個性『インクサンズ』らしいけど、原作知識は無いのでスレ民に助けてもらいながらヒーローを目指します。   作:匿名気取りのNoir。

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 めっちゃ遅くなってしまった。申し訳ない。
 なんか作者いつも謝ってんな。……これからはもう謝らなくていいですか?あ、ダメなんですねワカリマシタ。

 それと、今回も注釈多くなってしまったのでそこだけご勘弁。

 そんな感じで本編どうぞ。



燈葵の日常。〜日常の変化を添えて〜

 

 

 やあみんな。俺だ。燈葵(とうき)だ。

 

 俺が轟炎司(焦凍の父親兼プロヒーロー)にボロくそ言って焦凍を家に泊めたあの後、その翌日くらいに炎司が正式に謝罪に来た。

 なんでも、お宅の息子さんに迷惑を掛けたこと、そして目を覚まさせてくれてありがとう、との事。

 

 いやまぁ……俺は俺のやりたい事をやっただけなんだよな。

 だから感謝されてもねぇ……って感じだし。何て返すべきなのかが俺には分からない。とりあえず「うむ。」って言っておいたぜ。調子に乗るなクソガキって?それはそう。

 

 まぁでも一応謝罪は受け入れて、今は家族への贖罪(しょくざい)のために色々頑張ってるみたい。焦凍からそう聞いてる。

 

 所で、今俺は何をしていると思う?正解はな……

 

 

「燈葵っ、燈葵っ!あっちっ!今度はあっち行こっ!」

 

「ちょっ、焦凍、待って……待ってくrってあ゙あ゙!?そっちは行くなぁ!!?いやほんとに待って……だから待て待て待て待て待ってくれぇぇぇぇ!!??」

 

 

 焦凍と共に遊園地に来ています。何故かって?

 今まで満足に遊べてなかった分、めいっぱい遊ぼうって事で焦凍と一緒に遊園地に行く事になったんだよ。

 まぁまだ五歳児だしな。遊べる場所は必要だろ。

 

 そんでね?焦凍と遊びに来れたのは良いんだが、一つだけ困ってる事があるんだよな。

 ………それはな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はしゃいでる焦凍まじ可愛い。控え目に言って天使。生まれてきてくれてありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 っていう気持ちももちろんあるんだが……その気持ちは大体四割くらいだな。残りの六割はどちらかと言うと……安堵?

 

 いやほらさ、言わば焦凍はこれまで五歳児に有るまじき行為を強制されていた訳だろ。

 最初に焦凍と出会った時もそうだったけど、その時期の焦凍の顔って大分死んでるんだよな。それか常に何かに怯えてるような表情をしていた。

 

 そんな顔や表情はどこに行ったのか、今俺の目の前にいる焦凍はそれはもう満面の笑みだ。

 こういうのを見てると、「ああ、やっぱり無理やりにでも首突っ込んで良かった」と思えるんだよ。

 

 スレの皆に言われて惰性の様なものでヒーローを目指していたのが俺な訳だが。

 ……なるほど確かに。誰か困っている人や絶望した人を救うっていう行為はこんなにも誇らしいとは。ヒーローを目指す奴が後を絶たないのも頷ける。

 人を助けるという行為の素晴らしさを、この身をもって実感した。

 

 まぁそんな感じで、俺のヒーローを目指す理由が少しだけ今までよりも明確になったりと最近は色々と充実してる。

 焦凍もこれまでより自由時間が増えたらしいし、焦凍の兄ちゃんである燈矢さんも今は真っ当にヒーロー目指してるらしい。最近は楽しそうに今日あったことなどを話してくれるようになった。

 

 まぁ元気を取り戻した(?)焦凍に、俺は今絶賛振り回されている訳だが。可愛いから許す。

 

 あ、ちなみに今日は俺の両親と焦凍の四人で来ている。

 本来ならば焦凍の母親や兄、姉も来る予定だったらしいが、急遽予定が入ってしまったらしい。

 本当は焦凍も来れなくなるはずだったんだけど、焦凍の父親である炎司さんが「折角楽しみにしていたんだ。焦凍だけでも楽しんで欲しい。」と、家に焦凍のことを任せて今に至るという訳。

 

 いや〜……にしても。

 

 ヒロアカの世界の遊園地、めちゃくちゃすげぇ。

 

 【個性】なんていう超能力が有り触れている世界だからなのか、アトラクション一つ一つの規模がえぐい。空中に浮かんでいるやつもあれば、地下深くまで降りていくようなアトラクションもある。

 当たり前だが前世ではこんなもの存在していなかったので、多分気持ち的には焦凍と同じくらいワクワクしてると思う。

 正直今すぐにでも駆け出したい気分だが、焦凍に加えて俺まではしゃぎ出してしまったら両親に悪い。そのため、この溢れんばかりの衝動を必死に理性で抑えつけている。俺も行ぎだい゙!!!

