生き残る、それを目標にここまで歩んできた。

 

「これがキミ達の母艦です。中の格納庫には、新型のガンダムが既に搬入してあります。ご覧になりますか?」

「勿論だ。」

「ハハッ!俺のガンダムとついにご対面か!」

「ネーナ楽しみ〜♪ようやく私のガンダムと会えるのね♪」

「俺の……ガンダム……」

 

クロードは、自身の命を預ける機体との顔合わせに、内心大興奮だった。彼は、前世はぼちぼちのオタクだったのだ。

 

暗い格納庫に光が灯る。

漆黒の天使、橙の天使、真紅の天使、そして、鮮やかな紅の天使が、そこには並んでいた。

漆黒の天使の肩には折り畳まれた大型のGNキャノンが、橙の天使の腰部にはGNファングポットが、真紅の天使の肩には大型GN粒子タンクが、鮮やかな紅の天使は両対の肩にマウントされたパーツにGNドライブがそれぞれついていた。

 

「本当に、スローネフィアーはGNドライブ複数搭載機なのか……」

 

クロードは驚きを隠せなかった。兄弟の中では3番目になるクロードの機体が何故4番機なのかというと、このGNドライブ複数搭載にかかわるGNドライブの同期実験など、開発の複雑さからナンバーが後退したのだ。

クロードがしみじみとこれから自分の愛機となるガンダムを眺めていると、ネーナの声が聞こえてきた。

 

「ねぇにぃにぃズ、早速私達の機体でシミュレーションしてみない??誰のどの機体が1番強いか決めましょ♪」

「いいな!ネーナ!」

「やった♪ミハにぃだーいすき♡」

 

そうして、トリニティの面々は自身のガンダムに搭乗した。

俺は、コックピットの昇降台に足をかけ、身体を浮かべながら下にいるリボンズの顔を伺いみた。

俺が生き残る為には、コイツが最大の宿敵となる……。

リボンズは、ただ微笑を浮かべているだけだった。

 

 

 

「ねぇねぇヨハにぃ、アタシとヨハにぃのガンダムは2人で組んだら最強だとと思うの♪2人で組んで、先にミハにぃとクロにぃを殺さない?」

「そうだな、特殊な兵装を除けば、アインとドライは似た武装構成でもあるし、そうしよう」

 

「ミハにぃ、恐らくネーナとヨハンにぃは組んで、最大火力のGNキャノンで各個すり潰すつもりだ。俺のスローネとミハにぃのスローネは単騎で火力を出せる、タイマンで強い機体だからな」

「そうかクロード、でぇ?何が言いたい?」

「俺達も組まないかってことだ」

「アリだな!スローネの中でお前のフィアーは()()らしいからな!タイマンでケリつけてぇ」

「決まりだ!俺達の機動力を活かして、GNキャノンの狙いを逸らして接近しよう」

 

網膜認証を終えると、ガンダムのOSが起動する。シミュレータを起動して、他のスローネとの同期を確認すると、コックピットのモニターにはオーストラリアの砂漠岩礁地帯が表示された。

全機の起動が確認されると、カウントが始まった。

ヘリオンなどのコックピットのシュミレータなどには以前も搭乗したが、今回は相手の機体のレベルが段違いだ。俺の額に若干汗が滲む。

 

GNドライブの正常動作を確認。粒子生産及び貯蔵開始。

GNドライブの搭載量から考えて、最初に動けるのは俺のフィアーのはずだ。

GN粒子、運動及び兵装使用可能量に到達。

 

「クロード・トリニティ スローネフィアー 武力介入を開始する」

 

その一声と共に、スローネフィアーは岩の谷の間を飛び始めた。

 

 

 

 

「ネーナ・トリニティ、武力介入するわ♪……さーて、ヨハにぃは何処かな〜?」

 

Eレーダーをネーナが確認すると、自身から数kmの地点にスローネアインの信号を確認した。2人は同期の時点で先んじて両機のデータを繋げておいた。

 

「猛スピードで接近しているのはネーナか。起動はクロードが最も早いのだから、奇襲なども予測していたが、合流は問題なさそうだな」

 

 

 

 

「ハーイ♪ヨハにぃ♪」

「来たか、ネーナ」

「早速ドライとアインを接続するわね♪」

「ミハエルとクロードの位置は?」

「クロにぃの位置は補足出来なかったけど、ミハにぃの位置は分かったわ♪」

「了解だ。データをリンクさせてくれ」

「オーケイ♪」

 

アインのミニモニターのレーダーに映るzweiの文字が表示されると共に、GNキャノンの粒子が超速でチャージされていく

 

「粒子充填量、90……100%、GNキャノン、発射ァ!!」

 

データ上にとてつもない規模の熱源が表示される。瞬間、空に一筋の赤黒い巨大なビームが通った。

 

「何ッ!?もうか!?」

 

ミハエルは機体を急制動、ビームを避けようとした、しかし、巨大なビームはスローネツヴァイの右腕とGNバスターソードを消し去った。

 

「クロード!!これでネーナ達の居場所は分かったな!?」

「よくやったヨハにぃ!一気に詰める!!」

 

瞬間、ネーナとヨハンのレーダーに新たな反応が出現した。

 

「はぁぁぁぁぁぁ……!!」

「クロにぃ!?どこから!?」

 

ネーナとヨハンは長距離攻撃を行う関係上、崖上に身を晒していた、そうなると、崖下へ向けてのレーダーは乱れ、クロードのフィアーは探知が難しい状態にあった。

 

GN粒子散布下の通信阻害の影響は、国家群の通常兵器ほどではないとはいえ、事前の粒子リンクを繋げておかなければ、ガンダムとはいえ双方の情報は阻害される。

 

「ネーナ!接続解除だ!」

「りょーかいっ!!」

 

