まほ「サンダース大学付属高校、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」   作:ゼブラーの野郎

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サンダース高校生活 two

 ―知波単学園

 

西「・・・・・・ゆくぞ」

 

細見「・・・・・・いざ」

 

 オオォォォ・・・

 

西&細見『ちっちのち!』ビシュッ!

 

 ギャオオォォォ!

 

 \オー!/ \イケイケー!/ \ノコッタノコッタ!/

 

西「ゆけ!アルタイル!根性を見せるんだ!」

 

細見「負けるな飛燕参式!食らいついてでも勝つんだ!」

 

福田「玉田上級生殿、一体何の騒ぎでありますか?」

 

玉田「見てわからんか福田ァ。べいごま対決だ。夕食の沢庵を賭けての一大勝負。故に周りも盛りあがっているのだ」

 

福田「なんと」

 

寺本「大変であります!大変であります!西隊長大変でありますぞ~!」ドタバタドタバタ

 

西「何ごとだ寺本!今我々は天下分け目の超決戦を――」

 

寺本「に、西隊長に・・・これが・・・」スッ

 

西「!・・・こ、これは・・・!」

 

玉田「そ、それは・・・赤紙!」ガーン

 

福田「あかがみってなんでありますか?」

 

玉田「『招集令状』だ・・・」

 

福田「!・・・そ、それってつまり・・・」

 

玉田「ああ・・・職員室への招集の手紙だ!」

 

西「・・・行ってくる」キッ

 

玉田「っ・・・西隊長、ばんざーい!」

 

 \バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!/

 

細見「西隊長・・・どうかご無事で!」グスン

 

福田「あ・・・細見上級生殿のべいごまが負けました」

 

細見「!・・・福田、この事は内密にしておいてくれ」

 

 

 <ウーーー ウーーー ウーーー

 

玉田「!?警報!空襲警報だ!みな頭巾をかぶれー!」

 

 \ワーーー!/ \ミンナオチツケー!/ \オサナイ ハシラナイ シャベラナイ!/

 

細見「あれは・・・雷洲(さんだーす)の超銀河号(すぅぱぁぎゃらくしぃ)!」

 

 スーパーギャラクシー<プシュー・・・

 

ケイ「ハーイ、チハタンズの皆ー!元気にしてたかしら~?」

 

 \ワー!/ \オヒサシブリデアリマスー!/ \ギブミーチョコレート!ギブミーチョコレート!/

 

まほ「たまに来ているのか?知波単に」

 

アリサ「隊長が『なんだかほっとけないから』ってチョコやガムを配りに来てるの」

 

ナオミ「ワンコみたいでかわいいし」

 

優花里「たしかにそんな感じしますねえ」

 

福田「あっ!そ、そこにいる貴方はもしや・・・!」

 

まほ「みなさん、お久しぶりであります」ケイレイ

 

 \バッ!/ \ケイレイ!/

 

玉田「西住ぃ!貴様達者でやっていたか!」バッ ハグハグ

 

まほ「はっ、おかげさまで。玉田上級生殿も毎週便箋を送ってくださってありがとうございます」

 

玉田「気にするな!同じ釜の飯を食った仲だ!当然だろう!」ハグハグ

 

 アリサ「どういうこと?なんで西住が下級生扱いに・・・」

 

 優花里「姉住殿が知波単学園に短期転校していた際に、身分を偽って西住家三女の西住むほということになっていたんですよ」

 

 アリサ「はえ〜そんなことが・・・ってなんでそんなこと知ってるんのよ」

 

 優花里「戦車道界隈での出来事は全てリサーチしていますから!」フンス

 

細見「西住、今度は雷洲に転校しているのか?貴様、まるでかめれおんのようだな」

 

 \ハハハハハ!/

 

西「雷洲のみなさん、まほ殿、ようこそ知波単学園へ」ザッ

 

細見「あっ!西隊長のご帰還だ!」

 

玉田「よくぞご無事で西隊長!」

 

まほ「お久しぶりです。私はむほです。お間違いなく」

 

名倉「西隊長、職員室への招来は如何なものでした?」

 

西「うむ、実は教師殿からこのような通知を渡されたのだ・・・」ス

 

まほ「これは・・・サンダースへの短期転校の書類だ」

 

