――――転生した。自分自身の人生はどこにでもある普通のものだった。家族とは疎遠になっていたが仕送りはしてたし、恋人はいなかったが仕事は最初の職選びで失敗したが、転職活動が功をなして上手くいき、そこはまぁまぁいい方だったし、オタクとして自身の趣味には金は惜しみなく使った。無論、貯金はしつつ…………だった。
自身の最後が仕事帰りに週末をいいことに羽目を外し居酒屋で酒を飲んでそこからの帰り道に車……多分トラックに轢かれたような感じだった。その時は自分が間抜け過ぎてトラックのドライバーにも申し訳ないと感じている。トラックのドライバーさんごめんなさい。
でも結局面白い作品だったガヴとGQuuuuuuXを完走出来なかったのは無念だなぁ…。
そう思ってたら意識がゆっくり覚醒する。体は冷たい?まるで水に浮かんでるようでこれは…塩の匂い?それと…波の音? 海岸に漂着したのか? 同時に女性の声もしてきた。目を開くと制服を着た恐らく女子高生が3人いた。何を言ってるか良く聞き取れないけど3人共俺を引っ張り上げようとしていると感じたけど一つ気になってしまい
「靴が…濡れちゃいますよ…。」
その一言を発した後再び意識を手放した。
次に目を覚ましたのが病室だった。目覚めて数分後におそらく担当の先生らしい推定40代後半の男性が入って来た。
「もしかして担当の先生ですか?」
俺が質問すると男性は答えた。
「ああ、君は2週間前に瀬戸内海の浜辺に漂着していて発見してくれたのは近所の女子高生たちだったよ。それと君の名前は?」
「俺は…うっ⁉」
質問に答えようとしたが突如として頭痛を襲う。
――――ズキッ!! ズキッ!! とまるで脳に針にでも刺されて撃ち込まれたかのように…。
「…………俺は…誰だ?」
頭痛は数分後で消え失せたが名前すらも思い出せず
「ッ⁉ 君、もしかして記憶がないのか?」
「…………はい…………多分」
「…………わかった。君、直ぐに
「はい!」
すると担当医が看護師に國枝先生と呼ばれる人物を呼ぶように頼み看護師はそれを聞きすぐに病室に来た。
――――数分後、病室の前に國枝先生と呼ばれる人物がやって来たが担当医が俺から離れて病室前に話し合っていた。そして……。
「………わかってますって‼ そういうデリケートな問題は細心の注意を払ってますよ! …………たく……っとすまない。俺は
「………わかりません。俺が誰なのか…」
結局自分がどこの誰なのかも分からず、こう答えるしかなかった。すると國枝先生は自分にボロボロの長40ほどの封筒を見せてきた。
「この封筒と書いてある名前に覚えがあるかい?」
そう聞かれてその封筒を見て書いてある名前を見て内心驚愕し宇宙猫となった。
封筒に書かれた名前は
エ?ツガミショウイチッテカメンライダーアギトノシュジンコウダロ?ソシタライマノコノカラダノモチヌシハサワキテツヤジャネ?トウイウコトハココハアギトノセカイナノカ?……うっ‼ まただッ…‼
又しても先程と同様の頭痛に襲われ頭を押さえる。
「おい‼ 大丈夫か⁉」
「…………はい…………大丈夫……です」
頭痛はまた数分後に消えたが、ふと冷静になると…………。
待て待て!!落ち着け俺!!いくらなんでも判断材料が足らなさすぎる!!そうだ!!まずは今何年だと聞こう。それで分かるはずだ。ヨシ!!
焦りを隠して恐る恐る國枝先生に質問する
「…………すみません。國枝先生、今何年の何月何日ですか?」
「20XX年の8月27日だけどそれがどうかしたのかい?」
「いえ年と月日を聞けば思い出すのかな~と思いましたけど思い出せなかったです。すみません…」
「そうか。大丈夫きっと思い出すから焦らずゆっくり行こう」
「はい」
國枝先生ごめんなさい。全部嘘です。ここが仮面ライダーアギトの世界なのか気になって聞きました。取りあえず2001年でも無いし確か前世の古いゲームで正義の系譜? だとアギトが2004年からゲームスタートすると単純に考えると2003年で翔一君達はアンノウンと戦ったはずだし、ということはここは仮面ライダーアギトの世界ではないとはっきりしたな。
となると考えうることは多分二つ。一つは仮面ライダーディケイドに出たリ・イマジネーションのような世界。もう一つは何かの世界に仮面ライダーアギトの要素が混じっている。
この二つだが下手に質問したら怪しまれるしどうしよう? しかも何でこんな事知ってるんだっけ?