 

 ……ふぅ。失礼、気が動転していたようだ。*1

 

 

燈葵(とうき)。そろそろホテルにチェックインするから、焦凍ちゃんと母さんと一緒に待っていてくれないか?」

 

「なら(あかり)ちゃん!焦凍ちゃんと三人で一緒に写真撮りましょう!!」

 

「おっけー父さん。任せといて。母さんも、まずは焦凍を呼ばないと」

 

「それもそうね!……焦凍ちゃーん!!

 

「ありがとうな、燈葵」

 

 

 どうやらそろそろホテルにチェックインするらしい。確かにもう夕方だしな。ホテルに入るのにはちょうどいい時間だろう。

 まぁもちろんの事、そんな事してても暇なため父さんが気を利かして一人でチェックインしてくれるらしい。俺たち三人は大人しく待っていよう。

 ちなみに前世ではこういう遊園地に附属したホテルなんかには入ったことが無い。そのせいか、ホテルに泊まる事も実は結構楽しみだったりする。いえーい。

 

 という訳で、父さんがホテルにチェックインしている間に母さんと焦凍と俺の三人で記念撮影。ピース。

……お?何故に母さんはそんなにはしゃいでおられるので?いやちょっ、腕引っ張んな。離せ。てかホテルから離れてるんだが?ちょっ、おい待て、離せって言ってんだろぉぉぉぉ!!!??

 

 

 

 

 

 なんだか今日は振り回される事が多いなぁ……。(遠い目)

 

 

 

 

 

─────────

 

──────

 

───

 

 

 そんな事もあって現在地はホテルへ。俺は今思い切りだらけている。

 

 いやぁ、あの後母さんに便乗した焦凍と母さんの二人を止めるのには苦労した。途中で筋肉モリモリマッチョマンの金髪おじさん*2が来なかったらどうなっていた事か。

 その際に俺がお礼を言ったんだが、お礼を言ったあとも妙にソワソワしていた。何かを期待しているようにも見えたが……一体なんだったんだろう。

 

 まぁけど、今どき珍しい生粋の善人、って感じの人だったし今度また会ったら感謝を伝えよう。

 

 現在時刻は大体午後6時といった所。まだ夕食を食べるには少し早いし、かと言って遊園地のアトラクションで遊ぼうにも微妙な時間帯。ならばやる事は決まっている。

 

 

「焦凍っ!この勝負は俺が貰ったァ!!」

 

「私だって負けないよ燈葵!これでも喰らえっ!」

 

 

 焦凍とアタブラ*3だ。

 

 普段の俺と焦凍は、時間があれば一緒に訓練したり勉強したり、ゲームをしたりしている訳だが。

 この遊園地に来る少し前に、丁度アタブラで戦う機会があったんだが焦凍も上手くなってきているのか決着が付かなかった。今日はそのリベンジ?というか、決着をつける為の戦いだ。

 

 ちなみに勝った方には夕食のデザートを相手からひとつ貰える権利が贈呈される。絶対に負ける訳には行かない。

 

 クッソ……。普通に焦凍も立ち回りとかプレイングが上手いんだよな。

 初めてから二ヶ月ほどでLv9のCPU*4と戦えるようになっていたし。オレノイゲンガ……。

 一応前世では全キャラVIP*5は達成してたんだけどなぁ……。これが才能の差……?

 

 てかヤベェ!?色々と考えてる内にもう俺死にかけなんだが!?うおおおおお!!!何とかしてみせる!!!

 

 

 ……あっ。

 

 

 

 

 

       

SHOTO WIN

 

 

 

 

 

 スゥーッ…………

 

 

 負けたあああああああ!!!!俺のプリンがああああああああ!!!!??

 

 

 くそう、いつも俺はこうだ。大事な時に勝てない。……なんでやろなぁ。俺はすごくかなしい。

 あーもう、やめだやめ。これから美味しい夕食が来るんだし、沈んだままじゃ美味しくなくなる。切り替えないとな。……デモナァ。

 

 まぁ約束だからな、これも仕方無い。だが次は容赦しない。この恨み、次で晴らさせてもらうぞ。轟 焦凍。

 

 あ、いや別に焦凍を呼んだ訳では無いんだ。ごめんな。……え?今度プリン作ってあげるから許して?