西「教育委員会からの特別任務とのことだ。我ら知波単学園戦車道部隊の皆で雷洲へと短期転校せよとの指令だ」

 

玉田「・・・雷洲へ転校・・・?」

 

細見「・・・我々が・・・」

 

 「「「・・・・・・」」」

 

 \すごいであります!かっこいいであります!/ \亜米利加文化を学べるであります!/ \ビフテキが食べれるでありますか!?/

 

  \特別任務ってかっこいいであります!/ \おん!おん!/ \校外学習楽しみであります~!/

 

\でぃすこで踊り明かしましょうぞ!/ \鴉天狗は変わり者!/ \ギブミーチョコレート!/

 

まほ「知波単も短期転校とは、オオゴトになってきたな」

 

優花里「私や姉住殿だけでなく知波単の皆さんまで受け入れるだなんて、さすがサンダースは太っ腹ですね」

 

アリサ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!なにそれ!こんな大所帯をウチで預かれっての!?ムチャクチャじゃない!聞いてないわよそんなの!」

 

ケイ「あら、ウチはOKって返事したわよ」

 

ナオミ「先週な」

 

アリサ「・・・・・・なんで私だけ知らされていないんですか」

 

ケイ「訊かないんだもん♪」

 

 

 ・ ・ ・ ・ ・

 

 スーパーギャラクシー<ゴオオオォォォ・・・

 

福田「あわわわ!飛んでいるであります!金属の塊が空を飛んでいるであります!」

 

玉田「落ち着け福田ァ!飛ぶくらいなんだ!円広志の歌でもあるだろう!飛んで飛んで~とな!」

 

西「・・・」ギュー

 

まほ「絹代、目をギュっとつむったまま制止しているが大丈夫か?」

 

西「・・・じ、実はわたくし・・・ヒコーキというのは初搭乗でして・・・」ギュー

 

まほ「安心しろ。飛行機はそうそう落ちるものではない。車の事故の方がよっぽど多いらしい」

 

西「・・・まほさんが言うなら・・・だ、大丈夫かも・・・」

 

まほ「絹代、前からお前に礼を言いたかった。知波単からもらったラムネのおかげで私達は命拾いした」

 

西「は・・・というと?」

 

まほ「以前、継続高校に転校した際に無人島で遭難してな。知波単のラムネは貴重な飲料としてかなり重宝したんだ。ありがとう」

 

西「それはなによりであります!不肖西、微力なれどもまほさんのお力になれたのであれば光栄至極でございます!」ビシッ

 

まほ「元気になってくれてよかった。それと、知波単の皆の前では私は西住まほではなく、西住むほということで通してくれ。いいな」

 

西「はぁい!まほさんのためならエンヤコーラであります!」

 

まほ「大きな声でまほと呼ぶのはやめてくれ」

 

西「すみません!まほさんがむほさんであるということは嘘で実はむほさんではなくまほさんであるということ、この西絹代、決して口を割りません!」

 

まほ「声」

 

 

 ――サンダース学園艦

 

ナオミ「ついたわ」キリッ

 

ケイ「ウェルカム腕噛むどこ噛むね~ん!ようこそ知波単ズのエブリワン!我らがサンダースへ!」パンパカパーン

 

 \大きいであります!綺麗であります!/ \亜米利加!亜米利加!/ \ハイカラさんが通ります!/

 

\税金がたんまり込められておりますなぁ!/ \おん!おん!/ \ギブミーチョコレート!/

 

  \振り袖を着てくれば良かったであります!/ \無い袖は振れぬ!/ \石はナイフで切れぬ!/

 

アリサ「騒がしいったらないわね・・・なんだってこんな連中がウチに・・・」

 

ケイ「ブツクサ言わないの。私達にもいいに経験になるじゃない♪」

 

ナオミ「サンダースの制服を用意したわ。着替えてくれるかな。もし可能なら着替えるとこ見てたいんだけど」

 

ケイ「ロッカールームはこっちよ!」

 

 

福田「わ~・・・他校の制服は不思議な感覚でありますな~」

 

細見「なんだかすぅすぅするであります。むず痒いというかなんというか・・・」

 

玉田「私は着んぞ!このような異国の装束など!我が知波単を裏切りはせぬ!」

 

西「そう言うな玉田。我を貫くのもいいが、郷に入っては郷に従えと言うだろう。ほら、皆も着ているぞ」

 

玉田「むう・・・西隊長が仰るなら」イソイソ

 

ナオミ「うんうん、皆似合っている。かわいい」ウンウン

 

ケイ「ハ~イ、チハタンズのエブリワン!これからサンダースを案内するわ!カモンンヌ!」イエーイ!

