透き通る世界を照らす赫き星   作:お茶犬大家族

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高難度:凶星、黄砂の地に燃ゆる

 

 

 

 

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W A R N I N G !

 

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「ていうかまだこれだけのオーラを出せるって、どれだけしぶといのよ……!」

 

「いや、この状況はきっと向こうにとっても最終局面な筈!」

 

「つまりはもう一踏ん張りという事ですね……!」

 

 

 再び常人離れした闘気を解き放つ少女に悪態をつくセリカに対し、シロコは冷静に戦況を見定めていた。それにノノミは同調するが、その考察に賛同したのは彼女だけではなかった。

 

 

「シロコ達の言う通りだ、セリカよ。戻ったと言っても、それはほんの少し前の状況になるだけ。何も大袈裟に警戒する必要はない」

 

 

 なんと少女本人の口からも後がないという事実が公にされ、セリカを宥めたのだ。それに意表を突かれたのは彼女だけではなく、少女を除いたその場の全員が驚嘆していた。

 

 

「戦闘力に関しても同じ。今日に限った話では、これ以上私に大きな変化が起きる事はないだろう」

 

 

 

 

「ただ少し……()()()()()()()()()だ」

 

「"心構え……?"」

 

 

 少女の意味深な台詞を先生が復唱すると彼女の眼光は改めて鋭くなり、こう言葉を紡いだ。

 

 

 

「最早その男は二の次。何よりの目標として私は、ここでお前達を()()()()()

 

 

 乗り越える。つまりそれは、これまで格上としての気概で迎え討っていた者が、今度は死に物狂いの挑戦者として襲いかかってくるという意味。それが一体どういう事態であるかを、彼らは本能的に理解した。

 

 

 

 

「この天彗龍、いざ尋常に参る」

 

 

 

 その言葉と共に彼女は臨戦体制へと入った。それに続けてホシノ達も武器を構え、双方共に睨み合う。そうして刻一刻と時は流れ、暫しの膠着状態が続いた。

 

 

 やがてその均衡は突如として崩れ去る。

 

 

「フッッ!!」

 

 

 次の刹那、彼女はセリカに向けて何かを口から吐き飛ばす。それは口に溜め込んでいた血液だった。粘性のある血液を一纏めにし、彼女の肺活量であればそれは弾丸に等しい威力となる。

 それでもセリカはギリギリの所で首をずらし、それを躱す。

 

 

「余所見は禁物だ」

 

「がぁっ!!」

 

 

 だがその間に接近していた少女は彼女の顔面にアイアンクローで掴み掛かり、そのまま後頭部を地面へ叩きつけた。すると今度は下に向けていた噴出口から電流が迸るような音が鳴り始める。それが何かを察知したセリカの顔は真っ青になった。

 

 

「ちょっと、あんたまさか……!」

 

 

 彼女がそう叫んだ直後、無慈悲にも翼から光弾が発射された。少女は同時に後ろへ飛び、巻き上がった爆炎を見据える。

 

 するとその後方からシロコ*テラーが接敵し、それに気付いた相手もまたそちらへと振り返る。そして即座に拳銃を構え、凶弾が彼女に放たれる――かに思えた。

 

 

「吹き飛べ」

 

(っ!この感じ――まさか!)

 

 

 少女はそう言いながらも何故か地面へ向けて発砲する。その直後、シロコ*テラーの正面で暗赤色の爆炎が発生した。だが彼女はそれよりも早く野生の勘で止まった事により爆発に飲み込まれはしなかった。

 

 

「やはり貴様なら気付くだろうな」

 

「っ!!」

 

 

 しかし同時に黒煙を裂き、電光石火ともいえる動きで相手は自身の真ん前まで来ていた。

 その刹那、銃床による袈裟が落とされる。シロコ*テラーは咄嗟に自身のライフルを間に入れるも、のしかかるその重圧はまるでプレス機。金属が軋む音と共に掛けられる圧力に、彼女は顔を顰め歯を食いしばる。

 

 

「足元がお留守だぞ」

 

 

 しかしふと、少女の左足が跳ね上がる。その振り上げた足で放ったもの、それは――

 

 

「人間にはよく効くのさ、これ」

 

「ッ゛ッ゛ッ゛ゥ゛!!」

 

 

 なんと金的だった。その想像を絶する痛みに、シロコ*テラーは言葉にもならない金切り声を上げる。そしてそんな隙を相手が見逃す筈ない。

 

 

「この距離で棒立ちは駄目だろう」

 

「ぐぅ゛うううっ!」

 

 

 続けて無防備となっていた土手っ腹に、反対側の足で強烈な横蹴りを叩き込む。そうしてゴム毬のように転がっていく彼女を一瞥し、少女が次の標的に狙いを定めようと辺りを見渡す。

 

 するとその時――

 

 

(っ……この音は!)

