龍は青春を謳歌する   作:チーズマン不破

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 今回黒服もちょっと出てきます

 黒服の事は散々見ているはずなのに…先生大好き勢ということ以外何一つ分からん……俺は雰囲気で黒服をエミュしている……

 ユメ先輩の腕はいつかくっ付けようとは思うけど方法がない。回復能力持ったモンスターっていたっけ?タマミツネが回復する泡出すのくらいしかわからん。



始めての青春に思いを馳せて

ユメ先輩っ!!!

 

 「ホシノちゃ……痛っ!?痛いよホシノちゃん!?」

 

 あの後不覚にも泣き疲れて眠ってしまったが、しばらくしてユメパイが目を覚ましたらしいのでホシノちゃんと一緒に病室に訪れていた。

 

 ユメパイは命に別状は無いものの、肘から下がない腕と、おそらく全身に広がっているであろう痛々しく焼け爛れている傷痕が、その身に起きた出来事の壮絶さを物語っていた。

 

 「我々も手は尽くしましたが、腕と火傷はどうしようも……」

 

「そんな……」

 

 どうやらキヴォトスの医療でも腕の再生は出来ないらしい。

 

 「大丈夫だよホシノちゃん。助かっただけで幸運だし、またホシノちゃんに会えたんだもん!」

 

 「ユメ先輩ぃ……」

 

 そうやって元気に笑うユメパイと泣きじゃくるホシノちゃんを見ていると、もう少し早く変身していればユメパイはここまで大怪我にはならなかったのではないかと罪悪感が湧いてくる。

 

 「ところでホシノちゃん、この子は?」

 

 「ああ、この子はユメ先輩を街の近くまで運んできてくれたんですよ。」

 

 「ええー!?すごいね!迷ってたから分からないけど、街まで結構距離あったと思うよ!?」

 

 なんだよ、みんなしてこの子この子って。俺は高校生だぞ。まぁ見た目は小学生だけど。ってかやばい。いざ話そうとしたらめっちゃ緊張する。どうしよう

 

 「助けてくれてありがとう!私は梔子ユメっていうの!よろしくね!ねぇ、君の名前教えて?」

 

 「アマタ…風狩アマタ……です……」

 

 「アー君だね!よろしくね!」

 

 (だめだ。どうしてもどもってしまう。前はちゃんと話せてたんだけどなぁ……)

 

 「そういえば…なんで君は砂漠にいたの?」

 

 「それは私も気になってたんです。でもこの子、何か事情があるみたいで…」

 

 よし、全部話そう。覚悟は出来た。

 

 「あの…ユメ…さん…気絶した時の事……覚えてますか?」

 

 「うん。確か白い大きな蛇みたいな機械と戦ってて…あ……」

 

 「先輩?どうしたんですか?」

 

 「う…ううん!なんでもないよ!それで……「更に大きな怪物が出てきた……ですよね?」……アー君も見たの?」

 

 「その大きな怪物ってなんですか?」

 

 「あれは…なんで言えばいいんだろう……大きくて、恐ろしくて、見てるだけで生命力が奪われてくような……とにかくホシノちゃん、あの怪物とは戦っちゃだめ。絶対に。いくらホシノちゃんが強くてもあれはダメ。」

 

 「そんなに強いんですか?」

 

 「戦ってる所は見たことないけど……近くにいるだけであれは次元が違うっていうのが伝わってくるの。」

 

 「あの……それ…」

 

 「なにか知ってるの!?お願い、教えて!!」

 

 めっちゃ食いついてくるなこの人。まあそりゃ気になるよな

 

 「あの……それ……俺です……」

 

 「「……………………………………え?」」

 

  「いやいやいや!あれはこーんなでかかったんだよ?そんなわけないよ!」

 

 「……もしかしたら、本当なのかもしれません。」

 

 「え?」

 

 「この子、どうやってかは分かりませんが、別の生物に変身できるみたいで……」

 

 「えぇ!?」

 

 (ユメパ事パイはあまり信じられないようだ。まああんな怪物とこんな子供が同じ生物だなんて信じられるわけないか。証拠になりそうなもの……いっそ変身してる所を見せるか?でも病室の中で変身できてなおかつ怖くないモンスターなんて……いるやん)

 

 「じゃあ…変身…するので見ててください」

 

 「え!?ちょっ、待って待って待って!こんな狭いところでそんなことしたら大惨事になっちゃう!まっ……」

 

 「メラルー」

 

 少し眩しくなって目を閉じ、次に目を開くと視界が随分低くなっていた。大体ベッドと同じくらいの目線になっている。

 

 「ニャ~」

 

 (やはり変身している時は喋れないらしい。まあすぐに戻れるし問題ないか。)

 

 「「……………………………………………………………」」

 

 「ニャ?」

 

 「「か……」」

 

 (ん?なにかおかしいぞ?)