 

 \了解であります!/

 

ケイ「オッドボール!それにムホも付いてきなさい!」

 

優花里「ハイ!」

 

まほ(もう少しまともな名前にしとけばよかった)

 

ケイ「腹がハングリーではウォーはキャント!みんな!サンダースのランチをオゴるわ!」

 

まほ「『バーガーサンダース』・・・ハンバーガーか」

 

西「はんば・・・?」

 

玉田「なんだと西住ぃ!誰が半馬鹿であるか!」

 

まほ「ハンバーガーとは欧米の食文化を代表する食べ物ですぞ玉田上級生殿。牛肉をパンで挟んだものです」

 

玉田「なんだそうだったのか!して、なぜ肉をぱんで挟む?肉は白米と食うものではないか」

 

ナオミ「つべこべ言わずに食べてごらん、ほら」ス

 

福田「ややっ!なんと奇天烈な食べ物でありますか!緑黄色野菜とからしが入っております!」

 

ナオミ「それはチーズ」

 

細見「このような欧米食物は好かん!我々日本人は米しか食わねーどー!」オー!

 

 \米しか食わねーどー!/

 

細見「我々日本人は平和を守るぞー!」オー!

 

 \平和を守るぞー!/

 

西「まあ待て皆。百聞は一見に如かずというではないか。皆が食わぬなら私が食うぞ。では御馳に」ガブッ

 

玉田「おおっ!西隊長がいかれたぞ!」

 

 \いってるいってるぅー!/

 

西「!・・・美味である!」

 

 \おお~~~!/

 

細見「我々も西隊長に続くぞー!遅れを取るなー!いざ吶喊!」

 

 \吶喊吶喊!/ ガブガブガブ

 

 \美味でありまーす!/

 

アリサ「ほんっと騒がしいわねマジで」

 

福田「ひゃわ~!この『こぅら』という飲み物は口の中にかんしゃく玉を放り込んだようであります!」シュワ~

 

細見「この『ぽてと』という芋筒は美味だな!塩気がいい!なにより食べやすくい!これを商売にすれば繁盛するぞ!」

 

アリサ「ハイ、日本語で熱い犬って意味の食べもの、ホットドッグよ」

 

西「なんですと!?ま、まさか犬の肉ですかぁ!?」

 

アリサ「そうよ。よくわかったわね。これは食糧難に困った米兵が飼っていた犬を仕方なく食べたことから始まった料理よ。ウチでは良い血統の品質保証された犬しか使ってないから安心しなさい」

 

西「そ、そんな・・・米国には犬を喰らう文化があったとは・・・」

 

玉田「自分・・・ヒック・・・涙よろしいでしょうか・・・ヒック」

 

細見「栄華を放っていた亜米利加と思いきや・・・そこまで飢えていたというのか・・・しかし主人を信じていた犬っころの気持ちはどうなる・・・!」ギリッ

 

アリサ「ジョークだから、本気にしないでよ。嘘よ嘘」

 

まほ「あわわ・・・」ブルブル

 

アリサ「あなたも、話聞く前にホットドッグかじっちゃったこと後悔してるんじゃないわよ。嘘だから。なんで信じるのよあなたまで」

 

 

ケイ「さ、食べた後はレッツスポーツエンジョイトゥギャザー!ジムに来たわよジムー!」YEAH!

