IS 08小隊   作:elf5242

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第1話

「どうして…………どうしてこんな事を!」

 

一人の少年兵が、ある村をみて膝から崩れ落ちている。数々の家は火の手を上げ、人々は地に伏して、血溜まりをそこら中に作っている。

 

「あいつらは、守るためじゃなかったのか!?どうして!どうして!」

 

少年兵は一人の少女を抱きかかえている。それは名前も知らない少女だったが、彼らが来た時は、とても暖かく迎えてくれた人たちの一人だった。

 

「ISが!守るための力が!どうして!命は、使い捨てじゃ無いんだぞ!」

 

すでに、この村を蹂躙した犯人たちはその場を去っている。世界最強の兵器、ISを使い、この村を蹂躙した、守る立場の人間たちは。

 

「何故だ、何故だぁぁぁぁぁ!」

 

少年兵はこの時から、この兵器を、命を軽く見るものを嫌って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まだだ!準備が終わるまで、この場所にひきつけろ!」

 

一人の青年が他の人物に、檄を飛ばしている。体格は平均的だが、顔は少し幼さが残る。

 

「隊長!伝令です!『クマは穴倉を作り終えた』!」

 

伝令兵からその報告を聞いた彼は、笑みを作り、

 

「よし、撤退開始!」

 

彼を含めて、銃を撃っていた複数人が撤退を開始する。

時に、振り向いて、機銃を掃射して、また走る。

 

「くっ!?貴様らに意地というものは無いのか!」

 

銀の長髪に、眼帯をした人物が彼らに向かって、叫ぶ。だが、

 

「悪いね、そんなくだらないもんで命投げ捨てるほど、あたしらは軍人できてないのさ。」

 

赤髪の、軽装の女が反論し手榴弾を投げる。だが、銀髪の人物のまとっているものには傷一つついていない。

彼女が纏っているものは、IS。現行兵器を全て凌駕し、あっという間に世界になくてはならないものとなったマルチフォーム・スーツ。

それの機能の一つ、スキンバリアーにより、傷一つついていない。

 

「こんなものでは!」

 

だが、爆風に紛れて、殆どの人物はその場から姿を消している。

 

「くそっ!何処に!?」

 

彼女が姿を消した彼らを見つけようと周りを見渡す。すると。

 

「ぐっ!?」

 

彼女を衝撃が襲った。弾を見ればマテリアルライフルのホローポイント弾。

 

「くっ!?舐めた真似を!」

 

撃たれた角度を計算してその方向に彼女は向かう。その様子をみていた彼は、ニヤリと笑っている。そして、あるポイントに彼女が着いた瞬間

 

「なぁ、ISっていうのはあれなんだろう?圧倒的な攻撃力、防御力をもち、戦闘機以上の機動性と航空能力をもち、既存兵器を全て凌駕する世界最強の兵器………

 

 

 

なら、こういうのはどうだ?」

 

彼女のすぐ近くで、甲高い電子音が鳴り響く。彼女はそれに気づき顔を歪める。がもう遅い。

 

「しまっ!?」

 

爆風がその場を支配した。彼女がかかってしまったのはセンサー式の機雷。赤外線センサーを搭載している以外はごく普通の機雷。それでも足止めには十分だった。

 

「止まったぞ、やれ!」

 

彼が叫ぶと一人の隊員が何かの起爆スイッチをおす。そして、外ではさらに爆発が複数回起こる。

 

「迫撃砲準備!大口径劣化ウラン焼夷弾!てぇー!」

 

インカムに向かって叫ぶ。そして、別の場所で戦列を並べた迫撃砲が火を吹く。爆風の嵐にさらされる、機体。通常の軍人ならばやりすぎだと言うだろう。だが、彼らにとってはIS相手ならこれが普通なのだ。

 

「クレイモア爆雷、80発同時点火に加えて、迫撃砲五列による大口径劣化ウラン焼夷弾の並列継続爆撃。耐え切れるものなら耐え切ってみろ」

 

数十秒後、ポイントにはISが解除され気絶した彼女が倒れていた。

 

「模擬戦終了。」

 

彼の部隊から歓喜の声が上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っしゃぁぁぁぁぁ!さっすが隊長!」

 

「うちの隊長は世界一ィィィィィィ!」

 

「まあ、今回はバカの様に引っかかってくれたからねぇ。」

 

基地内の大広間、といっても少しばかり広いだけの会議室なのだが、にて、ささやかな祝勝会が行われていた。

 

「だが、今回のようなことが続くとは思えん。全員気を引き締めていくぞ!」

 

「「「「「「おお!」」」」」」

 

隊長である彼が、喝を入れる。彼の名前は、シロー・アマダ。この部隊、第八多目的特殊遊撃部隊、通称"08小隊"の隊長である。そして、彼の隣にいる、赤毛の女性、カレン・ジョシュア。そして、体格の良い男。テリー・サンダース。そして、その他優れた才能と個性を発揮する隊員たち。この部隊はある特徴がある。それは

 

 

 

 

 

 

全員がIS、"インフィニット・ストラトス"を嫌っていた。

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