 

 

 彼女の耳がこの戦場まで近付く何かの駆動音を探知する。その正体が判明するのに長い時間はかからなかった。

 

 

「申し訳ありませんが、貴方にはこれぐらいしないと勝てそうにないので……!」

 

 

 アヤネがそう啖呵を切ると、力強いプロペラ音と共に一機のアパッチがアビドス高校の上空に姿を現す。そして下部に搭載された機関砲から無数の弾丸が発射され、少女に襲いかかる。

 だがそれでも彼女は優れた敏捷性で左右に飛び回り、その鉛玉の嵐を掻い潜ってみせる。

 

 

(なるほど、頭脳派だったわけか。しかし――)

 

「残念だが、こんな鉄屑如きでは私の相手にならん」

 

 

 すると彼女は細い目でそう吐き捨て、拳銃をホルスターにしまう。その直後、彼女は翼を大きく広げて飛行機のエンジン音のような響音を轟かせる。そして右手で握り拳を固めたその瞬間。

 

 

 

「ゼリャアアッッッッ!!」

 

 

 

 なんと龍気で飛翔すると同時に拳を突き上げ、その鋼鉄の機体をいとも簡単に貫通していった。

 

 

「まさかそんな……」

 

 

 某少年漫画の主人公のような芸当を行った彼女に、アヤネは目を見開いて戦慄していた。そうして墜落したヘリから赤みを帯びた黯靄(あんあい)が立ち昇り、それをバックに滞空を行いながら先生達を見下ろす少女の姿は勇猛と気品に溢れていた。

 

 

「良く見ておけアヤネ、空襲とはこうするんだ」

 

 

 少女はそう呟いた後、更に天高く飛翔する。次の刹那、上空に紅い閃光が再び宿った。それを見た一同は先程のように弧を描き、強襲してくるのだと考えつく。

 

 しかし現実は違った。赤光(しゃっこう)のギラつきがより一層増した直後、幾多の光弾がグラウンドへと降り注ぎ、至る所で爆炎を発生させたのだ。

 

 自分達に襲いかかる気弾の数々をホシノらは決死に躱す。その爆撃は30回程行われた後にようやく止み、緋色の光はまた宙返りを行い地上に狙いを定める。

 

 

 その標的となっていたのは――

 

 

「つぅ……ってあれ、まさかあいつ逃げた?」

 

 

 先の爆撃から目を覚まし、今にも起きあがろうとしていたセリカだった。少女は爆撃を敢えて彼女だけ外し、自身の存在を悟らせなかったのだ。

 事実セリカは揺蕩う硝煙によって上空のそれに気づかず、辺りをきょろきょろと見渡している。

 

 

「ちょっと手荒になるけどごめんね!」

 

「げほっ!?」

 

 

 だがその光と同時に彼女の元へとホシノが迫っていた。次の瞬間彼女はセリカを蹴り飛ばし、その軌道からずらしてみせる。しかしそれは必然的に彼女と入れ替わる形になり――

 

 

「なっ……ホシノ先輩ッッッ!!」

 

 

 紅い彗星の強襲を受けたホシノが凄まじい速度で吹き飛ばされ、校庭の外壁を突き破るとそのまま無人の家屋へ突っ込んだ。セリカは自身の身代わりとなってしまった彼女の名前を叫び、その怨敵を睨み付ける。

 相手もまた校舎に背を向ける一同を見渡し、全員の挙動を探りながら歩み始める。

 

 

(……奴め、やはりまだくたばっていなかったか!)

 

 

 だが彼女は途端に足を止め、とある方向へと目を向ける。

 

 するとその瞬間、彼女の目線の先にあった瓦礫の山から紫色のレーザーが照射された。それは彼女を焼却せんとばかりに接近するが、少女も負けじと光線を放出して紅と紫の光が再びぶつかり合う。

 

 

『今よ……貴方達!』

 

 

 となると必然的に彼女の身体は無防備に近い状態となる。無線から届いたヒナの言葉を理解したシロコ達は、一斉に彼女の元へとスパートをかけた。

 

 

 

 しかしその時、彼女の左目がぎょろりとこちらを向く。

 

 

 

 

「阿呆が、分離などできないと誰が言った」

 

 

 

 次の刹那、彼女は光線を放射していた右翼を正面から離し、フィールド一帯を横一文字に振り払った。それは自身の元へと加速していた人間達を一掃させるが、アヤネは咄嗟な判断で先生を押し倒す事で二人は難を逃れていた。

 

 するとせめぎ合っていた二つの光線も限界を迎えたのか大爆発を起こし、またもや大規模の黒煙が発生する。その横殴りに吹く突風により少女の髪は豪快に靡いた。

 

 

「ぐ……っゔ!」

 

「ぅあ゛……!」

 

 

 筆舌に尽くし難いその威力により、のたうち回る一同。死屍累々とも言える彼女達の姿を見ても尚彼女は慢心に帰る事はなく、淡々と口を開いた。

 

 

「お前達の命までは取りたくない。だがしかし、お前達は今後の私にとっての大きな障壁となり得る存在だ」

 

 

 

 

 

「故に、ここで一人残らず再起不能になってもらう」

 

 

 

 

 

 

 

「……っ!?」

 

(再起不能……? 皆を……!?)