 

池田「事務・・・書類仕事をするのでありますか?」

 

寺本「おお!じむなら知っているであります!雑魚のもびるすぅつでありましょう!」

 

ケイ「ジムってーのは運動をする施設よ!ここはルームランナーやベンチプレスやエアロバイクもあるし、外のコートでバスケやテニスやサッカーもできるわ!軽い気持ちで遊ぶのもOK牧場よ!」

 

福田「るぅむら・・・ばす・・・さか・・・」ガクガク

 

玉田「しっかりしろ福田ァ!横文字を無理に受け入れることはない!」

 

ケイ「さあ、バスケやりたい人はこっちにカムヒア!トレーニングがしたい人はナオミとアリサとトゥギャザッ!」

 

細見「おお、言葉の意味はわからんがとにかくすごい笑顔だ」

 

まほ「私はバスケをしよう」

 

西「私も参加させてください!異国の遊戯は以前より興味惹かれておりました!」

 

優花里「おお!黒森峰、サンダース、知波単の隊長三人が一堂に会してバスケットをするのですか!これは要チェックであります!」

 

 

ケイ「勝負は1on1よ。まず私とマホが手本を見せるから、キニーは見ててね」

 

西「・・・・・・え、あ、わ、私でありますか?」

 

優花里「キヌヨだからキニーですか」

 

ケイ「さ、行くわよマホ。NBAからスカウト来るくらいのスーパープレイを見せてあげるわ」ダムダム

 

まほ「来い」

 

優花里「では、スタート!」ピー

 

ケイ「GO!」ダッ

 

ケイ「JUMP!」バッ

 

ケイ「AND・・・DUMK!」ガコォン!

 

優花里「わあすごい!一気にダンクシュート決めました!」

 

西「まさしく電光石火ですな!」

 

まほ「むむむ」

 

ケイ「どうかしら?次はマホの番よ」ポイ

 

まほ「いくぞ」ダン

 

まほ「わ」ボーン

 

まほ「おっとと」ポーン コロコロコロ・・・

 

優花里「ドリブルもまともにできてませんね」

 

西「まほ殿にも苦手分野があったのか。あ、いやむほにも不得意なことがあったのだな」

 

まほ「実は球技はあまり経験がなくて」

 

ケイ「OKOK、そんじゃ初心者のキニーも一緒にやってみましょ。まずボールを地面にバウンドさせるの。こうやって」ダムダム

 

西「おおっ!それなら得意であります。あんたがったどっこさっ♪ひーごさっ、ひーごどっこさっ♪」ポンポン

 

優花里「上手ですね。リズムが心地いいです~」

 

まほ「私だって」ボム

 

まほ「っと」ポーン

 

まほ「いてっ」ポコン

 

ケイ「マホはまずボールの扱いから練習ね。キニーはそのまま歩いてみて」

 

西「くーまもっとさっ♪くーまもっとどっこさっ、せんばさっ♪」ダムダム

 

まほ「熊本と聞いて」

 

ケイ「GOODよキニー!そのままゴールのトコまでGO!」

 

西「せんばやまにはタヌキがおってさ♪」ダムダム ヨチヨチ

 

ケイ「そのままボールを掴んでダンク!」

 

西「とつげきぃ!」ドゴム! バギン!ガシャーン!バラバラバラ

 

優花里「わあ!突っ込む時だけ水を得た魚!」

 

 

まほ「見てくれ、コツを掴んできたぞ」ダムダム

 

ケイ「おっ、慣れるのは早いわね。んじゃ、そのままシュートしてみて」

 

まほ「とりゃ」シュッ ポスッ

 

優花里「すごい!この距離から入れるなんてさすが姉住殿!ゴールのフチにかすりもせずキレイに入りましたね!」

 

ケイ「マホは基本的なセンスが優れてるのね。慣れればたいがい出来るタイプ」

 

西「さすがまほさんです!勉強になります!あ!違うむほ!やるな貴様!」

 

まほ「照れる」

 

ケイ「HEY!バスケの次はサッカーやりましょ!」

 

西「蹴鞠ですね。しかし何をどうすればいいのですか?」

 

ケイ「簡単よ!ボールを蹴ってゴールにシュゥーッ!ただそれだけよ!他には何もナッスィング!」

 

優花里「ペレも真っ青な解説ですね」

 

まほ「やってみる」ボン

 

まほ「わ」トトト・・・

 

まほ「待って」コロコロ~

 

ケイ「HUH・・・マホは慣れるまでが問題ね」

 

西「うおおお~!突撃ぃ~!」ズドドドボフォガゴォ!

