パラドックスはアーツか否か   作:霊藻

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海への攻撃直後



NEW GAME(2)

 

とりあえず、維持するのに領土が4星系くらい欲しい宇宙艦隊は即刻解体しまして、北極の方を調査したいと旅に出た博士を見送った頃。

ふと、最初に初めに能力を使い出したときのことを思い出しました。

 

あのときは、今ほど遠大な計画なんかは考えていなかったんですよね。

当たり前と言えば当たり前なのですが。

ただ、自分の生活が最優先……快適に暮らせる場所を確保することが目標だったワケです。

高層ビル群に囲まれた中心街、整然とした住宅街、適度に設置された工業区画と商業区画。

道路や鉄道を張り巡らせ、上下水道や電力供給のインフラを整え、私が快適に暮らすには申し分ない都市でした。

その後も、必要に応じて少しずつ領域を広げ、交易拠点を確保し、農地を開拓していくという流れで…………

最初は単なる「個人の住みやすい街」だったものが、いつしか一つの国家のような形を成していきました。

 

今さらながら、考え無しに歩いていたらいつの間にか、テラという底無し沼に突っ込んでいた感覚ですね。

 

 

──────今回は、違います。

 

いつの間にか使えるようになってたんですよね、MOD機能が幾つか。

MOD……ゲームを便利にするに留まらず、通常の制約を超えて、限界を一気に拡張できる機能。

 

なので、今回はサウスリムの時のような、必要に応じて都度成長させていく方式は辞めます。

 

はい。

私は、テラに、始めから大国を作るつもりでニューゲームを始めています。

単に広い領土を持つだけではなく、大陸の反対側にも十分な戦力投射(パワープロジェクション)能力を持つレベルの強大な大国を。

 

 

その為に必要な最後のピースがこれです

 

【起源:統一による繁栄】

 

これは、Stellarisにおける起源───国家固有初期バフ────の内の1つで、カスタム国家作成で簡単に自国へと付与できます。

数ある国家を一つにまとめ、安定した惑星統一政体になり宇宙国家としてのスタートを切った勢力。

そういうコンセプトのフレーバーテキストが付いてる起源です。

 

まぁ、現状のテラに統一も糞もありませんが…………それは些細な問題です。

 

 

重要なのは、起源によって得られるボーナスのバフ効果。

 

【初期人口:+4pop】

 

popは何人かを一纏めにした「人口単位」です。

形態も生態も全く違う宇宙生物までも包括した共通単位故に、厳密な1popあたりの人数は不明です。

とはいえ、ここは推定で初期惑星人口に対する比率で考えると、テラの総人口が10億~15億人だと仮定した場合、約5000万人から1億人強が、一瞬で手に入る計算になります。

 

つまり、1億人がいきなりテラの大地に出現するかもしれないのです。

この居住性30%くらいにしか見えないテラに。

 

何の準備もなしに、そんな数の人間を抱え込めばどうなるか。

テラの豊かな土地はだいたい既存の他国によって占められています。

となれば、残った荒野で食糧も住居もなく、社会システムもない。

ただひたすらに飢え、混乱し、絶望する人々が生まれるだけでしょう。

 

だからこそ「受け皿」を用意しなければなりません。

 

広大な土地を確保しただけでは、何の意味もありません。

1億人が生きるための、強靭な社会基盤が必要なのです。

 

 

 

というわけで、実際にやっていきましょう。

 

 

「Europa Universalis IV」が表示されているウィンドウで、カスタム国家作成画面を開きます。

 

カスタム国家作成────このEU4に実装された、架空の国家を自由に作り上げる機能です。

 

EU4は舞台となる時代が15世紀半ば~19世紀初頭と長く、歴史シミュレーションとしてはかなり自由度というか、介入余地の広い作品です。

故にこのような機能があるのでしょうが、今回は国の雛型作りに利用させてもらいましょう。

 

通常ならばカスタム国家作成は、使えるポイントという形で制限が付いています。

与えられたポイントの範囲内で土地を選び、国家の特性を決定し、統治者を設定しなければならない…………

強大すぎる国家を最初から作ることができないよう、バランスが調整されている形ですね。

 

ですが、今回はその制約を取り払います。

使えるようになっていたMOD……ポイント上限をオーバーフロー寸前まで大幅拡張するMODを適用し、ポイント制限を事実上無効にしました。

 

画面上の広大な土地を次々とタップしていきます。

普通なら日本列島くらいのサイズの領土でギリギリなのですが、今回は通常のゲームプレイでは考えられないほどの領土を、初期状態で手に入れられます。

…………まぁほとんど荒れ地なんですが、無いよりはマシでしょう。

 

 

領土を確定させたら、次はNI(ナショナルアイディア)の設定です。

 

NIは……要するに一定レベルに達する毎に付与されるバフですね。

こちらもポイントを気にする必要はありません。

 

開発ボーナス、税収強化、造船速度向上、国家安定度上昇……

本来ならばバランスを考え、慎重に選ばなければならないものを、私は際限なく積み上げていきました。

特に税収だったり生産効率やら開発コスト低減なんかの内政系を重視して今後に備えます。

世界征服RTAかな? 