 

 

 その言葉に真っ先に反応したのはシロコ*テラーだった。それと同時、彼女の脳裏にある記憶が蘇る。

 

 

 

 

 

 

 

 

『"幸せになってはいけない子供なんていないんだよ、シロコ。だから貴方にも、もっと沢山笑ってほしい"』

 

 

『"先生、生徒達を……よろしく、お願いします"』

 

 

 

(いいや……私はもう二度と、大切な人を奪わせはしない)

 

 

 

 

 

 

 

『これを、私に?』

 

『ん。これがあれば、もう大丈夫』

 

『……ありがとう。大切にするね……』

 

 

 

(私は今度こそ、この宝物(アビドス)を守ってみせる)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そして私は! 自分の人生を幸福で満たしてみせるッッッ!!」

 

 

 

 

 それは普段は感情を表に出す事が少ない彼女が発した、紛う事なき咆哮。その怒号と同時に彼女は大地を踏み締めて立ち、その隣にシロコが並ぶ。

 

 互いに言葉は交わさなかった。されど考えている事は同じだというのを二人はアイコンタクトで理解していた。そうして同時に頷いた直後、彼女達は最高速で標的に肉薄する。シロコ達は射撃を交えながら接近し、相手はそれを翼で防ぎながら彼女達の次の動作を探りに出る。

 

 そうして彼女達は二人がかりでの近接戦へ持ち込ませるが、相手はその強襲を一つ一つ正確に対処していく。そんな中、シロコ*テラーによる右ハイキックが少女に浴びせられようとした。

 

 

「ならばその軸足をもらおう」

 

「ぐぅううっっ!」

 

 

 だが奴はそれよりも早く彼女の軸足を蹴り抜き、シロコ*テラーは激しくグラウンドを転がっていった。

 

 

「シロ――「私から目を逸らすな」っっ!」

 

 

 シロコは咄嗟に彼女の名前を叫ぶが、少女はその間に槍翼による袈裟の体制に入っていた。シロコは瞬時にバックステップを踏む、しかし――

 

 

「っ、ライフルが……!」

 

 

 その斬撃は彼女のライフルを捉え、銃口を根本から切断してしまう。宙を舞う黒鉄の塊に意識を奪われている間にシロコは一蹴され、地べたへ倒れ込んだ。

 その瞬間、シロコ*テラーは少女の背後へ瞬時にテレポートする。

 

 

「造作もないと言った筈」

 

「ゔゔっ!」

 

 

 だが強靭な尻尾による一振が放たれ、彼女はまたも横転してしまう。その直後謎の駆動音を少女の耳が受け取り、即座に彼女は頭上へと目を向けた。

 するとそれは、ついさっき自身を襲ったミサイルが搭載されたドローンだった。

 

 そうして再びミサイルが少女に降り注ぐが、彼女は翼を傘のようにしてそれを防ぐ。次々と着弾するミサイルにより次第に黒煙が巻き上がり、やがてその煙はその姿を覆い隠した。

 

 

(撃てなくなっても殴れば……!)

 

 

 次の瞬間シロコは煙の中にいるであろう獲物を狩るべく、壊されたライフルを手にその真っ暗闇を掻っ切り、渾身の横薙ぎを放った。

 

 

 

 

 

「やはりお前は将来有望だ」

 

「……っ!」

 

「そんな若い芽だからこそ、摘み取らせてもらう」

 

 

 しかしその一振りは不発に終わった。更に標的は自身の背後におり、その瞬間シロコは狩られるのが己だった事を思い知らされる。

 

 

「さよならだ」

 

 

 次の刹那シロコは背中を逆袈裟に切り裂かれ、糸が切れた人形のように崩れ落ちた。

 

 

「シロコッッッ!!」

 

 

 自分自身と言える彼女が力無く倒れたその様にシロコ*テラーは激昂し、その元凶に襲いかかる。

 

 そして相手が拳銃をこちらに向けてトリガーに指をかけたその瞬間、シロコ*テラーが再度ゲートを開いて彼女の頭上に一瞬で移動する。だが相手はそれに一切動じず、即座に槍翼をそちらに向けて薙ぎ払う。しかしその一振りが自身を捉える直前、みたびゲートを展開させて今度は相手の死角に転移した。

 

 