 

ケイ「WHOA!キニーはキニーでもの凄い勢いでゴールに自分ごと突っ込んだわね!これじゃサッカーというよりアメリカンフットボールだわ!」

 

西「わわ!網が絡まって動けない~!お助けください~!」ジタバタ

 

優花里「突撃することしか考えてないんですねぇ」

 

 ・ ・ ・ ・ ・

 

まほ「良い汗をかいたな」フー

 

優花里「姉住殿もすっかりサッカーが上手になりましたね。ケイ殿もなんでもソツなくこなしてさすがです!」

 

ケイ「私は何やらせても上手いの♪まっ、取り柄が無いってことだけどね。そろそろ引き上げましょうか。ナオミ達トレーニング組と合流しましょ」

 

西「あ、ご覧ください。なおみ殿が正面に立ってみんなで運動していますよ。なにやら舞踊のような運動ですな」

 

優花里「ナオミさんの動きに従って知波単の皆さんがそれを真似ているようですが・・・」

 

 ナオミ「さあ次は背筋を伸ばして手足の運動よ!私に続け!エーンワン、エーンツッ、エーンワンッ、エーンツッ」ズンチャズンチャ♪

 

 \えんわ!えんつ!/ \えんわ!えんつ!/

 

 ナオミ「しっかり腰をねじるのよ!呼吸をしっかりすることを意識して!」ズンチャズンチャ♪

 

 \はいであります!/

 

 ナオミ「NO!私への返答は、ラジャー!もしくは、了解よ!」ズンチャズンチャ♪

 

 \了解であります!/

 

ケイ「HA!ナオミズブートキャンプをやってるわね。あれをやったらみんなナオミのようなスレンダーボディをゲットできるって評判なの。DVDも出てるわ」

 

優花里「さすがアメリカンですね~」

 

まほ「西住流有酸素運動も負けていないぞ。お母様のようなダイナマイトボデーになると言う謳い文句だ」

 

優花里「うさんくさいですけど・・・」ジ~

 

優花里「いえ、姉住殿と西住殿を見ていれば納得できます」

 

まほ「?」

 

 

ナオミ「今日のレッスンはここまでよ」

 

 \ありがとうございました!/

 

細見「いい運動になったな!」

 

アリサ「ぜぇー!はぁー!ぜぇー!・・・な、なんだって・・・私が付き合わされなきゃ・・・ぜぇー・・・」アセダク

 

玉田「平気か?そこまで息を荒げる必要もないだろうに。ところで貴公はなぜ下着姿で運動をしていたんだ?欧米で言うぶらじゃあというだろうそれ」

 

アリサ「はぁ・・・はぁ・・・ブラじゃないわよ・・・これは大胸筋矯正サポーターよ・・・はあ・・・っていうかなんでアンタ達・・・平気なのよ・・・はあ・・・」

 

福田「みてくださいまし!不肖福田、なおみ教官の指導のおかげで腹筋がしくすぱっくという姿に豹変いたしました!ほら!」カッチカチ!

 

優花里「わあ!福田殿の幼げな顔に対してバッキバキの岩みたいな腹筋がアンバランスですぅ!」

 

アリサ「私はっ・・・1年以上やってるのに・・・はあ・・・なんで知波単の子は・・・はあ・・・この短時間で・・・はあ・・・腹筋割れるのよ!」ゼーゼー

 

西「ありさ殿、まずは息を整えましょうぞ。それよりなぜ西洋下着のぶらじゃあ姿なのですか?」

 

アリサ「ブラじゃないって言ってるでしょ・・・はあ・・・大胸筋矯正サポーターだってば・・・はあ・・・」

 

ケイ「みんなお疲れサマ!シャワー浴びたら81アイスでも食べにいきましょ!」

 

まほ「えっ、お昼をたくさん食べたからジムに運動に来たのでは」

 

ケイ「?そうよ」

 

まほ「運動してまた食べるのか?」

 

ケイ「そうよぉ?」

 

まほ「・・・」

 

優花里「アリサさん、タオルとスポーツドリンクをどうぞ。でもなんでブラジャーで運動してたんですかぁ?」

 

アリサ「ブラじゃないっつってんでしょ!大胸筋矯正サポーターだっつってんだろが!」

 

 ・ ・ ・ ・ ・

 

 \この甘味は美味であります!/ \あいしゅくりぃむというのですか!/ \はいからはいから!/

 

優花里「知波単の皆さんにとってはアイスも未知の味なんですね~」ウマウマ

 

ケイ「見てみてマホ!私の21段アイス!ライトセーバーみたいに長いわよ!」フンス

 

まほ「すごい」

 