ケーブルの接続を解除し、2機は逆方向へ散開した。

フィアーは折りたたみ式の下腕より少し長い程の一対のGNソードを展開し、アインへと接近した。

 

「やはり俺から狙ったか!クロード!!」

「ヨハンにぃ!!よくミハにぃにダメージを与えてくれたっ!!」

 

フィアーはGNソードを振りかぶった。ビームサーベルを展開したアインとの鍔迫り合いになったが、フィアーはすぐにもう片方のGNソードを切り上げ、アインのビームサーベルを持つ腕を両断、機体を回転させ、自由になったもう片方のGNサーベルでアインの胴体を切り分けた。

 

「ヨハにぃ!!」

「ネーナ!お前を守るヨハンにぃは堕ちた!このまま堕とす!」

「そんな簡単に!!」

 

ネーナはGNビームガンを乱れ撃ちながら、ビームサーベルを手に接近してきた。

クロードは空中での僅かな姿勢制御やブーストで弾を回避し、半身、身をかがめるような姿勢になったかと思えば、身体の位置は低いままドライへ接近した。

複数のGNドライブを全力で稼働させた推力は凄まじく、ネーナとの相対速度もあってか、ネーナはクロードの機体を一瞬認識できなくなった。

その刹那、ドライのコックピットは暗転した。

 

スローネドライの横を通り抜け、コックピットハッチの位置を両断したクロードはすぐさま接近する熱源を認識した。

 

「ようやくタイマンだな!クロードォ!!」

「ミハにぃ!」

 

フィアーが首を動かすと、動かす以前の位置をファングのビームが通った。

フィアーは左手のGNソードを折りたたみ、GNソードライフルを接近するファングに的確に放った。

 

「チッ!相変わらずおかしな精度だ!!何故お前にフィアーが与えられたかわかる!!」

 

少し機体を動かすと、死角から現れたファングが横を掠める。

そのうちの1つを右手のGNソードで切り落とした。

 

「これが……ガンダム!!」

 

クロードはヘリオンやフラッグでは到底味わえなかった、機体の反応速度に喜声を漏らさずにはいられなかった。

 

ツヴァイは全速力でフィアーに向かい、そのまま体当たりを仕掛けた。

 

「無理やり足を止めてやる!!喰らい尽くせ!ファング!!」

「くっ!残存粒子を解放して、無理矢理高濃度のGNフィールドを展開すればっ!!」

 

フィアーとフィアーを捕まえているツヴァイの周囲にGNフィールドが発生し、ファングを受け止める。

 

「させねぇよ!!」

 

ツヴァイはすぐにフィアーを蹴り飛ばし、GNフィールドから追い出し、粒子を散開させた。

 

「この距離は俺の距離だ!!」

 

蹴り飛ばされたフィアーは右手のGNソードを振りかぶった。

しかし、フィアーの上腕部にファングが刺さり、そのまま腕を喰らい、切り落とした。

 

「行けよォ!ファングゥ!!」

「その前にィ!!」

 

距離をとろうとするツヴァイに接近したフィアーは機体全体を急制動でその上下を反転させた。

その瞬間、ツヴァイは股裂きのように切断された。

フィアーの爪先からはGNビームサーベルが発振されていた。

 

「何だ、その動き……」

 

ツヴァイのコックピットは暗転した。

 

 

 

「クロードは強いな」

「さっすがクロにぃ♡全員倒しちゃうなんてね♪」

「チッ!機体が万全だったら、弟になんてやられなかったぜ!」

「ありがとう、兄さん達、ネーナ。おかげで、この機体の動かし方がよく分かった。」

「クロードがいれば手こずるような敵はいないだろう。安心して殲滅することができる。」

「……あぁ。俺達は連携をもとに機体が作られている。皆は守るさ……。」

 

クロードの表情は晴れなかった。これから先の武力介入では、問答無用の殲滅が主となる。それがトリニティのやり方だからだ。しかし、それよりも、ソレスタルビーイングとの戦い、アリー=アル=サーシェスとの戦い、イノベイド達や、リボンズ・アルマークとの戦いへと、自身が身を投じていくことになることを、フィアーに乗り、改めて認識した。

 

これからは、未来の為に戦わなくてはならない……。




OO本編はうろ覚えです。ご了承ください。

〇スローネフィアーの武装
GNソード/ライフル(T)
GNビームサーベル ×2
脚部GNビームサーベル ×2

見た目は大体OOガンダム。ただ胸部の装甲の上の方が出っ張ってたり、腰が細かったり、スローネらしい特徴もある。顔面もダブルオーなどにあるような口が無く、アイカメラも細く険しい。非常に悪役顔。首の横に変な配置をされている二対のビームサーベルがある。これがなきゃそういえばスローネっぽくない。肩部に二対のバインダーが付き、そこに擬似GNドライブが1つずつついている。同期は行っているが、出力はオリジナルのツインドライブのように乗算とまではいかなかった。あくまでもGNドライブ(T)複数搭載機。
とはいえ、擬似GNドライブを一機しか載せていない機体の3倍程の粒子生産効率と稼働能力を保持している。
機体コンセプトは、高機動、高出力を活かした格闘戦での敵性機体の殲滅。
GNライフルは下腕部の上側に付いている。チューブとか繋がってる。スローネドライのGNビームガンみたいな感じ。GNソードを展開しながらも撃てるが、GNソードを纏っているGNフィールドの保護の為折り畳み機能が追加された。

〇クロード・トリニティ
他の兄妹と同じように、リボンズベースのイノベイド。
ヴェーダリンクはネーナと同レベルまでのリンクが可能。
兄妹達よりもリボンズに近いが、ティエリアのベースとも関わりがあるのか、髪は紫色。肌は白い。



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