「くどいぞ鳥頭」

 

「ぐぅっ!」

 

 

 しかしそれとほぼ同時に、少女が彼女へ向けて鉛玉を放つ。まるでそこに現れるのを予期していたかのように精密であり、その凶弾はシロコ*テラーの腹に喰らい付いた。

 

 だが少女は相手に休む間を与えない。続けざまに槍翼で彼女の体をかち上げ、宙に浮かび上がらせる。すると両翼の先端を彼女へ向け、勢いよく突き出した。

 

 

 

 

「ごふっ……」

 

 

 無情にもその刺突は彼女の胴体に深々と突き刺さり、シロコ*テラーは激しく吐血する。

 

 

「っ! ……ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッッッ!!」

 

 

 それを視界に映していたシロコは自分の体に鞭を打って立ち上がり、再度ライフルを手に持って少女へ飛びかかる。彼女を横目に映していた少女は即座にシロコ*テラーから翼を引き抜こうとした。

 

 

「絶対に、離さない……!」

 

「んぅ!?」

 

 

 しかし相手はそれを鷲掴みにし、彼女の動きを封じにかかった。火事場の馬鹿力とでも言うのだろうか、いくら引っ張っても引き抜ける事はなかった。それによりシロコは彼女の懐に入り込む事に成功し、流れるようにその両肩に何かを打ち付ける。

 

 

「ぐぅ゛っ゛っっ!?」

 

 

 するとその途端走った激痛に、彼女は声を漏らす。すぐに肩に目を移すと、それは先程自身が真っ二つにした筈のライフルとその先端だった。鋭利な切り口に斬られたそれぞれを、シロコは刺突武器として彼女に突き刺したのだ。

 そのままずるずると後方へ退けられていく間にシロコ*テラーは力尽き、槍翼から抜け落ちる。それでもシロコは前進をやめず、少女の体を墜落したアパッチの機体に押し当てる。

 

 

「かぁあああっ!」

 

「ゔぅっ……!」

 

 

 その瞬間少女はシロコの腹部を蹴り飛ばし、無理やり引き剥がす。そのまま彼女は大地へと沈み、たちまち頭上のヘイローは暗転した。

 だが少女はそれを意に介さない。激痛を抑えながら右腕を曲げ、右肩に刺さっていたライフル本体を引き抜く。こちらは刺さり方が甘く、なんとか動かせる状態ではあった。

 

 

(面倒臭い刺し方をしおって……!)

 

 

 しかし銃口を突き立てられた左肩のほうには感覚がなく、その左腕は完全にお釈迦となっていた。彼女はシロコ達のそんな(いたち)の最後っ屁に恨み節を吐く。

 すると次の刹那、彼女は右前方から誰かの殺気を感じ取り咄嗟に翼で体を覆うと、無数の鉛玉が激流のように少女の翼を穿った。

 

 

「ノノミ、貴様だったか」

 

(っ……やはりそう簡単にはいきませんね!)

 

 

 その射撃の主はノノミの愛銃だった。それを理解した少女は翼を盾にしながら彼女に向かって走り、その距離が徐々に縮まっていく。

 するとノノミは砲火を中断し、銃身を振り翳して彼女の頭部を殴打にかかる。

 

 

「甘い」

 

「あっ!?」

 

 

 しかし相手はそれを翼で弾き、機関銃は彼方へと飛ばされた。その間に彼女はノノミの懐に侵入し、流れるように繰り出された前蹴りがその腹に突き刺さる。立て続けに裏拳を飛ばされ、ノノミは顔から地面へ倒れ込む。

 そうして彼女の背中は無防備に晒され、少女がとどめを刺すべくハンドガンを向けた時だった。

 

 

「……狡い奴め」

 

 

 彼女が振り返った先には、セリカが片膝を付きながらライフルをこちらに向けていた。ふらふらの状態ではあるものの、眼光はホシノ達にも引けを取らない程に鋭い。

 更にその銃身は異様な光を放っており、セリカの神秘が注ぎ込まれていっているのが確認できる。

 

 

(まずい、バレた……!!)

 

 

 息を潜めて撃とうとしていた彼女であったが、その標的に後一歩のところで気付かれた事に悪態を吐く。そうして相手もまた銃口をこちらに向け、反撃の鉛玉が飛んでくる――かに思われた。

 

 

「私も力には自信がありまして……!」

 

 

「ノノミ先輩!? 危ないから離れ――「いいえ! このまま撃ってください!」……っ、はい!!」

 

 

 いつの間か起き上がっていたノノミが少女の背後から襲い掛かり、その長身を羽交い締めにしたのだ。彼女の捨て身の拘束にセリカは一瞬だけ躊躇うも、即座にその意思を汲み取り再度ライフルに神秘を込める。

 

 

「ならば至近距離で喰らうがいい!」

 

