適応能力ダブル持ち(なお宝の持ち腐れな模様)   作:マコ×OR

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時間がちょっとできたので書くだけ書いてみたっす


蛇足
第13話、高校生編


 

 

 

「えー!お前らも三年ということで!本格的に将来について考えていく時期だ!今から進路希望のプリントを配るが!皆!大体ヒーロー科志望だよね!」

 

 

 やけにテンションの高い先生と、それに負けず劣らずはしゃぎまくっている同級生たちを尻目に、自分は過去のことを思い返していた。

 

 思えば、自分がこの世界に生まれてからかなり長い時間が経った。中学生に上がると同時に自分から施設を出て、学校の近くのボロアパートを借りた。施設も悪くはなかったのだが、一人でいられるプライベートな時間がないのが辛かったのだ。

 

 あ、家賃など諸々の費用の大半はバイトで稼いでいる。人手が足りていなさそうなコンビニに、経歴詐称&肉体年齢変化のダブルコンボを決めれば簡単に働くことができた。ちなみにスリは小学校卒業とともに卒業した。流石に軽犯罪をかましつつヒーローになるわけにもいかないだろう。

 

 自分の現状もほどほどに、隣の席の出久くんに話しかける。当然というか、やはりと言うべきか、彼はもちろん雄英高校を第一志望にするつもりらしい。正直彼を長年見てきた身としては、いくら個性使用も許可される実技のある高校受験といえども、今の出久くんが合格しないビジョンが見えない。

 

 これは身内びいきだとか色眼鏡とかそういったものではなく、純然たる事実だ。

 

 出久くんは長年続けたトレーニングの甲斐もあって、おおよそ高校生とは思えない肉体を手に入れた。ジムでやたらに鍛えまくって、日常生活にも支障をきたすほどに筋肉を発達させたボディビルダーのような歪さはなく、その姿はむしろダビデ像のような、丹念に磨き上げられたギリシア彫刻に近い。体力測定でも非異形枠では全国上位に食い込むし、何度か一位を取ったこともある。

 

 体操服を着たとき、修学旅行で風呂に入るとき、彼は決まって人々の視線を総ナメする。同級生の平均身長+16cm、筋骨隆々の大人顔負けプロポーションをしているのだから無理もない。あとデカい。

 そんなわけで女子からもうっすらモテているようだ。

 

 もちろん成績も悪くない。自分とかっちゃんくんも合わせて開く勉強会のおかげか、出久くんはテストでもTOP3に入るぐらいの学力がある。文武両道とは出久くんやかっちゃんくんのためにある言葉だろう。

 

 などと考えていると、どうやらかっちゃんくんの悪い癖が出てしまったようだ。周りの子たちを没個性どもと見下し、傲岸不遜に自身の目標を言い放つ。

 

 

「せんせー!皆とか一緒くたにすんなよ!俺はこんな没個性共と仲良く底辺なんざ行かねー、よ!」

 

「あのオールマイトをも超えて俺たち(・・)はトップヒーローと成り!必ずや高額納税者ランキングに名を刻むのだ!!」

 

「あ、そーいや緑谷も雄英志望だったな」

 

「イズクゥゥゥ……フッ!ハハハハハ!そりゃそうだ!オメェもそうだよなァ!?イイぜ、真正面からブッ爆殺(コロ)してや―――」

 

「いやーしかし、今年は雄英志望が二名(・・)もいるとは!うちのクラスは豊作だねー!」

 

「―――は?」

 

 

 先生が何気なく言葉を漏らすと、出久君にクラス中の視線が突き刺さる。それも仕方のないことだろう。雄英高校は偏差値79の国立高校、そこのヒーロー科ともなれば倍率300倍にもなる、誰もが認める超絶難関校。前世で言えば東大医学部みたいなものだ。そこに自分のクラスから二人も受験者が出ると知らされたなら驚きもするだろう。

 

 

「……おいクソピカ。お前後で屋上来いや」

 

「え、どうしたんっすか?」

 

「ついでにイズクも来い。話がある」

 

「ちょうどよかった。同じことを考えてたみたいだね」

 

 

 だがかっちゃんくんたちの顔色は優れない。彼らのことを羨望の眼差しで見つめる同級生がたくさんいるというのに、何が不満なのだろうか。

 ……いや、惚けるのはよそう。彼らが驚く理由も理解できる。自分は人の心が分かるタイプの生命なのだから。

 

 

 

 

 

 放課後に屋上へ上がる。こういう細やかなところにアニメ世界っぽさを感じるのは自分だけだろうか。前世で自分の通っていた学校は小中高とどこも、屋上には立ち入れないようになっていた。個人的には入ってみたかったのだが……まあ子供が入る分にはいろいろ危険だったりするのだろう。

 

 さて。屋上に行くと、明らかに不機嫌な顔をしたかっちゃんくんと出久くんが座っていた。

 