 

  「「かっわいいいいいぃぃぃ!!!!!」」

 

 「ニ゛ャ゛!?」

 

 「なにこの子かわいいぃ!!!二足歩行の猫ちゃん!?超可愛い!!!おぉ!しかもすごいもふもふですよ先輩!!!」

 

 「ああっ!!!ホシノちゃんずるい!!!私にも触らせて!!!もふもふさせて!!!」

 

 このままでは不味い。この二人俺が男だということを完全に忘れている。早く戻らなければ!

 

 身をよじって腕から抜け出し、少し離れたところで人間に戻る。この間僅か0.5秒

 

 「ひぃん!まだ私触ってないのにぃ!!!」

 

 今さらだが、メラルーとダラ・アマデュラでは色々と違いすぎる。これだけで信じて貰えるだろうか。

 

 「こほん……ともかく、君は色んなモンスター?に変身できて、あの時見た怪物もアー君だったってこと?」

 

 「はい…」

 

 「そうは見えませんが…さっきの事を考えるとあり得ない訳ではないですね……あ、そういえば、結局アマタ君はなんで砂漠の奥地なんかにいたの?」

 

 (あ……さてどう説明しようか……転生して砂漠の地下の洞窟にポップしましたなんて言えるわけないし……記憶喪失ってことにしとくか。)

 

 「……覚えて…ない…です…」

 

 「うーん、記憶喪失なのかぁ…」

 

 「この子、どうしましょうか…」

 

 「あ!そうだ!アー君、アビドス高校に入学しない?」

 

 「なに無茶苦茶言ってるんですか先輩!大体アマタ君はまだ小学生くらいじゃないですか!どう見たって高校生には「行きます!」…え?」

 

 「あの…僕で良ければ…入学させてください!」

 

 「やった!生徒が増えたよ!やったねホシノちやん!」

 

 「ふざけないでくださいよ!そもそもこの子の親とか戸籍とかが全く分からない以上、入学手続きも出来ないじゃないですか。」

 

 「……まぁ、ひとまず私たちでこの子の面倒を見るのは賛成ですが。」

 

 「わーい!じゃあアー君は私の家で面倒見るよ!」

 

 「…ユメ先輩にお世話できるんですか?」

 

 「それは……ホシノちゃん、一緒に住まない?」

 

 「魅力的な提案ですがお断りします。ひとまずアマタ君は私の家で面倒見ます。」

 

 「はぁーい…」

 

 「あの!」

 

 「ん?どうしたのアー君?」

 

 「…もしかして、ユメ先輩の家の方が良かった?」

 

 「いえ…その……これから、よろしくお願いします。」

 

 そう言いながら二人に向かって頭を下げる。根拠は無いが、これから楽しくやっていけそうな予感がする。

 

 「ふふっ」

 

 「えへへ…」

 

 「こちらこそ、よろしくね!アー君(アマタ君)!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アマタがダラ・アマデュラに変身していた頃      

 キヴォトスのどこか 

 

 「…………………………っ!?」   

 

 「………なんですか、今のは。」

 

 黒いスーツに身を包み、怪しげな実験をしていた男は、つい先程何の前触れもなく撒き散らされた、気を失いそうな程膨大かつ強大な力の波動に戦慄していた。

 

 「いまのは………アビドス砂漠の方向から?では神聖十文字(デカグラマトン)が?いや違う。それすら陳腐に思えるほど大きく、そして凶暴な力……まるで天変地異のような………」

 

 「(では今のはなんだ?新たな神の顕現?それも違う。新たな神が顕現したならば一瞬で存在が消失するなどあり得ない。ましてこれ程の力を持つ神ならば尚更。では一体……)」

 

 「まあ今は良いでしょう。アビドス砂漠はカイザーコーポレーションが裏で手を回している土地。ならばそのついでに調べて貰いましょう。」

 

 「(しかし……先程の力……神秘もいくらか感じられましたがそれ以上に強いあの自然的エネルギーは一体……まるで星そのものの様な……それにあの神秘の量はキヴォトス最高の神秘、小鳥遊ホシノを遥かに越えている……とても興味深い……)……クックック……クックックック!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 
 勝手にキャラのプロフィールを作ろうのコーナー

 なおこのプロフィールは予告なく変更します。多分。

 風狩 アマタ (かぜかり あまた) (16)

 身長 128cm

 体重 31kg

 説明 陰キャショタ。肩まで伸びた黒髪に白と赤のメッシュが入っている。目は赤と黒のオッドアイで、現時点では服はボロボロのタンクトップのみ。うまく喋れないのには理由があり、実はアマタは何も食べなくても自然エネルギーさえあれば生きていける体質であり、実は最初の洞窟に三年くらい引きこもってたりする。本人的には数時間だが、そんだけ話していなければ声の出し方も当然忘れてしまっていた。
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