 

 すると少女は翼に龍気を集中させ、背中越しにノノミに光弾を浴びせる。

 だがしかし――

 

 

「生憎と私はタフですので……♪」

 

「ちぃぃ!」

 

 

 それでも彼女は拘束を解かなかった。またその意地が幸を奏したのか、セリカは神秘の充填を終えていた。

 そして彼女が決意を固めたその瞬間――

 

 

「ゔぁあああっっ!」

 

 

 その雄叫びと共に全身全霊を込めた弾丸を発射し、その一撃は少女の体に諸に食らいついた。セリカはその反動で後ろに吹き飛び、背中から地面へ倒れ込む。すると間もなくその瞼は下り、限界を迎えていた彼女の意識は暗闇へ沈んでいった。

 

 

「グッジョブです、セリカちゃん……」

 

 

 それを見届けたノノミの体からも力がひゅんと抜け落ち、彼女は横向きに地に落ちる。それにより少女はその拘束からようやく開放された。

 

 

 

「ごぉ……っ!」

 

 

 しかしセリカ達が最後に放った一矢はとても重く、彼女にこれ以上ない大打撃を与えていた。その足付きはまるで整っておらず、千鳥足と言っても過言ではない。

 

 

 するとそんな彼女の元に近付く二つの影があった。

 

 

「……残るは貴様らだけかヒナ、ホシノ。だがやはり蹌踉めきが酷いぞ」

 

「痩せ我慢はよしなよ。そっちだってふらふらじゃん」

 

「ええ、決着は近そうね」

 

 

 鋭い視線を放つホシノ達に対抗し、少女もまた研ぎ澄まされた眼光を返す。三者はそう威勢を飛ばすが、内心では満身創痍である事に変わりなかった。

 

 

「ああ、決着といこう。だが――」

 

 

 

「それでも私は、決して負ける訳にはいかないのだ。私はここでお達を下し、私が愛した男の強さを――誇りを証明し続ける!!」

 

 

 

 しかしそんな極限の状態でも尚、彼女はまたもや鬼の形相を見せる。だがヒナ達はそれに臆さず、むしろ吃驚したという面持ちで口を開く。

 

 

「ちょっと意外ね、貴方の口から色恋沙汰な話題が出るだなんて」

 

「……私とて女だ。そんな話があってもいいだろう」

 

「あれ、もしかして照れてる? 結構可愛いとこあるね」

 

 

 数刻口を噤んだ少女の様子に、ホシノはやいやいと彼女をからかう。しかし即座にすんとした顔になると、彼女にこう聞いた。

 

 

「君にもそんな掛け替えのない人がいるんじゃないか。なのにどうして、先生を拐かそうなんて発想になるのさ」

 

「奴は私の最大の好敵手にして、最愛の人間だった。だが奴はもう私の目の前には現れない。その男もひょっとすれば見違える程に成長を遂げ、あの時のようなときめきをもう一度感じられるのではないか――とな」

 

 

 その疑問に相手は細々と返答し、ホシノはなるほどといった表情で言葉を紡ぎ出す。

 

 

「そう、何処となくその人と先生を重ね合わせてたんだね」

 

 

 

「だけど彼は彼、その人はその人だ。そんな事が分からない君じゃない筈でしょ」

 

 

 

 彼女がそう言い終えると、今度はヒナが口を開く。

 

 

 

「想い人の為に高みを目指す、その思想自体は素晴らしいわ。でもね――」

 

 

 

「そんな貴方の独善的な理由で先生を攫って嬲ろうとし、アビドスやゲヘナの皆を痛ぶってまで得た強さが、その人の名誉に繋がると本気で言えるの? 貴方が愛した人は、誰彼構わず襲いかかるような人間だったとでも言うの?」

 

 

「っ……」

 

 

 彼女達にそう問い詰められた少女は、苦い顔で俯き始めた。

 

 

 

「ならば私はどうすればいい。私はこれしか方法が分からない。これしか……習っていないのだ」

 

 

 

 そして二人に訴えかけるような言葉を彼女は返す。そんな彼女の反応を前にしたホシノ達はこう続けた、

 

 

「……貴方の過去や境遇がどんなのものかは知らないし、それに対して是非を唱えるつもりはないわ。だけど何にせよ、貴方はやり方を間違えた」

 

「だからこそ、おじさん達は君を止めるよ。他ならない君の為に」

 

「……そうか、ならばお前達の言う間違いとやらを正してみせろ。かかってくるがいい」

 

 

 そんな彼女達の力強い発言を受けると、少女はこの鼎談(ていだん)を終えようと啖呵を切る。

 

 

「こっちだって背負ってるものがある。負けられないのはお互いよ」

 

「んじゃ、今度こそ幕引きとしますか」

 

 

 そうしてその台詞を最後に、もう対話は不用と全員が判断する。三人に余力はもうほとんど残っていない。だが各々の眼光は一切憔悴しておらず、この戦闘における最後のインターバルが数秒間流れた。

 

 すると次の瞬間――

 

 

「虎穴に入らずんば虎子を得ずよ」

 

 

 ヒナが先陣を切り、雷霆のような踏み込みで相手に向かって爆進する。それによって彼女は相手との間合いをコンマ数秒で潰していた。そして彼女は左足を震脚させた刹那、機関銃による左打ちの体制に入る。

 

 

(肩の力の入り具合からして大振り、セリカのようなブラフではない――)

 

 

 

(ならば全神経を集中させれば、この私なら回避できる!)

