【釣り】TSして美少女になったら無職に堕ちたのでエッッッッな配信をする予定でした。 作:スコティッシュフォールド
「私はそうは思いません。確かに推しとずっと一緒になる事は幸せかもしれない。それはまるで夢の様で甘美な毎日なんだと思います。毎朝、起きてはこれは夢なんじゃないかと心配しながらも過ごす日々も悪くは無いのかもしれません」
でも。でもだ。
「一緒になるって事はお互いの事を知る機会が増えるって事です。そしたら、良い所も知れるけど絶対に嫌な所や受け入れられない所だってあると思うんです。そこも含めて良いって言う人もいるだろうけど。私はそこまで物分かりが良くて優しいオタクじゃないんです」
ちょっと遊びに行くとか話すとかだったら良いけど。少しとはとは言え沼にハマっているからな。それにオタクの少しは少しじゃないし。引けなくなったギャンブラーの次金貸してくれれば利子つけて返すからって言うぐらい信用度は無い。つまり、何が言いたいかと言うと、厄介オタクと推しは混ぜるな危険って事。よっぽど破滅願望が無い限りお勧めはしない。長文失礼。
にしてもなんでこんな話になってるんだか。ノリで答えたけど何だこれ?横の妹は歯食いしばってるし、腹でも痛いのか?
『そっかぁ、成程ね。だってさナルちゃん?』
『何で私に振るの?』
不服そうな妹を横目にマネージャーさんは、楽しそうに笑う。まるで昔からの仲みたいで良いなぁ。
『もう一つだけ良い?美少女ちゃんは妹ちゃんのこと好きなの?』
「それはまぁ……」
うーん。何と言うか。
「ちょっと好き、ですかね〜。さっきも言いましたけど、一緒に居れば全部分かるんで。嫌な所もありますよ。例えば、突然家に来るところとか突然爆弾投げてきたりとか辞めて欲しいですね〜。まぁ、でも好きですよ」
はい、終わり。これ、自己紹介超えてないか?誰得なんだよこれ。辛いの俺だけか?いや見てるのも辛いだろうなごめん!でも見られる方も辛いんだよ理解してくれロリコンさん。
『……』
『あ、ナルちゃん突然の告白に身体が持たなかったみたい。可哀想に……これだから引きこもりブラコンオタクは』
キモすぎて記憶を失わせてしまったらしい。と言うか、妹に言葉の綾と言うか誘導尋問とは言え。ラブコメみたいな告白をした兄は死ぬべきでは?
「私も、もう限界なので現実からドロップアウトしようと思います。有り難うございました!」
社会からも実家からもドロップアウトしてツーアウト満塁でグラウンドに立ってた俺に逆転ホームランは打ってなかったよ……。ごめんな皆!転生したら異世界で、またTSしてハーレム作ったら魔王倒してそこから帰還してまたTSして、現実で俺TUEEEEするから待っててくれ。
『あ〜そうそう。今回の話なんだけど、ナルちゃんに来て貰ったのは付き添いじゃなくて私とのお仕事についてだったんだけど、今こんな状態だから美少女ちゃんに伝えて欲しいの、出来る?』
見た目はこんなんだが、中身はアラサーであるし社畜経験だって豊富である。俺は自信を持って頷いた。
『やっぱり、私転生しようと思ってね〜。まずはお手元の資料をご覧下さい!』
「名護宮みやび転生計画っ?」
推しの名前だっ!と言うか、転生?死んだの?いつの間に!?
『死んだよ〜、彼女はこのストレス過多な現代社会に耐えきれずにポックリと死んでしまいました〜。なので、個人でやろうかなぁと思ってね。でも個人だと知名度がアレじゃん?そこで』
「おrrrryyy……私に白羽の矢が立ったって事ですか」
『そう言う事〜。だから、私と付き合ってくれない?』
もうなんかマジで吐きそう。意味が分からないし、マジでドロップアウトしたいかも。