アリサ「・・・くっ!」ギリ

 

ナオミ「どうした?食べないの?」

 

アリサ「せっかく運動したんだもの。ここで食べたら台無しよ。マッスルギャルになってタカシを振り向かせるまで我慢するって決めたの。誘惑が多いから外で待ってるわ」ガタ

 

まほ「タカシとは?」

 

ナオミ「アリサの想い人のことよ。一方通行だけどね」

 

優花里「青春ですね~」

 

まほ「どんな人なんだ?」

 

ナオミ「それが・・・ウチの生徒にタカシという名前の男子はいないのよ」

 

まほ「えっ」

 

ナオミ「サンダースは大所帯のマンモス校だけど、大学部、高等部、中等部、全生徒の名前と照会してみてもタカシって名前の生徒はいなかったの」

 

まほ「なんで急に怖い話をするんだ」ギュッ

 

ケイ「HEY、私の服の裾を掴んでどうしたのマホ」

 

 

西「はー、あうすくひーむというのは実に美味しかったなぁ」

 

池田「しかしお昼にあんなに食べて今度は甘味まで味わえるとは・・・今日は法事か?」

 

福田「さんだぁすの食べ物は味が濃くて美味しいであります。まだ口の中に味が残っているでありまする」

 

ケイ「アリサもアイス食べればよかったのに。別にファットな訳でもないじゃない」

 

アリサ「いいえ!その油断が危ないんです!それに私は平気です。恋する乙女はなんだってがんばれるんですよ」

 

まほ「・・・」ゾク・・・

 

アリサ「?・・・なによ西住流。なんでそんな目で見るの。はっは~ん、あなた恋愛したことないのね?どうせ戦車道漬けで男ッ気ないんでしょ。いいわよ~恋って。なんでもできる気がするもの。空だった飛ばそうなくらい!」

 

まほ「・・・そ、そうかもな」ゾクゾク・・・

 

ナオミ「タカシの件、言うべきじゃなかったかもね。すっかり怯えちゃってる」

 

優花里「あの~、タカシという名前の生徒は大学にも高校にも中学にもいないって言ってましたけど、サンダースって小学校も付属ですよね?」

 

ナオミ「・・・HA!そりゃ笑えるわ。アリサの言うタカシって子が小学生かもって?あなた、なかなかジョークのセンスあるわ」バンバン

 

優花里「えへへ、そうですか?ありがとうございます」

 

ナオミ「HAHAHA・・・小学生?そんなワケ・・・」

 

ナオミ「・・・」

 

ナオミ「・・・」

 

 

 ・ ・ ・ ・ ・

 

ケイ「さ!知波単ズのみんな!ここがマホとオッドボールとあなた達が泊まるホテルよ!」ハトヤニキメタ!

 

 \おお~!/ \立派な宿舎であります!国が作ったにちがいない!/ \夜店でタンメン!/ 

 

優花里「なんだかんだで私達丸一日授業サボってますね。もう夕方ですよ」

 

まほ「戦車道の練習は今日は無しか?」

 

ケイ「うーん、そうね~。明日やればいいんじゃない?無理してやったって楽しくないもん」

 

まほ「そういう考え方もあるのか」

 

ケイ「私も今夜はここに泊まるわ!せっかくみんな来てるんだもの、一緒にパジャマパーティーと洒落込みましょう!」

 

アリサ「あ、私は帰るから。普通に」

 

ケイ「ナオミ、アリサ、またトゥモローね!」ノシ

 

アリサ「あなた達、隊長に迷惑かけないようにしなさいよ」

 

 \了解であります!/

 

アリサ「不安ねまったく・・・」

 

ナオミ「・・・アリサ、件のタカシって・・・・・・」

 

アリサ「なに?」

 

ナオミ「・・・いや、なんでも・・・」

 

 

ケイ「ここがキニーの部屋よ。はい、キー」

 

西「・・・?・・・花札?」

 

優花里「これがこの部屋の鍵なんですよ」

 

西「鍵ですと?これが?・・・」ハテ?