 

 

 対する少女はヒナの初動を見極めるべく、全神経を視力に注いだ。そして――

 

 

 

「ハアァァッッッ!」

 

 

「見切ったぁぁぁっっ!!」

 

 

 

 彼女はやってのけた。皮一枚のところで体勢を低くし、暴風を伴うその一振りを回避してみせたのだ。

 

 

 

 しかし――

 

 

 

「分かってる、避けられる事くらい」

 

 

 

 ヒナは止まらなかった。振り終わりの体勢から右足を大きく下げ、更に体を捻ったのだ。

 

 

「トルネード打法というものよ!」

 

「ごぁあああっっ!」

 

 

 そうして一回転して放たれたその横薙ぎは、彼女の側頭部を正確に捉えた。それにより彼女の体は弾き飛ばされ、激しく地面を転がっていった。

 またそれに追従するようにホシノは走り出す。

 

 

「ぬぅううう!!」

 

 

 少女は起き上がるとすぐさま槍翼の噴出口をホシノへ向け、無数の光弾を射出する。しかしホシノはその間を縫うように躱し、やがて高く跳躍すると彼女の頭を叩き割るべく銃身を振り落とす。

 

 

「こいつも……没収だ!」

 

 

 だがその袈裟を少女は右手で受け止め、相手の獲物を奪取するべく腕に力を込める。

 

 

「ならあげる」

 

 

 しかしホシノはすんなりと散弾銃を手放した。そうすれば相手は自身の膂力により後ろへと引っ張られる。その瞬間、ホシノは彼女の髪に掴みかかった。

 

 

「盗み癖が招いた結果だね!」

 

「づうぅっ!」

 

 

 そして彼女の左こめかみに全力のブローを叩き込む。すると取っ組み合いになったまま二人は倒れ込み、ホシノはすぐさま馬乗りになると右腕を高く掲げて握り拳を固めた。

 

 

「はぁあああっ!」

 

「ガァッッ!」

 

 

 そして彼女はその拳を一切の躊躇いもなく、相手の顔面に振り落とす。

 

 

「まだまだいくよ!」

 

「グゥッッ!」

 

 

 そうして一発、もう一発と殴り続けるホシノ。龍気を噴出して抜け出そうにも、この殴打の嵐の前にはそれを集中させる暇もなかった。

 

 

 

「これで終わりにしてあげる……!!」

 

 

 

 するとホシノはまた右腕を大きく引き、必殺の拳を放つ体制に入る。少女が朦朧とする意識の中でそれを視認した刹那、剛速でその鉄拳が振り下ろされた。

 

 

 

「まだ……まだ終わらんッッ!!」

 

 

 

 だが少女はいきなり頭を勢いよく前へと突き出す。それは自身に迫っていたホシノの拳と激突し――

 

 

「っゔう!!」

 

「ようやく体が浮いたな……」

 

 

 彼女の鉄拳を弾き飛ばし、その体を仰け反らせたのだ。その瞬間、少女は肩に突き刺さっていたモノを引き抜いて横薙ぎを放つ。だがホシノは超反応で飛び退き、その斬撃を回避してみせた。

 

 

「腹がガラ空きだぞ!」

 

「がっは……!!」

 

 

 だが彼女は相手の土手っ腹に渾身の蹴りを叩き込む。そうしてホシノは激しく吹き飛ぶが、それと入れ替わる形でヒナが接近。更にその手に持つ機関銃はアメジストの光を帯びており、彼女は万が一の場合としてエネルギーを溜め込んでいたのだ。

 

 

(あの光り方は先の閃光、至近距離で撃つつもりか!)

 

 

 少女はその瞬間、ヒナの意図を察知する。そして即座に足元に落ちていたホシノのショットガンを手に取り、その照準をヒナのほうへ定める。

 

 

(銃弾は恐らく回避される。光弾は溜める間に距離を詰められる。槍翼での刺突も掻い潜られるだろう――ならば!)

