機動戦士ガンダム AWAY TO THE DESTINY 作:くまたいよう
レトロゲームとかの台詞や要素が少々入ってます。
ペッシェが医療室に運ばれた後、ブリーフィングルームにブライトとスミレに戦闘パイロット達が集まっていた。ブライトはロザミィの事は知ってるがペッシェは知らない、他からしたら知らない者の名とそれ繋がりで自分は貴方のお姉ちゃんと言われたのは只事ではない。
「ねえカミーユ、最初にロザミィって誰よ。貴方は一人っ子のハズじゃない。父親か母親のどちらかの隠し子とか?」
「お、おいルー・・・・」
「うるさいわね、私がこれくらいに言わなきゃ時間だけ過ぎてたでしょ!この情勢でそれはご法度の内よ、そっちも嫌な事を言い出せないで私みたいのが言い出すの待ってた=人任せしにしてたとかじゃないの?」
「い、言い過ぎですよ。でも・・・・ごもっともです」
妹という単語が禁句に近いから慎重だったシンへの返しは言い過ぎではあるがもっともなのも確かである。出自上で他人事ではないカトル同様に周りも言い返せない中、カミーユは一言で返した。
「敵だよ・・・・」
カミーユの言葉には、全てを拒絶するような冷たさがあった。嘗て、アムロがララァの名を出した時にどういう人かを聞いたら返された一言である。
事情を知っているフォウは決して口を挟むまいとしていた。何故なら?
【自分を助けたせいでああなったのだから】
「じゃ、じゃあ次は・・・・あのペッシェって人は誰よ・・・・カミーユに自分は貴方のお姉ちゃんって言ったけど」
「戦った事があるんだよ、ロザミィにはあの人を殺さないでと言われた」
言い出しにくいし不用意に踏み込んだら恐ろしい話になるのは明らかだが、レギュラーパイロット達と自分くらいは知って置くべきとしてブライトは一つ踏み込む事にした時。
『艦長、偵察部隊から新たな来訪者が来たと連絡、データによると今度もガンダムタイプ、しかも機種は【ガンダムMK―II】です!艦にあるデータと一致しています!』
「何ですって!ね、ねえカミーユ!もしかして【エマ中尉】なんじゃない?」
ルーが乗っているのは予備と試作パーツを組み合わせた機体だ。知る限りでMK―IIが来たからにはルーの言う通りかもしれないのだが?
「・・・・いや、エマさんじゃない。エマさんじゃない・・・・」
様子がおかしいが、カミーユがそういうなら違うのだろうという空気になった。知る側は女軍人として真っ当なエマはこの状況で歓迎すべき人材であるので正直落胆はしている。
「どのみち下手なのに渡ったら大変だから出てくれ!」
確かに宇宙世紀に属する機体が不用意に渡ると怖いのでカミーユとルーとフォウが出撃をした。
「確認した!」
「MK―II・・・・あれ、色が違うし装備が?」
「それに、強い・・・・っ」
地上用であるが、野獣のように俊敏かつ獰猛な動き、空中からの攻撃もまるで苦にしていない、通信が出来る距離に近付いた時には左手で見覚えがある武器を相手に絡めて盾に使っているMK―IIがカミーユに呼び掛けて来た。
『よう、どうしたい【わかってる】のに躊躇うのは自信無いんかよ!?』
「お前は・・・・お前が何故かその機体に乗っているヤ【ヴァースキだ!】・・・・何?」
『今の俺は【ヴァースキ・バジャック】だよ、良く生きていたなカミーユ!どのみち連中に俺の機体渡したくないんだろ、久し振りに骨のあるとこ見せてくれよ!』
「くそっ!」
戦闘スタイルからして既視感があったのは事実でヴァースキと名乗る男が言う通りだった。カミーユはゼータのライフルを撃ちつつジグザグ起動を駆使してヴァースキ機の近くに機体を着地させた。スーパーソニックウェーブの余波で離れた場にいた生身でMSに何かを使おうとする工作兵士達は散り散りになった。
『ほう、流石に手慣れてるなあ?』
高揚をしながら冷静な動きにヴァースキは感心した。ムラがあるとした弱点が改善していると見えたからだ。背中を預けながらダガー中心の部隊を撃破して最後の一機となったので呼び掛けたが?
