毎年展開されているであろう、トレーナーとウマ娘の関係を少しでも表現できれば幸いです。
3年目の冬が終わって、
最後まで言い出せ無かった言葉が、冬の夕焼け空に残ってる。
夏合宿の夜、浜辺に呼び出したのに伝えれなかった言葉を伝えたいから。
「あのね、トレーナーさん…」
目線を向けると
「………ちょっとまってね。ごめん、言いたいことがあるのに
そう言って
伝えたい言葉なんてずっと決まってる。
でもその言葉がどうしても出てこない。
どうしても喉から出せない。
ねぇ。
どうしたらいいのかな。
でも、私にとっては貴方は最初で最後。
唯一で他に代わりなんて世界のどこにも居ない人。
最初は貴方と契約できた事が嬉しかった。
これでスタートに立てたんだって、
酷い話だよね。
周りの
何度も走った選抜レースでやっと2位になれたのに、誰も声をかけてくれなくて。
そんなときに声をかけてくれた貴方の誘いに縋(すが)って、しがみ付いちゃった。
・
・
・
だから誰にも渡したくない。
胸から込み上げてくるナニカが溢れて止まらない。
もう溢れちゃったんだから、仕方ない。
もう言っちゃおう。
「…き…で…」
もう一回。
「好きですっ!」
もう一回っ!
「ずぎでずっ!」
もう何が何だかわかんない。
色んなものが溢れ出して、涙が止まらない。
でも伝えることができた。
それだけでも満足できた。
「…先に言われたちゃったか」
(え?)
風に乗って聞こえた言葉に耳が跳ねる。
(え?え?)
「本当は卒業式でって思ってたんだけど…」
待って。
私いまひっどい顔してる。
何度も何度も袖で顔をぬぐっても溢れる涙が止まらない。
「俺と結婚してくれますか?」
夕焼け空に響いた声(音)は確かに聞こえて。
私は、何度も頷いていた。