 

 

 彼女は一瞬の間に計略を巡らせ、最善の光明を見出す。

 

 

「来させん、貴様はそこで蜂の巣だ!!」

 

 

 次の瞬間彼女は散弾銃を砲火させるが、極限集中状態のヒナはそれを難なく左へと躱す。そしてそのまま相手の右側に回ろうとした、その直後だった。

 

 

(っ! 何か拙い!)

 

 

 ヒナが第六感で危機を察知して急ブレーキをかけた途端、彼女の目の前を凄まじい速度で散弾銃が横切ったのだ。このまま踏み込んでいたらぶち当たっていただろう未来にヒナは慄然としていた。

 

 するとそんな彼女の頭上を何者かの陰が覆う。

 

 

 

「避ける方向さえ分かれば良かった」

 

(っ! これこそが狙い――!?)

 

 

 そう、彼女はヒナの動きが止まるその一瞬を狙っていたのだ。その刹那――

 

 

「捕まえたぁ……!」

 

「が……ぁっ……!」

 

 

 彼女はヒナの首を片手で締め、高く持ち上げる。そうしてじわりじわりとヒナの意識は混濁し、次第に腕がだらりと垂れる。

 すると突如紅い光が発生し、上向く彼女の顔をシーリングライトのように照らす。それは翼に装填された龍気の弾丸だった。

 

 

 

「終わりだ空崎ヒナァァッッッ!!」

 

 

 

 勝利を確信した少女が渾身の一撃を放つべく、力んだその瞬間――

 

 

「っ゛ぅ゛ッッ!?」

 

 

 突如頭部を突然鈍い激痛が走り、その体が一瞬硬直してしまう。それにより彼女は――手を離してしまった。

 

 

 

「ぁ……」

 

 

 

 その後に本人が気づいた時には、もう手遅れだった。彼女の眼前には紫色の光を帯びた機関銃の銃口がこちらを向いていたのだ。

 

 

 

 そうして放たれたのは天上を裂く断罪の紫閃。

 

 

 

 

「これで頭を冷やしなさい!!」

 

 

「ガアアアァァッッッッ!!」

 

 

 

 

 その光線は彼女を天高く跳ね上げ、地面に背中から落下した少女は大の字の状態となった。

 

 

「ぐおぉ……」

 

 

 たちまち頭上の光輪が霧散すると共に、その体はピクリとも動かなくなる。そんな彼女を見届けたヒナもまた膝から崩れ落ち、その隣にホシノが立つ。

 

 

 

「やっぱゲヘナの風紀委員長さんは凄いね〜、おじさんでもあんなの喰らったらひとたまりもないよ」

 

 

「まあね。これで雪辱は果たせたのかしら……」

 

 

「当然だよ。それでいて私達が無事でいられたのも君のお陰だ、ありがとね」

 

 

「それでも勝てたのは貴方達もいてこそよ。こちらからも礼を――」

 

 

「この程度で……勝ったつもりか……!」

 

 

「……え?」

 

 

 

 ヒナの声を遮った声によって二人の思考は停止し、瞬時にそれが聞こえてきたほうへと目を配る。すると彼女達の顔はこれ以上ないくらいに青褪めた。

 

 

 

「この私を……天彗龍を屠る事が許されるのは、奴だけだ……!」

 

 

 

 何故ならその視線の先には、確実に仕留めた筈の彼女がゆらゆらと起き上がる姿があったからだ。

 

 

「うへぇ……君、ちょっとしつこいよ……」

 

「まったく、目眩がするわね……!」

 

 

 常人はおろか自身でも動けるか分からない程のぼろぼろの状態になりながらも、尚立つ彼女の姿に二人は半ば諦観や絶望すら抱いていた。

 

 

 

「来い、続きといくぞ」

 

 

 

 その双眸に宿る炎はまさしく業火。彼女の戦意はまだ尽きていなかった。

 

 

「まあそれでも、やるしかないよね……!」

 

「ええ、搾り粕になるのも覚悟の上よ……!」

 

 

 それでもホシノ達は無理矢理気を奮い立たせ、今一度闘志を燃やす。そして同時に踏み込み、彼女へ猛然と加速していった。

 

 

 

 

 

 

 

 その瞬間だった。

 

 

「"やめて、二人とも"」

 

 

 先生の冷静でいて強めの静止の言葉に、彼女達は錯乱していた状態から抜け出す。冷えた頭で再度少女のほうを向いた直後、二人は彼の真意を理解した。

 

 

 

「ぇ……まさか……」

 

「嘘……こんな事が……?」

 

 

 

 ホシノとヒナは眼前の光景に目をガン開きにさせ、息を詰まらせる。何故なら二人の目の前に悠然と立つ少女の頭上には、()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 そう、それはつまり。

 

 

 

 

 

 

 

「この子、立ったまま……?」

 

 

 

 

 ホシノは自身でそう言いながら、それを信じ切れずにいる。それはヒナも同様であり、彼女もまた空いた口が塞がらない状態であった。

 