『ぐっ、貴様・・・・何故【宇宙の化け物共】と手を組むのだ!地球の為にっ!ぐぎゃあああっ』
ヴァースキ機が右腕の二連装ビームキャノンで撃破した。相手は【ブルーコスモス】のようだったが、この分では自分達の目の届かないところでコズミック・イラに属する勢力に異世界の機体がとっくに渡ったかもしれない、事が終わってからカミーユはゼータのライフルを向けるが、どこかおかしい。
「何か見えてるようだな、良ければ事情話してくれよ」
機体の両手を上げるヴァースキの違和感、カミーユはやむを得ずにロザミィを殺した後の時期・・・・つまり、ティターンズの内乱で旗艦であるドゴス・ギアが撃破された後に、撃破したサイコガンダムMK―IIを回収に行ったらこの世界に飛ばされた後に、ティターンズに所属していたガンダムタイプまでパイロットと一緒に回収したと言った辺りでヴァースキは目を丸くしていた。
「ほう、つまりお前は・・・・そうか。決めた!勝負をしたかったが考えが変わった。俺は投降する」
「な、何を・・・・」
「ティターンズじゃ色々あったが、お前と戦ってるのは楽しかったからな、そのお礼だよ。それに、あのペッシェって姉ちゃんには悪い事したからなあ」
ペッシェの名前を知っていたのはともかく、やはり以前と様子が違うとした。カミーユは武装を外させて艦に案内した。
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「貴方が、ティターンズの野獣と恐れられたヤザン・ゲーブル・・・・いや、今はヴァースキ・バジャックか」
「まあな、偽名を使ってる事に関しては詮索しないのかい?」
「クワトロ大尉を知っているなら察しているだろう」
二つ返事で自分もヴァースキに会う事にしたブライトとエゥーゴ関係者は【偽名】を使う男をそう悪くは言えない。
【シャア・アズナブル】
偽名を使い、パイロットや前線指揮官として参加していたハズがいつの間にかエゥーゴの指導者になっていた男、組織内においてもブライトとカミーユのような身近な理解者寄りな見方をしていた側がツケを払ったものだ。
「カミーユ、ティターンズ嫌いな君には複雑だろうが、この男は調べによるとサイド2の毒ガス作戦をボイゴットしたようにバスクのような男ではない、ここは協力してもらうべきだと思うが?」
「キャプテンがそう言うなら・・・・」
「話しがわかるようで助かるぜ、カミーユ!早速だが、シミュレーションで良いから、やらねえか?折角会えたんだから相手してくれよ」
「わかりました・・・・」
周りは違和感があるが、ジッとしているよりは良いとした。少なくともヴァースキの強さは本物なのは疑いようがない。今は強い味方を増やさなければならないのだ。
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【おかしい】
ミネルバから脱走したアスランを加えたクライン派が思うのはそれのみだ。
セツコ・オハラとカミーユ・ビダン達を始めとした異世界の機体が頻繁に来るようで全然違う。寧ろ、彼女等の場にしかこない。
ミネルバにいたアスランも出戻り故に不用意な発言が出来ない、何よりも計画が頓挫したのだ。
【偽の帰還命令】
ミネルバにいたメイリンがシステムをハッキングしてザフトに残ったクライン派に出させたものだが、シンがそれに従わなかった。それに関してはアンドリュー・バルトフェルドが冷めた目を向けた。
(来訪者達にそんなの通用しないのは、まあ仕方ないとして・・・・ミネルバには彼等を後ろからでも撃てなんて命令にシン・アスカ君がマトモに従うと思ってたのかねえ?)
やれたとしても、来訪者達はマトモな戦友や上官としては勿論。親友、兄や姉、父親。シンに必要なものを全て満たした対象なのだ。戦意からして足りない。そんなシンではカオスやアビスにすら勝てないだろうに・・・・と。
特に身近で見てたのに理解していなかったアスランとホーク姉妹に呆れながらバルトフェルドは見切りを付けた。キラやラクスにダコスタはそうする理由を考えられないのも決定打だったのだ。
前書きのは、ゲームや漫画で株を上げまくりヤ・・・・じゃくてヴァースキでした。