チアキ、俺たち結婚しよう。
キララ、俺たち結婚しよう。
セイア、俺たち結婚しよう。
ブロロロロロロロロロロ………………
見渡す限りの砂漠でエンジンを吹かしている一行は、目的地へと進んでいく。そんな中、アマタは一つ思う事があった。
砂漠……でかすぎんだろ……
え?こんなもんなの砂漠って?もう一時間くらいは走ってるよね?なのに地平線まで砂まみれってどうなってんの?
「ん?どうしたのアマタ君」
「いえ…砂漠ってこんなに広いのかと思って…」
「まあね……だんだん砂漠化が広がってるし、まだまだ砂漠は続………え?」
ホシノ先輩が進行方向を見て動きを止める。
「ホシノ先輩…?どうしたんで……っ!!」
ホシノ先輩がフリーズしたのも頷ける。だが俺にとってはこれ以上ない程の吉報だった。
そう。いつも冷静で臨機応変に対応できるホシノ先輩が思考停止するほどの異常事態なのだ。
驚かずにはいられないだろう。なぜなら…
その眼前には、巨大な密林が広がっているのだから
なんだこれは。
私は毎日このアビドスをパトロールしている。この辺りだって何回か来たことはある。
断言できる。
こんなところに森など無かった。森どころか草一本生えないこの砂漠に、自然?
いや、自然どころではない。
なんだあれは、
あの雲を突き抜ける山はなんだ?
D.U.の高層ビルを裕に越えるであろう大木はなんだ?
そしてこの森はどこまで続くんだ?
分からないことが多すぎる。アマタ君はこの事を知っていたのか?
「すっごぉい!!!すごいよホシノちゃん!!!これで借金なんか返済間違いなしだよ!!」
「…アマタ君?何か知ってるんだよね?」
「はい…多分……古龍の力のせいだと思います。」
「古龍?」
「つまり、その古龍に変身した時に溢れた古龍のエネルギーがこの森を創ったってこと?」
「はい…」
「すっごーい!!!草も木もおっきいよ!!」
「ユメ先輩はしゃぎすぎです。落ち着かないと晩御飯は無しですよ。」
「ひぃん!」
「それで、ここにはすごい植物や生物が沢山いるはずだから、売れば借金を返済できるかも、てこと?」
「はい!」
「よーし!じゃあアビドス砂漠探検隊改め、アビドス密林探検隊、しゅぱーつ!!」
「「おー!」」
数日前、カイザーPMC理事室にて
「なに?砂漠で巨大なエネルギー反応?」
「はい。報告によりますと、一週間ほど前、アビドス砂漠奥地で膨大なエネルギー波を検出しました。その後一瞬で反応が消失したため、最初は機械の誤作動だと思われましたが、今日、アビドス市内に程近い場所で同じエネルギー波が確認されました。以前と比べるととても弱く、調査するか否か理事に判断していただきたく。」
「そのエネルギー波は今も観測しているのか?」
「いえ、先ほど消失しました。」
「ふむ……ならば、最初に反応があったアビドス砂漠奥地に調査隊を出す。研究者も連れていけ。それと、私も同行する。」
「了解いたしました。ではそのように。」
「(エネルギー波……そして先程の黒服からの連絡……面倒だが、新しい資源の可能性もある。この目で確かめるか。)」