 ……焦凍。愛してる。143(I love you)月が綺麗ですね(I love you)。マジでありがとう。

 

 うし。今度焦凍がプリンを作ってくれるらしいし、このことは水に流そう。それよりも個性だ個性。

 

 最近では、よく炎司さんと焦凍と俺の三人でヒーローに向けた訓練をする事が多い。ホテルの室内でも、出来ることはいくつか有る。体内でのエネルギー操作とか、【個性】によって小さく作られた骨や氷を手元で操作するとかな。

 

 焦凍なら、『個性【半冷半燃】』によって生み出される熱エネルギー?みたいな物が体内に巡っているらしく*6、それを操り体内で循環させ、体のどこからでも氷と炎を出せるように特訓している。

 

 俺の場合は、最近はもっぱら重力操作の練習だ。ちなみに重力操作の時は原作サンズよろしく左目が青く光る。というか、全く熱くない蒼色の炎が左目から吹き上がる。クソかっこいい。

 今じゃ俺自身よりも5キロ程重い物までなら自由に動かせるようになったが、まだまだ足りない。この力だけでももっと出来ることはあるし、更に俺には『インクサンズ』の力が宿っている。

 

 正直言って"汎用性や応用力"という点で見たら、俺の個性は恐らくプロヒーロー達と比べても一位と言えるほどには様々な使い道がある。もっと訓練しないとなぁ……。

 

 

 ピンポーン

 

 

「はーい!今行きます!」

 

 

 ……お?どうやらそろそろ夕食らしい。俺が色々と考え込んでいるうちに、ホテルのスタッフが食事を届けに来てくれた。対応は母さんがしていた。

 

 どうやら、異形型*7の人とかも多く来るためそれらの人たちへの配慮として、このホテルには食堂的な物は無いらしい。

 ジロジロ見られたりするのを防ぐためにも、宿泊客全員に部屋で夕食をとってもらうのだとか。そうか、そういうのもあるんだなー。

 

 なんというか、俺の前世、まぁつまりはSDGsがなんちゃらとか言われていた世界と比べると、前世よりも圧倒的に多様性が認められた社会だ。

 まぁそれは当たり前で、前世にはなかった【個性】なんていう超能力があるんだから、それに合わせて施設や道具が多様化するのが当然なんだよな。

 なんだか意外な所で多様化の実態を見た気がする。

 

 それにしても、流石はうちの両親。言い方は悪いが、金持ちゆえなのかめちゃくちゃ食事が豪華だ。すごく美味しそうな匂いと見た目。早く食べたい。

 

 ……え?今日は特別?まぁそうか。普段家で出てくる料理、普通の一般人が食べる物とほとんど同じだしな。うちの家はあまり贅沢はしないらしい。いい事だけどさ。

 

 それじゃ、いただきまーす。

 

 

─────────

 

──────

 

───

 

 

 おはようございます。

 現在時刻は午前7時。いつもよりは起きるのが遅いな。やっぱり昨日沢山遊んだから疲れていたのか?

 まぁいいや。さっさと準備しよ。

 

 昨日色々と言っていた訳だが、実はもう今日で家に帰る事になっている。

 二泊三日で旅行に来たんだけど、昨日は遊園地ではなく普通に色んな場所を観光した。俺としてはもうちょっと居たかったが、父さんの仕事の関係上これ以上は無理らしい。なら仕方ないね。

 

 焦凍ももう少し居たそうにしていたが、文句を言っても帰らなければならない事を理解しているのか、不満そうにしているだけで実際に文句を言ったりとかはしてなかった。

 まぁまた次来ればいい。俺と焦凍はまだ五歳。まだまだこの先長いんだし、いくらでも遊園地に行く機会なんてあるだろ。知らんけど。

 

 

「燈ちゃーん、準備出来たー?」

 

「んー、ちょっと待って。……ほい、できたよー!」

 

 

 考え事をしながら準備をしていた俺の耳に、母さんの声が届いた。どうやらもう出発するらしい。

 

