【釣り】TSして美少女になったら無職に堕ちたのでエッッッッな配信をする予定でした。 作:スコティッシュフォールド
ストックが切れたので月、いや週一ぐらいを目処に頑張ろうかなと思ってます。これからもよろしくお願いします。
『……』
「?」
『おじさん?』
そんなまじまじと見なくても……いや、それも仕方ないか。やっぱり目の前の美少女がおじさんだとバラすシチュエーションはあたまおかしいもんな。高熱でうなされた時の夢か?
「そうですねー」
『いや、違うでしょ!あれ、何で?おかしいなぁ!今日は私が見た目と中身のギャップについて分からせる筈だったのに』
「分からされちゃいましたねーまぁ、そんな日もありますよきっと」
『気になっていた美少女配信者がおじさんだったなんて。なんて日だって叫びたいぐらい嫌なんだけど』
「ほどほどに好きだった推しがクソダサTシャツで街中を堂々と歩いている衝撃に比べれば可愛らしい物ですよ」
『そうかな……そうかも。って言えないな!え、待って!このシャツダサい?』
「ダサいかダサくないかと言われればクソダサいです。ボディペイントの方がマシかもしれないですね」
結果的に人の目線を浴びて目立つから変わらないか。むしろ悪化してるわ。
『ほぼ他人なのに当たり強くない?仮にも推しにさぁ』
「あー。それなんですけど、あれから妹と話しまして。妹が『アレなら私ぐらいフランクに喋っても良い』って言ってたんで」
『だからって今?』
「お互いの事を理解して、腹割って話してて仲良くなってるから勝機は今かなと」
『正気かな?』
……話が進まない。チラチラと感じる視線も鬱陶しいし、此処は早めに退散した方が良さそうだ。
「お腹空いてます?」
『まぁ、まぁ?』
「じゃあどっかで食事しながら話しませんか?これからの事について」
ラブコメ小説なら此処でヒロインの手を取って颯爽と走り出すのだろうけれど、SNSが普及している現代でそんな事をすれば馬鹿目立ちして若者御用達の動画投稿サイトに上げられるのがオチだろう。所詮はフィクションであり、そっちの方がロマンがあって良いからそれが選ばれるのも分かるけれど。
そんな事を考えながら俺達は周囲の目線を感じながら、足早にその場を離れた。
『何処にでもあるよね此処』
「何処にでもは無いですよ。そこにあるモノだけ」
此処は某イタリアンレストラン。色々と話題に尽きない場所だ。やれ、彼女が喜ばないだチーズが無料じゃないやら新メニュー改訂で思い出の味が消えただの。それだけ沢山のお客様に愛されると言う事だろう。俺にも一割ぐらいで良いから分けて欲しい。
『で、例の話だけど、どうする?』
「あーそうですねぇ」
『チラッと見たけどエッチな奴やる感じ?』
「あーやりたいんですか?インタビューとか」
『いやそう言うイメージ付くのはアレかな?って貴方の前で言うのはアレだけど』
「本当ですよ、名誉毀損罪で訴えますよ。その前に詐欺罪で訴えられそうですけどねー」
「安心して下さい、エッチなのはやりませんよ。いつも通り、大きな釣り針にお魚さんが引っかけて。後はタイミングですよ」
『じゃあ、アレは嘘?』
「私はコラボの時にやるとか、バーチャルの人とやるかもしれないとは言って匂わせはしましたけど、匂わせただけで名護宮みやびの中の人とやります!なんて言ってませんよ」
大人は汚い。だが、一番タチ悪いのは純粋なフリして近付いてくる子供だ。大人みたいな子供には気を付けたほうが良い。もしかしたらその中身はおじさんなのかもしれないのだから。
『え、それじゃあ何をやるの?』
「それを今から考えるんですよ。健全で数字が伸びて、テレビにも取り上げられて老人ホームとかでもやれそうなリズムゲームとか良いですね」
『狸の皮算用過ぎない?』