 

「遅かったじゃねェかよクソピカァァァ…」

 

「ちょーっとお菓子買いに行ってたんすよー。あ、一つ食べるっすか?」

 

「んあ」

 

 

 自分がポッキーを勧めるとかっちゃんくんが大口を開けるので、その中に25本纏めてツッコむ。どうやら彼も嬉しいようで、何度も爆発して感情を全身で表現している。念の為サービスで紅茶も付けてあげよう。

 

 

「もがもがもが…」

 

「時々トンデモナイことするよねお兄さん…」

 

「アハハハ!まーそれで、こんなとこに呼び出して一体何の用すか?自分が雄英受けない理由とかっすか?」

 

「……まあそうだね。ぶっちゃけお兄さんって現役プロヒーローとかじゃ相手にならないぐらい強いでしょ?なんでヒーロー科受けないのさ。なにか悩みとかあるなら僕たち聞くよ?」

 

「いやいやそんな強くないっすよ!?んー……そうっすね。特に悩みとか無いんすけどね……強いて言うなら…」

「…ちょっとキレすぎちゃったかっちゃんくんを宥めてほしいっす」

 

「話をそらすンじゃねェよクソピカ!!」

 

「うひー」

 

 

 横を見ると、ポッキーの束を紅茶で無理やり流し込んで攻略したかっちゃんくんがブチギレた様子でこっちを見ていた。

 困った。これは誤魔化しが通用するような空気ではない。いつものような何か取り繕った素振りを見せたら即座に爆撃してきそうな雰囲気だ。仕方がないのでポツポツと話し始める。

 

 

「いやあ、実は自分お金無くって…」

 

「「特待生で入れば(いいだろォが)(よくない?)」」

 

「いや、そんなこと言ったって成績が…」

 

「「(オレら)(ぼくたち)より成績(いいだろ)(いいでしょ)」」

 

「……あ、あと距離とか…」

 

「「こっから電車で三駅」」

 

「………………分かったっす。でもマジで受けるだけっすよ?」

 

「オレの勝ち」

 

「やったねかっちゃん!」

 

「二人とも仲がいいっすねぇ!?」

 

 

 そう言ってピシガシグッグッしている二人に恨み言を吐く。昔でこそ仲の悪かった二人だが、今ではだいぶ落ち着いた関係になっている。というのも、一日も欠かさずトレーニングを続ける出久くんの姿に危機感を覚えたかっちゃんくんが、彼と一緒にトレーニングを行うようになったのだ。

 そうして彼らは真の意味で、互いに切磋琢磨しあう親友になった。まさしく聞くも涙、語るも涙、これだけで一本映画が撮れそうなものである。

 まあ、たまにはこういうのも悪くないだろう。

 

 

 用事は終わった、と背を向けて帰ろうとするかっちゃんくんの隣を歩く。

 ……そういえば、彼は金髪だし目つきも悪く、見るからにヤンキーのような形をしている。だのに、不良にはお馴染みの舎弟やら取り巻きなんぞを作ることもなく自分たち(昔からの連れ)といる。

 それがなんともチグハグに思えて尋ねてみたことがあったか。かっちゃんくん曰く『話が合わねェ』そうで……友達になりたそうな雰囲気は出していたのだが、ご愁傷さまである。

 

 

 学校からの帰り道。駄弁っていると急に気配探知に反応があった。地面から人間らしきものの気配がしたのだ。気になったためこっそり下水道に派遣した魔虚羅の視界を間借りして覗いてみると、泥人間が必死になって何かから逃げているようだった。格好や行動から察するにおそらくヴィランだろうか。

 

 

(このまま行くと二人と鉢合わせるっすね……―――よし)

 

 

 完璧な隠密状態にある魔虚羅を認識することは、現在の人類では不可能だ。呪力でできた肉体はサーモグラフィーにも検知されない上、本気になれば風さえ通す。少なくとも質量はあるはずなのに、どういう原理で透化しているのかは不明だが…

 

 対人間用に十分加減されているとは言え意識外から放たれた退魔の剣……ではなく、急所を狙ったデコピンは、泥ヴィランの意識をあっけなく刈り取った。念の為何度か呼びかけを行ったが反応を示さなかったため、脇の方に寄せて放置しておくことにした。あとは追跡中であろうヒーローがどうにかしてくれるだろう。

 

 

 

「やっと見つけたぞヴィランよ!おとなしくお縄につきなさー……あれ?おーい?」

「……気絶している。他のヒーローがやったのかな?……念の為周囲の確認だけしておこうか」

 

 

 

「あ、オールマイトっす」

 

「えっオールマイト!どこ!?」

 

「アホか。No.1ヒーローがこんなトコにいる訳ネェだろうが…」

 

 