 急いで手元にある荷物をボストンバッグに詰め込み、重力操作の応用でバッグを浮かばせてから、急いで母さんの元へと駆け寄る。

 ……いやまじで便利だな、俺の【個性】。仮に重力操作だけでも、かなりの『強個性』の部類に入ると思う。使い方がショボイって?うるせえ。日常生活をちょっと豊かにするくらいが一番いい個性の使い方なんだよ。多分。

 

 

「楽しかったね、焦凍」

 

「……うん。でももうちょっと遊びたかったな……」

 

 

 ホテルのチェックアウトを済ませ、駐車場まで歩く道中。

 楽しかったという言葉と共に、この二日間の思い出を焦凍と語り合う。

 

 一日目は色々なところを回った。

 

 ヒロアカの世界は前世の地球とほぼ同じ地形・歴史だから、県名や都市名なんかは全然変わっていない。まぁ所々変わってるところもあるけど。

 それでも、【個性】というものが存在してるのが関係しているのか、歴史の途中までは前世と同じでも、個性が登場し始めた頃からの歴史は大きく変わっている。

 地球温暖化やらの環境問題は発生していないし*8、歴史的建造物も前世よりも綺麗な見た目を保っている。

 

 まぁその分、【個性】による異形の見た目をした人達への人種差別なんかは前世よりも酷いが。一長一短という奴である。

 幸いにも、俺の生まれたこの世代ではその問題はかなり改善されている方だ。家で調べて見た感じ、昔の異形の人達にたいする差別は"前世の旧日本軍の方が百倍マシ"というレベルで酷かった。*9

 

 まぁそれでも、技術の進歩とかは今世の方が上なため、俺としては過ごしやすい。ヴィランというのが存在しているのはアレだけど。

 

 この二日間での焦凍は、終始笑顔だった。初めて会った時とはえらい違いである。

 もう帰る事になった時も、名残惜しそうな顔をしていたし、もうすっかり……とまではいかないものの、大分五歳児としての生活?を取り戻せたと言えるな。

 

 スレ民の皆いわくまだ『原作』は始まっていないそうだから、この先何があるかは分からない。

 分からないが、それでも俺は、今世での両親や焦凍とその家族には安心して過ごして欲しい。

 

 もう既に、ヒロアカという()()()()()()()()()()()()だ。

 なればこそ、今度は途中で死んだりせずに、俺の生きたいように生きたい。そのためには俺の家族や焦凍がとても大切だ。

 

 誰かを守るのがヒーローなら、俺は俺にとっての大切な人たちを守るためにヒーローになりたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……なに?お前誰だよって?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うるせえ!!!俺でも言ってて『あ、これ俺らしくねぇな』って思ったよ!!!文句あんのかコノヤロー!!!??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……ふぅ。*10これでいいだろ。

 なんかちょっとシリアスな感じになっちゃったしな。これくらいの緩さ?でいいんだよ。

 

 つまり俺が何を言いたいのかというと、

 

 

 色々思う所があったので大切な人たちのために頑張ります

 

 

 これだけだ。雑すぎるって?別にいいだろ、それぐらい。減るもんでも無いし。

 

 まぁ、これからも頑張っていきますかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
うわぁ!?急に落ち着くな!?

*2
おじさんの名は『オールマイト』。日本ナンバーワンのプロヒーローなのだ。しかし燈葵はそれを知らない。オールマイト本人は自分があまり有名ではないのだと思い傷ついた。こうかはばつぐんだ!

*3
『大乱闘アタックブラザーズの略』。要はス○ブラのパクリ。

*4
ス○ブラを知らない人向けの配慮。『大乱闘ス○ッシュブラザーズ』のLv9CPUは、大体プロのプレイヤーと同じくらいの練度。つまり強い。

*5
またまた配慮。『VIP』とはス○ブラのオンラインモードで一定の戦績に達するとなる事ができ、『VIPマッチ』と呼ばれる実力の高い者同士がマッチングするようになる。一般的にス○ブラの上級者と呼ばれるのはこの『VIP』に到達している者がそう呼ばれる。

*6
オリジナル設定。

*7
ヒロアカにおける、【個性】によって通常の人間の姿とは異なった見た目をしている者の総称。

*8
捏造。個性があるなら"環境をいい感じに浄化する的なのもあるやろ"という雑な思考の元に捏造しました。

*9
これも捏造ですので悪しからず。ですが、原作のヒロアカでも描写されてるだけでかなり酷いものもあったので、原作の裏ではもっと酷いことが起きていたんだろうなーという作者の邪推です。

*10
うわぁ!?きy(以下略)

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