 

ケイ「試しに開けてみてよ」

 

西「・・・」スッ・・・

 

西「・・・?」カツン カリカリ キィー

 

西「???」カンカン キリキリキリ

 

ケイ「アッハハハハ!キニーったらかわいー!」ケタケタケター

 

まほ「これはここにこうしてこう」ス ピピッ

 

西「?・・・今ので錠が開いたということですか?」

 

まほ「そうだ。これが鍵なんだ」

 

西「・・・どういう原理なのかさっぱりわかりません・・・これが最新のばいおてくのろじぃというやつですか・・・」

 

まほ「違う」

 

西「ではお部屋を拝見させてもらいます」グッ

 

西「あれ?」グッ グッ

 

西「ふんんん~~~!」グググ・・・

 

優花里「どうしたんですか?」

 

西「戸がね!あかないの!」グイグイ

 

まほ「障子のような引き戸ではない。これは手前に引くのだ」ガチャ

 

西「なんとまあ!?」

 

優花里「いくらなんでもこういうタイプの扉くらい知波単にもあるんじゃないんですか」

 

玉田「西隊長~!大変です!自分の部屋の扉が開きません!」グイグイ

 

細見「自分もであります!」グイグイ

 

 \こっちもです!/ \まるで鉄壁!/ \忍者屋敷か!?/

 

ケイ「アッハハ、知波単ズにはドアの開け方から教えてあげなきゃいけないのね。いいわ。私が一部屋ずつ開けていってあげる」

 

西「では改めてお部屋を拝見・・・こ、これはなんとも・・・ハイカラな部屋ですな。ふすまもなければ豆球もない、かまどもなければいろりもないではありませんか。このような不便な部屋でどうやって過ごせと・・・」

 

優花里「知波単の皆さんが卒業後に文明社会で生活するようになったらどうなるか見てみたいですね」

 

 

 バタン

 

西「うーむ、西洋風の部屋は慣れんな。てれびじょんが薄くて大きいし、布団ではなくべっどとは・・・」

 

西「まあ、そのうち慣れるであろう。さ、今日一日の疲労を洗い流すとしよう!風呂を沸かす薪はどこにあるのだろう」キョロキョロ ガチャ

 

西「・・・?・・・風呂はどこに・・・こ、これか!?このナメクジをひっくり返したみたいな形のこれがお風呂!?五右衛門風呂ではないのか!」ガーン

 

 ドタバタドタバタ

 

池田「隊長!風呂のじどうゆわかしきのうとか言うのをどう使用すればいいのかわかりません!」

 

名倉「この宿舎には大浴場がないとのことです!どうすればいいのでしょうか!」

 

福田「西隊長ぉー!お風呂に入ろうと思ったら床がつるつるしていてこけてしまいましたでありまする!」ワーン

 

西「皆も困惑していたのか・・・実は私も混乱していたところだ。果たしてどう入浴すべきか・・・」ムムム・・・

 

細見「ご安心ください西隊長、こんなこともあろうかと、手前用に金たらいを五つ持参してまいりました」

 

西「おお!でかした細見!これがあれば行水ができるな!よし、たらいにお湯を張って皆で順繰りに身体を洗うとしよう!」

 

 \オオーーー!/ ザバー!

 

福田「はわぁ~~~。沁みるであります~~~。やはり金たらいの風呂は落ち着くでありますなあ~」

 

玉田「来い福田、へちまのたわしで背中を流してやろう」

 

福田「はわわ、恐縮であります。では私は隣の西隊長のお背中を」

 

西「よーし!ならば皆で洗いっこだ!」

 

 \オオーーー!/ \エーンヤーコーラヤットー ドッコイジャンジャンコーラヤー♪/

 

 

まほ「隣の部屋騒がしいなあ」

 

 KNOCK KNOCK

 

まほ「む、扉からアメリカっぽいノック音が」ガチャ

 

優花里「あ、あの・・・」モジモジ

 

まほ「なんだ秋山か。どうした?」

 

優花里「も、もしお邪魔でなければ、色々とお話を聞かせていただければな~と思いまして・・・あ、で、でも嫌だったらいいんです!」アタフタ

 

まほ「ふふ、かまわない。私も大洗でのみほの話を聞かせてもらいたいしな」

 

優花里「!はいぃ!」

 

まほ「そういえば、ケイは皆でパジャマパーティーをやろうと言っていたが一向に動きがないな。一体どうしているんだろうか」

 

 ~~~

 

ケイ「Zzz・・・Zzz・・・」グオー

 

 ~~~

 

玉田「あぁ~、いぃ~湯だったぁ~なっ」カカン

 

福田「なぜ歌舞伎風に言うのですか?」

 

西「よーし、皆洗体終えたな!では明日の戦車道訓練に備えて早めに床に就くように!解散!」

 

 \了解であります!/ バラバラバラ・・・

 

西「さて、私も就寝するとしよう」ボフ

 

西「・・・」モフォ

 

西「・・・う~ん」モゾモゾ

 

西「・・・寝れん」

 

 ・・・・・・ドタバタドタバタ!