 そこから暫しの静寂が流れるとホシノはふぅと息を吐いて彼女に近付き、その体を横抱きに抱えると優しく大地へと下ろした。

 

 

「不退転にして不撓不屈。君のその言葉に、嘘偽りは無かったね」

 

「貴方の崇高な魂はしかと見届けた。だから今は休みなさい、歴戦の王者よ」

 

 

 ホシノは腰を下ろした体勢のまま彼女へそう語りかける。反対側に回っていたヒナもまた屈み、半開きになっていた少女の瞼をすっと閉じさせた。

 

 そうしてそんな二人の元に、アヤネと先生が合流する。

 

 

「終わった……のですよね」

 

「"ああ。皆、本当に良く頑張ってくれた"」

 

 

 アヤネはその事実をいまいち実感できておらず、先生が彼女をそう諭すと続けて全員の奮闘を労った。するとその十数秒後――

 

 

 

「委員長! 遅れた――ってあれ、もしかして……」

 

「ええ、もう終わったわよ」

 

「なっ、マジか……」

 

 

 イオリが大人数の風紀委員を連れてグラウンドへと現れたのだ。

 

 

「"イオリ、どうしてここに?"」

 

「委員長はアビドスに向っていると同時に、私らにも伝達してたんだよ。それにしても本当に……あんな奴に勝てたんだな」

 

 

 イオリは端的に説明すると、地面に横たわる少女を一瞥する。先生も続けてそのほうへ向き直り、そして――

 

 

「"お疲れ様ホシノ、ヒナ。やはり君達は私の自慢の生徒だ"」

 

 

 彼は腰を落として目線の高さを二人に合わせ、ただそう述べた。すると――

 

 

 

「へへ。先生……おじさん、ちょっと疲れちゃったよ。だからおやす――」

 

 

「悪いけど、私もちょっと限界……イオリ、後はたのんだわ……」

 

 

 

「"うん、二人ともゆっくり休んで"」

 

 

 おやすみと言い切る前にホシノは背中から崩れ落ち、その目を閉じる。それに続けてヒナもへたり込みように倒れ、その意識は闇へと沈んだ。

 

 

「お二人もこんなにボロボロに……! 早く手当てしないと!」

 

「そう言うあんたもそこそこ怪我してるじゃないか。じきに救急医学部の奴らもここに来るから、一緒に処置してもらえ」

 

「……はい、恩に着ます」

 

 

 電池が切れたように倒れた二人の様子にアヤネは慌てふためくが、イオリに諌められ落ち着きを取り戻す。続けてイオリは先生のほうへ向き、再び口を開いた。

 

 

「それで、どうするんだ先生? そいつの処分は」

 

「"処分?"」

 

「ああ。アビドスに任せるか、うちで引き取るか、ヴァルキューレに送りつけるか――先生、あんたが決めてくれ」

 

 

 件の少女をどうするか。彼女はそう先生に問うが、彼の答えは既に決まっていた。

 

 

「"今一度、彼女と話がしてみたい"」

 

「……正気か?」

 

 

「"うん。今の彼女なら、きっと大丈夫だから"」

 

 

 その回答にイオリの顔は若干険しくなるが、続けて帰って来た言葉に彼女は数秒間黙り込む。

 

 

「……分かった。じゃあまずは怪我人優先だな」

 

 

 そうしてイオリは彼の判断に従って風紀委員の数名に指示を下し、グラウンドに倒れていたホシノ達は彼女達に背負われ、校舎の中へと運ばれていった。

 

 

 こうして殆どの人間が瀕死にされつつも、彼らは天彗龍の暴走を食い止める事に成功したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ。先生とホシノさんが久々に行動を共にすると聞き、いざ来てみれば……。あのような生徒がいるとは知りませんでした」

 

 

 

「見たところあの力は成熟しきっていないようですが、むしろそれは好都合。彼女の未知数な伸び代があれば、いずれ『色彩』へのこれ以上ない対抗手段になれるやもしれません」

 

 

 

 

「後日、改めて接触すると致しましょうか。良いお返事を頂けると嬉しいのですが……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにもしかすると、()()()が何かご存知かもしれませんし……ね」

 

 

 





 
 今回の話でシャーレ側に勝たせるか、天彗龍に勝たせるかを最後の最後まで悩んでいました。しかしこのまま彼女をあちこちで暴れるだけの戦闘狂してしまえば、本人の意思に関係なく本当に災いと見なされ【彼】の願いに反してしまうのではないかと考えついたため、このような結末と致しました。
 賛否が分かれるのは承知の上ではございますが、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。

 さてほぼ全員が重体ではあるものの、紙一重の所で彼女に勝利した先生達。彼らはどのようにして天彗龍と和解を果たすのでしょうか。

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