 戻ってきた透明魔虚羅を方陣に戻すと、何やら非常に強力なパワーを持った存在が、泥ヴィランが気絶している場所にいるのに気がついた。長年彼のストーカーをやっていた自分に言わせれば、これは確実にオールマイトだ。

 生粋のオールマイトオタクである出久くんにとっても丁度いい機会だし、せっかくだから直にサインとかねだってみたら、だのあーだこーだと喋っていると、マンホールが勢いよく弾け飛び、中からオールマイトが出てきた。

 

 

「ワーターシーがー!下水道を通ってきたー!!」

 

「―――オ、オールマイトだああぁぁぁ!?」

 

「―――ウッソだろオイ」

 

「いいやウソでもジョークでもないぞ少年たち!バッグの中を見てみるといい!」

 

「えっ、ま、まさか―――サイン書いてあるーーーッ!?」

 

「HAHAHA!キミマジでいいリアクションしてくれるね!こっちもやりがいがあるよ!」

 

 

 自分的には昨日も生で見た顔だし、特段驚くようなところはないのだが、二人にとってはそうではない。子供の頃から変わらず目指すべき頂であり続けている憧れの存在だ。そんな彼が今目の前にいる。普段仏頂面で常に何かにキレているかっちゃんくんでさえ興奮を隠しきれていない。

 

 

「さあて少年たち!世間話もほどほどに……実は聞きたいことがあるんだ」

「先ほど指名手配中のヴィランを追跡していたんだが、既に他のヒーローに捕縛されていたみたいでね?お礼を言いたかったんだが既にどこかへ行ってしまった後だったのさ!まったく恥ずかしがり屋さんだな!HAHAHA!」

「あー……そこでさ。ぶっちゃけこの辺でヒーロー見なかった?」

 

「見てないです!」

「見てないっすよー」

「……オレも見てねェ」

 

「SHIT!どうやらとてつもないスピードの持ち主らしいな!こうしちゃいられない。じゃあ少年たち!テレビ越しにまた会おう!」

 

 

 そう言い残して、オールマイトは空の彼方へと消えていった。

 

 

「行っちゃった……活動がんばってくださあああい!!」

 

「あの感じだともう聞こえてねェよ……スゲェスピードだなホント…」

 

「アハハ。まあラッキーだったっすねー」

「ほら、とっとこ歩くっす。早く帰らないと親に怒られるっすよー」

 

 

 そんなセリフとともに軽く背中を押してやると、二人とも名残惜しそうな表情で帰路につくのだった。

 

 

 

 

 

 

「……あ、俺今日ここだわ。ババアに晩飯の材料パシられてっからよ」

 

「オッケー。じゃあまた明日ね!」

 

 

 

 

 

 

 持ち前の超パワーで空を飛びながら、オールマイトは先ほど出会った少年たちのことを思い出していた。あの三人組の中で飛び抜けてガタイのいい、身に着けている制服から察するに年齢離れした肉体を持つ少年を、彼はしっかり覚えていた。ノートに名前が書いてあったのだ。

 

 

「……しかしあの少年、緑谷出久君か」

 

 

 

『もし少年が、なにかこう、オールマイトさんに伝えたいメッセージみたいなのがあったら、私が代わりに伝えておいてあげるよ?』

 

『―――え!い、イイんですか!?』

 

『おうとも!ただしコッソリだよ?』

 

『それじゃあね、えっとね、えっとね……』

『…『がんばってね』って、あと、ボクもいつかぜったいヒーローになるからねって、つたえてください!』

 

 

 

「―――キミもがんばってるじゃないか、少年!私も負けてられないな!」

 

 

 HAHAHAHAHAHA―――

 

 ファンにとっては嬉しいことに、オールマイトは自分のファンを覚えておくタイプのヒーローなのだ。だが、そんな彼がNo.1ヒーローにあるまじき凡ミスを犯してしまう。自分の追っていたヘドロヴィランを詰めたペットボトルがポケットから落ちてしまった事には、まだ気付かない。

 

 

 

 

 

 

 帰り際に出久くんから『たまにはどこかへ遊びに行きませんか?』と誘われてしまった。

 

 ―――ヤバい、どうしよう。

 自分は基本二人に誘われる形で遊びに行ってたので、択が非常に少ない。そのため自分の頭の中には、サイゼでドリンクバー無限耐久チャレンジくらいしか選択肢がないのだが、それはさすがにつまらないだろうし…

 

 実のところ、食費の120%(おやつを含む)をカットするという極端な節約生活のおかげで、貯金がかなりある。なので一日ぐらいハメを外して豪遊するのなんてわけないのだ。

 

 そうしてやって来たるは市街地中心部。やろうと思えば一日、三日、いや一週間ぐらいなら余裕で時間を潰せるこの場所で出久くんを迎え撃ってやろうでは―――

 

 

 

「―――何故」

 