そうこう悩んでると國枝先生は封筒を見て俺にこう言った。
「さっきも言ったけど焦らずゆっくり思い出せば良い。そういえば名前がないとしょうがないからその津上 翔一って名前で君を呼んで良いかい?」
「………はい」
國枝先生の助言を聞き、俺は悩んでもしょうがないのでとりあえずは返事をした。それは記憶喪失のショックが大きいためか自信がない返事だった。後自分の状態が気になってトイレに行って鏡を見たら、長身の14、15歳位の青少年で顔も翔一君のような感じで、瞳が金色だった。これは実写キャラがアニメや漫画にデザインされた時の感じに似ていた。
それと胸元に何か“傷跡”のような物があった。
――――それから約半年後が経過した。この半年間、色々とこの世界のことを調べていく中で3つほどの出来事が起こった。
まずはこの世界の歴史は前世とほぼ似てるがどうやら
次に3つの出来事だが、1つは目が覚めた約1か月後には國枝先生のおかげで記憶喪失のショックから立ち直り病院を退院した俺は津上翔一と名乗り國枝先生経由で同じ心理学者の
三杉先生はまず第一に俺に学校行って欲しいと思ったが不安があった。正直前世ではいつもぼっちだったしいじめられるのではという暗い感情が渦巻いてた。
それを感じた三杉先生はこう助言してくれた。
「私はできれば翔一君には学校に行って欲しいがまず自分がやりたいことをやりなさい。」
その言葉を聞いて内心罪悪感を感じてしまったのでつい
「今はやりたいことやらせてください。無論勉強もしますし春からは学校には行かせてください。あまり気乗りはしませんけど記憶が戻る可能性もありますから。」
笑顔でそう言い、その言葉を聞いて三杉先生は安堵した。
ちなみにやりたいことは家庭菜園でありその資料と取りあえず大根から作ろうかな。
尚、三杉家には先生の奥さんは教職のために海外へ出張中であり、現在は小学生の息子、
おそらく二人とも名前の漢字が違うがアギトの原作とほぼ同じだと思うし真魚さんも多分…。
後、確か自宅の雰囲気がアギトの原作と一緒だが東京都豊島区に自宅があるはずが椚ヶ丘市という場所変わっていた。椚ヶ丘と言う地名は前世では無かったはずだけど何処かで聞いたことはあるんだよな。
二つめは、俺が三杉家に来て約半年後に月が爆発し、その7割方蒸発したらしい。これにより人類は一生三日月しか見れなくなった。月が爆発したのは本当に驚いた。なんでそうなったのかは気になるし興味もあるが調べようもないから諦めることにした。
そして3つ目は、4月から俺は私立中学校の進学校である椚ヶ丘中学校に通っている。何しろ三杉先生がそこの理事長と知り合いらしいのでその伝手で通うことなったけど三杉先生の方はあまりいい顔はしなかった。
勿論、編入試験は受けたけどギリギリ合格だった。前世では私立なんて行かなかったのと、さらにこの世界に転生し、日が過ぎるごとに前世の記憶が徐々に忘れてしまい焦ってしまったが三杉先生が自身の教え子が俺の家庭教師として色々と勉強を教えてくれたのと不思議な事に身体が覚えているのか見た事ない問題でも
このE組には成績不良と素行不良者で構成される落ちこぼれクラスと言われており、通称エンドのE組と呼ばれているらしい。
と思ってた時期が俺にもありました。初めてのクラスでしかも
「初めまして。私が月を
こんな超生物がいたのかと驚愕としかも担任をやるの大丈夫なのかとまたしても宇宙猫になってしまった。
でもそんな中俺は感じている。この1年間に地球の運命が決まると同時に、おそらくこの世界にいるアンノウンとの戦いが始まるという予感を…。
俺は自身の魂を目覚めさせることが出来るのかと…。