【釣り】TSして美少女になったら無職に堕ちたのでエッッッッな配信をする予定でした。   作:スコティッシュフォールド

28 / 33
お家芸

 

視聴者が考えた企画は本番でのお楽しみと言う事にしておくか。何個かは採用されるかもしれないし。きっと何処かでって事で、この件は終わりだ。チャンッチャン♫。

 

そんな事よりもだ。俺にとっては大事な事がある。そんな事とはなんだと言われるかもしれないが、分かってる。言葉の綾で本当はそんな事は全く思ってないんだって。これじゃあ炎上した時の沈静化させる為の言い訳だな。いや、本当にどうでも良い。

 

話が脱線した。これからの話をしよう。

 

少し前の話。推しに出会った事があったのは、皆ご存知の話で知っていると思うけど。その時に付き合おうと言われたのを今さっき思い出して、やり取りをしている所だ。俺は本の中のラブコメの主人公みたいな痛い勘違いをする事無く、何処に付き合いますか?と切り出した。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「いや、何でだよ」

 

平日の午前中。何処か既視感あるデジャヴな始まり方で芸が無いと言われそうだが、そんな事知ったこっちゃ無い。大事なのは、俺が推しと待ち合わせをしていると言う事だ。つまり、デート?

 

「え?デートなの?」

 

いやいや、デートじゃないでしょ。そもそもデートとはある程度仲良くなった男女がする物であって、俺らは仲良く無い。……なんか言ってて悲しくなった。まぁ、本当の事だし。

 

『おまたせ。じゃあ行こうか』

 

声を掛けられて現実に戻された。そんな俺の目に映ったのは低音でダウナーな名護宮みやびの中の人だった。え?いや、え?

 

「いやいや!今来た所です。早速行きましょうか」

 

『……何処か行きたい場所あるの?』

 

「いえ、特には……逆にあります?何処へでも付いて行きますけど」

 

『世界の裏側行きたいとか、宇宙に宇宙服無しで行きたいとか。あの世に逝きたいって言っても?』

 

最後のはニュアンスが違うだろと心の中でツッコミながらも、俺は笑顔を崩さず頷いた。少し舞い上がっていたが、要は仕事である。上司との接待と思えば、瞬時に体が反応し胃がキリキリして来た。今すぐ家に帰って引き篭もりたい。と言うか死ねって言ってる?それとも死のうって言ってる?

 

『あ、そうそう。驚いたでしょ?これが私。何者でも無い中の人。思ってたのと違った?って言うのは聞くまでも無いか』

 

どうやら反応が隠せて無かったらしい。そりゃあ、彼女の表を知っていたら、その驚きは色々と大きいと思う。ゆるふわお嬢様みたいな感じだと思ってたのに、実際はボーイッシュな帽子と良く分からないダサTシャツにミニスカでハイヒールにイケボで話しかけられたらそりゃあ脳が困惑すると思う。何系だよ。

 

『一応言っとくけど、このお出かけの事。言っても良いけど、個人情報がバレるような事は言わないでよ。言ったら私も同じ事するからね』

 

「……バレてます。名前、生年月日。から卒アルに、母校。良く行くコンビニから、好きな食べ物嫌いな食べ物。最近ハマった物。何がバレてないんですかね、私が知りたいところですよ……ははっ」

 

『あ、本当だ。美少女ちゃんって調べるとサジェストで……アレ?おじさん?』

 

「あ」

 

墓穴掘っちゃった★テヘペロッ。ごめんな妹、バレる物あったわ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。