 

玉田「西隊長!部屋に布団がありません!べっどなるもので寝るのは自分には不釣り合いかと!」

 

細見「べっどに横になるとなんだかふわふわして落ち着きません!まるで雲の上で寝ているようであります!」

 

福田「自分は一人で寝るのがおっかないのであります!みんなで一緒に寝たいのであります!」

 

 \自分も自分もであります!/ \せめて畳だけでも欲しいのです!/ \一人で寝るなど到底無理!/

 

西「皆落ち着け。実は私も寝ねば寝ねばと思っているのに寝ねんな~って寝ねなかったところだ」ネ

 

細見「名案があります!べっどの布団を床に敷いて、一つの部屋で皆で寝るというのは?」

 

玉田「しかし西隊長の部屋は先ほどの行水で水びたしのびっしょびしょだ。ここで布団は敷けんぞ」

 

西「安心しろ。困った時は恥ずかしがらず、人に頼ればいいのだ」

 

 

西「というわけで、皆で一緒に寝ましょうぞ」

 

まほ「なぜ私の部屋で」

 

福田「ややっ、秋山殿もいらしていたのですか」

 

優花里「はい。色々とお話を伺っていました。とっても貴重な話をたくさんしていただきましたよ~」

 

まほ「私もみほが楽しそうにやっている話が聞けてよかった。そろそろ寝ようかと思っていたところだが・・・」

 

西「それはちょうどよい!みんな!布団を運べ!いつものように雑魚寝するぞー!」

 

 \オオーーー!/ \ドタバタドタバタ/ \ワイワイガヤガヤ/

 

まほ「・・・いや、別にいいが」

 

西「うーん、この人数ではべっどが邪魔で窮屈だな」

 

まほ「仕方ない。私も床に寝ることにしよう。ベッドはどかす」ヒョイ

 

西「おおっ!さすがまほさん!片手でべっどを持ちあげて部屋の角に追いやるとは!」

 

まほ「知波単の皆がいる前ではむほと呼んでください。秋山、ついでだし君もここで布団を敷いてねるか」

 

優花里「いいんですかぁ!?では早速布団を運んできます!」タタタ

 

名倉「まるで修学旅行のようですな!」

 

池田「まさか西洋風の部屋で布団を床に敷いて大勢で寝るとは、建築者も予想だにしていなかっただろうな!」

 

 

西「さあ!」

 

 \寝るぞーーー!/ バァー!

 

優花里「寝る時でさえ布団に突撃するんですね」

 

玉田<スヤァ!

 

細見<スヤァ!

 

 \スヤヤカァ!/

 

優花里「わあ、もうすややかに寝てる。健康良児すぎますぅ」

 

まほ「知波単の皆は素直でいい子だからな。私も以前知波単に短期転校していた際に驚かされたものだ」

 

優花里「その、まほさんが各校に短期転校して周ってるって話なんですけど、大洗には来られないのですか?」

 

まほ「みほに悪いだろうと思ってな。せっかく見つけた新たな居場所だ。今更、姉失格の私が出向いても迷惑なだけだろう」

 

優花里「そんなことはありません!西住殿は姉住殿のことを慕ってられます!姉失格だなんてとんでもない!西住殿は姉住殿に会いたいと思ってるはずです!」

 

まほ「・・・そうかな。みほは今・・・何を考えているんだろうな」

 

 

 ~~~

 

 ―西住邸―

 

しほ「まほ、今日は一緒に寝るわよ。お布団の中で西住流お芋掘り大会の打ち上げパーティーの段取りを決めましょう。こっちにお布団をもっと寄りなさい」

 

まほ(みほ)「・・・は、はい・・・(ひ~!いくらなんでもバレちゃうよ~!お姉ちゃん助けて~!)」

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