IS 08小隊   作:elf5242

23 / 27
次の回の布石のため、超短いです。あとアンチヘイトを読むときは覚悟して読んで下しあ。


第22話

「さて、と。どうなることやら」

 

すでに戦争が始まり半年、物量差で圧倒しているにもかかわらず、世界政府はシロー達を攻めきれずにいた。何故か、スペックが段違いだからである。そして、経験も段違いだからだ。

 

「やっぱり……………世界はつまんないな。所詮こんなもんか」

 

そう言って、彼女はコンソールを叩く。

 

「うふふ、んじゃ、今度は私が直接行ってあげよっかな〜?」

 

彼女のうさ耳がピョコピョコと動く。そして、赤い光に包まれる。そこにいたのは、あの太陽の逆光に隠れていたあの機体。

 

「すこーしだけ、遊んであげる♪この束さんがねっ!」

 

そして、そのままその場から消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だぁ!」

 

戦争が始まってから早半年がたった。一夏の両腕もようやく完治し、戦争に駆り出されていた。

 

『あっはははは!やっぱ人間と戦うのは楽しいなぁ!これだから人間ってやつは面白い!』

 

「何言ってんだよ!お前は!」

 

一夏が対峙している相手、グレー色のガラッゾ。そして、

 

『わたしも忘れてもらっては困るな』

 

「くそっ!」

 

一夏のいた場所を数本のビームが連続して襲う。それを避けて上を見上げれば、そこには黒色のガラッゾ。

 

『ブリング!邪魔してんじゃあねぇ!』

 

『ヒリング、マスターの命令は悪魔で撃退の筈だ。』

 

『あ〜あ、相変わらずお堅いねぇ』

 

グレーのガラッゾがやれやれ、といった感じに首を振る。もちろんコアネットワークで話しているため、一夏にはノイズしか聞こえておらず、行動にしか見えていない。それゆえ、一夏は迷っていた。相手が無人機なのか、有人機なのか。

 

(こいつら……………何なんだ?どっちだ!?無人機なのか?でも行動は有人機っぽいし……………!?)

 

『よそ見してんじゃあねぇ!』

 

グレーのガラッゾがいつの間にか接近、一夏の腹に蹴りを入れ地面に叩きつける。

 

「ぐうっ!?」

 

『まだまだいくぜぇ!』

 

ガラッゾが手のスパイクを構える。

 

(不味い!?)

 

一夏はそれを直感で避ける。一拍遅れて、地面に機体より二回りほど大きいクレーターができる。

 

『男に後退の二文字はねぇ!』

 

ガラッゾが一夏を腕のビームバルカンで追撃する。

 

「クッソッ!?」

 

白式の特殊武装、エネルギー無効化膜『霞衣』でバルカンを防ぐ。

 

『ふん』

 

「ぐはっ!?」

 

黒のガラッゾが一夏の背後から、膝蹴りをうなじに入れる。絶対防御が発動し、シールドエネルギーを大きく削られる。

 

「くそっ!」

 

(二対一……………‥分が悪い!)

 

『はははっ!あのガキ。結構やるじゃんか!』

 

『やりすぎるな。撃退に留めろ……………ん?……………了解した。マイスターからだ。"一旦引いて他のところへ行ってよ。その子は私が相手をするからさ"だと。』

 

『ちぇっ!新入りに獲物取られたのは気に食わないが、マイスターや、マスター、上官殿の命令なら仕方がねぇな。引くぞ?』

 

『了解』

 

二機のガラッゾが踵を返して、去っていく。

 

「お、おい!待てよ!」

 

一夏はスラスターを吹かし追いかけようとする。その瞬間、両方のスラスターが赤いビームに撃ち抜かれる。

 

「何!?」

 

落下しながら後ろを振り向くと、そこには、ガラッゾに似ても似つかない巨大なランチャーを携えた、オレンジ色の、ガデッサ。

 

「……………」

(こいつも……………‥無人機なのか?)

 

「うふふ、お久だねぇ?一夏。」

 

聞こえてきた声は、一夏にとっては、一番認めたくない事実だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『マスター?』

 

「なんだ?」

 

シローは日本海近郊をゆっくりと飛んでいた。周りには日本の打鉄の残骸が転がっている。

 

『あの子に任せてよかったんですか?』

 

「……………復讐者にも、復讐者なりの礼儀というものがあるだろう?」

 

『いいんですか?正直言って私は反対です。』

 

「好きにやらせてやれ、あいつの心を折るには十分だろう。」

 

シローはゆっくりと振り向く。そこには、

 

「さて、こっちもこっちで、始めるか。」

 

「あら♪誘われるのも、おねーさん嫌いじゃないわよ?」

 

ランス、蒼流旋を構えた楯無がいた。

 

「さて、貴方を倒せば、止まるんでしょ?この戦争。」

 

「自信家だな」

 

「そうでないと生徒会長やってられないもの」

 

シローは興味がなさそうにそっぽを向く。

 

「あら、興味なし?シロー・アマダさん?」

 

「……………なるほど。そこまで知ってるからには手加減は必要ない、か」

 

グリフィネスの装甲が展開していく。紫色の光を放つフレームがあらわになる。

 

「さて、つけましょう?この戦争の決着を」

 

『貴方ごときではつけられませんよ?ミステリアス・レイディお姉様?』

 

霧纏いの淑女と幻獣はぶつかりあった。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。