元人間現ゾロアーク、透き通った日々を謳歌する。   作:青春の覇者

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ポケモン×ブルアカが少なかったので自給自足です。永久機関が完成しちまったなぁ!?


元人間、現ゾロアーク。

 

 転生、それは一度死んでから蘇ることを指す。こと最近においては、転生と言えば様々なマニアの夢……様々な世界に転生して、活躍し、推しと夢をみるチャンス。

 

 かくいうこの俺も転生には、それなりのあこがれを抱いていた……ラノベとか読んでたから特にだ。

 

 しかし、現実にそんな事は起こり得ないと、俺は貴重な夏休みを趣味の散歩や昼寝に注ぎ込みながら過ごしていた。

 

 そしてある日、コンビニに飯を買いに行った俺は一般爆走トラックに轢かれてしまい死亡した。痛みはそれほどなく、一瞬で俺は意識を手放した。所謂、即死だったのだろう。

 

 痛みに苦しまなかったという点ならば、俺はむしろ運が良いのかも知れない。いや、死んだ時点で運は悪いのだが……まぁ、不幸中の幸いと言う奴だ。

 

 

 

 しかし、俺は車に轢かれて一瞬意識を手放した後……直ぐに、どこか妙に透き通った世界で目覚を覚ました。空が青く澄んでいる。

 

 目覚めたのは木々が彩る森。近くに滝があり、激しく水が叩きつけられている……その自然の光景は、まるで天国のようにも思えた。

 

 と言うか、本当に天国なんじゃなかろうか?ここは……そう思わざる終えない。

 

 しかし、ソレにしては妙に喉が渇く。

 

 水が飲みたい……一度そう思えば、俺の欲求はとどまることを知らずに体は水を求め始めた。俺はとっさに近くの滝の流れる川へと足を進める。

 

 そして俺は後先考えずに、流れる川の水を飲んだ……

 

(う……美味い!こんなに美味い水があったのか!?)

 

 水道水とは比較にならないほど美味い水だ。こんな水は飲んだことがない……!

 

 俺は思う存分喉を潤すと、心を落ち着かせる……すると、俺が顔を川に埋めたせいで、波紋を打っていた川が徐々に本の流れに収まっていき、俺の姿を映した。

 

「……はっ?」

 

 そこで俺は、信じがたい光景を目にした。

 

 そこに写っていたのは、人間として生きていた頃の俺の姿ではない。まるで二足歩行で歩く黒狐……髪のように伸びた赤い毛、それを束ねる水色の玉。

 

 そこには人の面影がないのがわかる。

そして、おれはこの狐に心当たりがあった。

 

(ぞ、ゾロアークじゃねぇぇかぁぁぁぁぁ!?)

 

 かの有名なポケットモンスターというゲームに登場するばけきつねポケモン。ゾロアーク……間違いない。俺はゾロアークになってしまっていたのだ。

 

「なんで!?どうして!?……いや、もしかして……?」

 

 俺はあることが頭によぎった。それは、ラノベやネット小説で見る設定……一度死んでから別の世界で生き返る。……転生、そうだ状況がよくにている。

 

 つまり、俺はゾロアークへと転生してしまったと言うことなのだろうか!?

 

「信じられないけど……起こってるもんなぁ。実際。」

 

 話を聞くだけならば何を馬鹿なと自分でも思うが、自分がそうなっている以上、認めざるおえない。俺は、ゾロアークに転生したのだ。

 

 ……それにしても、なんでゾロアーク。いや、確かにゾロアークは好きなポケモンだ、最推しポケモンの一匹と言っても良い。

 

 だが、今や千種をこえるポケモンの中でピンポイントでゾロアークに転生出来るなんて……なんて運が良いいんだろう。

 

 しかし、ゾロアークに転生したと言うことは……ここはポケモンの世界なのか?それに俺はなんでポケモンなのに喋れるのかと思ったが……そうか、ゾロアークは人語を理解すれば喋ることができるんだ。

 

 俺は元は人間だから人語を理解できる、そりゃあ喋れるのも当然だ。

 

 

 

 ……しかし、ポケモンの世界にしては、周りにはポケモンの姿は無い。色々話を聞けば、この世界について何か分かるのだと思うのだが。

 

 それにしても、ポケモンに転生か。漫画やアニメやラノベで見ることがまさか実際に起こるとは思ってもみなかった。……改めてそう思うと、少し好奇心が湧いてくる。

 

 例えば――そう、わざ。ポケモンの技を俺は使えるのか?

 

 ……俺は、どうやら一度やろうと思いだしたら止まらない性格らしい。俺の中のやってみたい衝動は段々と大きくなっていく。

 

 俺は近くの木を見定めると、どんな技を放とうか考える……しかし、ゾロアークと言えばこの技だろう。

 

「よしゃ……『ナイトバースト』!」

 

 俺は叫びながら、ゾロアークのナイトバーストと言う波動のようなものを出す技を出そうと気張ってみる……まぁ、半信半疑ではあったし、出せるとは思ってもみなさったのだが……

 

 次の瞬間、目の前のキに向かって紫の波動が放たれた……まさか、本当に使えるとは!?

 

「す、すげぇ!?ホントに使えちまった!」

 

 俺は子どものように大はしゃぎしながら、次はどんな技を放とうか考えてみるのだった。

 

 

 

 

 それから俺は他にも技を出そうとしてみた……だが、俺がゾロアークとして覚えていた技は4つだけだった。

 

 使えた技は『ナイトバースト』『つじぎり』『はたきおとす』『こうそくいどう』だ。はたきおとすは結構便利で、木に対して使ってみたら、木に実っていた木のみが落ちてきた。

 

 俺は現在、『はたきおとす』で落としたきのみを頬張りながら、これからどうするか考える。

 

 何時までもここに留まっているわけには行かないが、下手に動いてしまっては迷うかも知れない。どうしたものか……

 

 しかし、考えれば考えるほど眠くなってくる。さっき技をたくさん撃ったから疲れてきてしまったのだろうか?

 

 ……まぁ、時間はいくらでもあるんだ。幸いまだきのみもあるし飲水もある。少しの間寝てしまっても問題はないだろう。

 

 俺はそう思いながらその場に項垂れると、体を丸める……自身の毛が温かく俺のみを包んでくれている。それは、そのまますやすやと数分経たないうちに寝てしまった。

 

―――

 

 ゾロアークは気づかなかった。

 気づく前に寝てしまった……自分が呑気してお昼寝している間に、そんなゾロアークに近づく影があることを。

 

「おぉ、この絶好のお昼寝スポットを知ってるとは……通な子だね。」

 

 聞こえていないにも関わらず、そんな風に声をかけるのは、頭に丸い獣耳と、豊満な胸と少々過ぎた露出をしている服を着た一人の少女だった。

 

 その少女の名は春日ツバキ。ここは、最近彼女が見つけた絶好のお昼寝スポットのひとつなのだ。

 

 ツバキは、すやすやと寝ているゾロアークへとそっと近づき、その頭を撫でる。

 

「うん、よく寝てる……ふぁぁぁ……私も、寝よう……かな?」

 

 そう言ってツバキは、未知の獣であるゾロアークの横に何の遠慮もなく座りその場に倒れすやすやと寝息を立てるのだった。

 

 

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