「よーし。お母さんには連絡しといたから……お兄さん?急にどうしたの!?」

 

「出久くん早くこっちへ!かっちゃんくんが!」

 

 

 そう言って出久くんの手首を掴んで走る。

 先ほど帰宅途中に気絶させたした泥ヴィランが、かっちゃんくんを取り込もうと身体を広げていた。

 

 粘性のある液体の中でもがき苦しみ何度も爆発しているかっちゃんくん。どうにか助けられないか隙を伺ってみるが、自分が行ってあれを除去するのは危険だ。無傷であそこから引きずり出すためには、ゴジラサイズの生物が折り紙を完璧に折るくらいの精密性が求められる。勢い余ってかっちゃんくんを傷つけてしまってはまずい。

 

 困ったことに今回の場合、かっちゃんくんになまじ力がある所が厄介なのだ。うまくやれば逃げ出せそうな雰囲気を醸し出しているから自分が行っていいものなのか悩んでしまう。後から『助けてもらう必要なんてなかったぞクソが』とか言われたら凹む自信がある。

 

 だがそうも言ってられない。元はと言えば自らの甘さが招いたトラブルだ。こんな町中で暴れ回ったヴィランがどのような末路を辿るのかなんて明らかなため、このまま放っておいても、駆けつけてきたヒーロー達に勝手に助け出されるだろうが、どうせどこかで助けられるのなら早いほうがいいだろう。

 

 

(―――いや、ダメっす)

 

 

 いつものクセで魔虚羅を喚び出そうとして、思い留まる。自分の個性は表向きには『限定的な身体変化』だ。そんな自分が魔虚羅という『別の個性』を公衆の面前で使用することはあんまり良いことではない。

 

 むしろ離れたところで召喚し、自分とは全く無関係な、善意の第三者として向かわせてやれば怪しまれないのだろうが、そこまでする必要は―――

 

 

「―――」

 

「どうしよう!?かっちゃんが!お、お兄さん!……お兄さん?」

 

「―――じ、自分は、」

 

「……ちょっとここで待っててください」

 

「え」

 

「僕が行ってきます」

 

「―――いや、それは。それだけはダメっす。それなら自分がいくっすよ」

 

「でも!」

 

「いや、大丈夫っす。自分達はヒーロー学校行くんスもんね。人助けとか、しとかないといけないっすもんね」

 

 

 そう言うと同時に方陣が三回転する。頭の中を覆っていた恐怖が霧が晴れるようになくなっていく。

 

 さあたすけにいこう。

 

 

 

 

 

「なんだこれ…ッ!?身体の震えが止まらない!」

 

「ひ、避難誘導…?避難誘導する…?」

 

「お兄さんッ!お兄さんッッ!」

 

 

 通報を受け駆けつけたヒーローたちが思わず声を漏らすのも無理はない。正気を失い暴れ回るヘドロヴィランと相対する存在から放たれる波動が、周囲にいる生命体の九割、周囲の通行人や鳥類、虫すらも、泡を吹かせて失神させているのだ。

 

 ソレは虹色に輝いている。ソレは背中に浮遊する方陣を有する。ソレは今、ヘドロの中に腕を突き出した。

 

 ガコンッ ガコンッ

 

『ああ、こんな個性(モノ)があるから……自分が管理しといたほうがいいっすか?いいっすよね?じゃあ貰うっすね』

 

 ガコンッ

 

 方陣が廻り、虹の輝きがいっそう強くなる。

 

 

「虹……いや、太陽…?これは…」

 

 

 輝きが増すごとにヘドロがみるみるかさを減らしていく。広がっていた身体が、ビデオテープを逆再生していくように、人間の輪郭に戻っていく。それに伴い人形生命体の輪郭が不安定に波打つ。前代未聞の出来事、異業型個性の簒奪(・・)だ。

 

 

「個性を…」

「…吸ってる?」

 

 

『未確認の遺伝子情報を獲得しました。内容分類:霊長類、近似する遺伝情報:個性;『身体操作』、解析を完了しました』

 

 ガコンッ

 

『不明な接続を確認―――逆探知に失敗、感情:恐怖、焦燥を獲得。削除を開始します』

『不明な接続を確認―――未確認の情報を獲得しました。分類:霊的存在、近似する遺伝情報:個性;『液状化』『溶解液生成』『水温水質操作』『水分操作』『水中呼吸』、解析を完了しました』

 

 

 ガコンッ ガコンッガコンッガコンッ

 

 

『不明な接続を確認―――逆探知に失敗、分類:霊的存在、感情:恐怖×20、焦燥×24、恐怖×30、不安×30、冷静×30を獲得。削除を―――』

「―――逃げるっす」

 

 

 その一言とともにソレは消失した。

 

 

 「―――今の気配は、まさか……あの時の?」

 

 

 

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