 

 

「よーし……雛型としてはこんなものですかね」

 

 

国名は……パラドゲーなのでPARADO!

【Prefectural Alliance of Regional Autonomous District Organization(地域自治領機構連合)】とかでもこじつけておけば意味は通るんじゃないでしょうかね。

多分いきなり帝国を名乗るよりかは、田舎の共同体だと警戒されにくいと思いますし。

 

 

 

仕上げに全土を満遍なく開発(DEVポチ)したり、インフラや民需工場を建設キューに追加します。

特に造船関連なんかは時間がかかるので、最優先に行っていきます。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

さて、国が出来たとなれば次はどうすべきか?

それは勿論、発展と維持ですね。

 

そのためには、政治・経済・軍事の三つの要素が不可欠です。

 

 

パラドゲーで経済といったら「Victoria」で軍事といったら「Hearts of Iron」と言われるように、二つは其々の要素に特化しています。

 

ですが、問題が1つ。

 

Victoriaは19世紀の産業革命期、Hearts of Ironは20世紀の世界大戦期。

どちらも、時代が微妙に古いんですよね。

 

一部では21世紀地球レベルのモノがあるテラの国家群と対等に渡り合うには、より高度な仕組みが必要になるかもしれません。

そこで、またもやMODを適用しました。

 

「Victoria 3」の冷戦MOD(Cold war project)と、「Hearts of Iron 4」の現代戦MOD(Millennium dawn)

 

冷戦MODによって、社会保障、教育、産業開発、金融政策、貿易管理、外交戦略などの内政システムを現代レベルに。

現代戦MODによって、ミサイルや無人機、原子力機関、精密誘導兵器、核戦力等を手に入れて、軍事力を最先端のものに更新。

 

 

しかし、軍備についてはもう一工夫必要です。

 

前提として、HoI4の現代戦MODでは、軍備は経済力に強く制約される仕様になっています。

最新鋭の戦闘機、次世代戦車、イージス戦闘艦等々、どれも強力ですが、維持するには莫大な軍事費が必要となります。

なので…………いくら強くても、数が揃えられなければ戦力としては厳しいでしょう。

 

 

…………まぁ、通常版HoI4の経済ガン無視で人的資源ある限り軍備を拡張できる方が、国家総力戦とかいう特異な時代の特異な産物なのですが。

 

しかし、それこそHoI4の強みでもあります。

現実では、どんな超大国でも無限に兵器を生産し続けることはできません。

 

そこで、ハイ・ロー・ミックスの概念を使いましょう。

 

量が必要な場面では通常のHOI戦力を、通常の戦力ではカバーできない分野に現代戦MODの高級戦力を投入、と。

経済を気にせず、膨大な兵力を揃えられる通常HOI戦力を基盤とし、そこに現代戦MODの現代兵力を組み込むことで、より柔軟で実戦的な軍事力を構築できるでしょう。

 

例えば、前線を押し広げるための歩兵師団なんかは通常のHOI戦力で構成し、それを支援する機甲戦力も従来型ので必要十分だと思われます。

反面、ヘリ部隊を使った空中侵攻や、巡航ミサイルを使った長距離精密打撃などは現代戦MODでないと実現不可能です。

ドローン兵器なんかもそうですね。

 

余裕があったらStellarisの建造物「ロボット製造プラント」で、某有名SFのようなドロイド軍団を作るのも面白そうですが。

 

 

 

…………ここまでやっても、依然として国土の殆どが不毛の荒野であることに変わりはありません。

更に、大部分はノータッチなので天災は普通に発生します。

 

折角領土が広くとも、砂と源石だけの土地なんかには意味がないということで、次は使える土地を増やす仕事になりますね。

 

「Cities:skylines」のPC版で使えるマップエディタ機能、要するに地形を操作したり、資源を配置したりする機能ですが、それを使っていきます。

水源を増やし、河川を整備し、生活圏に水を確保する。

広範囲に植林を行い、森林資源を作り出すと同時に居住性を高める。

農業に適した肥沃な土地を増やし、食糧生産の増大を図る。

 

Citiesの機能を使う必要があるので、しばらくこの国の全土を行ったり来たりすることになりますね。

少し面倒ですが、まぁ、旅行気分で楽しんでいきましょうか。

 

せっかくの機会です。

どうせなら、テラという世界をじっくり見て回る機会にしてみるのもいいかもしれません。

この大地には、私がまだ知らないことが山ほどあるようなので。

 

どうせ死んだ扱いですし、サウスリムの残りの方も、諸外国は今のところ放置扱いのようですし…………列強の様子を直接目で見にいくのも良いかもね~と思ってます。

 

 

「さて、旅支度……っと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




MODでインスタント超大国。
個人的に、パラドゲーを題材にした能力は使い方がかなり工夫できると思いますし、自分はこう使う、もしくは、この作品で使うと面白い、なんかが沢山ありますでしょうし。
そういう人達が書いて、そういった作品が増えてくれると面白いな~と思ってたりします。

そろそろ市長の偽名考えないとね……
さて、市長……代表が旅に出るということはヴィクトリアに行くことも可能。ヴィクトリアといえばスージーちゃん……スゥゥジィィチャン…………!?
貴様は……†紅の刀†……!!!!
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