ならびに作者の独自解釈が盛り込まれています。
主人公の所属する部隊及び設定は架空になります。
この小説は犯罪を助長する目的で執筆はしていません。
東方原作(旧作含め)と内容に相違する部分が多くあります。
それでも構わないという方は読んでいってください。
パンデモニウムのメイド長 夢子に事の次第を話し、
魔界神 神綺のいる玉座まで案内してもらうことになった慧とそれに着いていくサラ。
「しかしここの廊下はずいぶんと薄暗いですね。」
慧は案内してもらいながら思ったことを聞いてみた。
「あらそう?私たちは慣れているものだから気づかなかったわ。歩きにくいかしら?」
私の問いかけにしっかりと答えてくれる夢子さん。
「いえ、ここに来る前には今よりも歩きにくいところを行軍したりしてたので、問題ないですよ。気遣いありがとうございます。」
「・・そうわかったわ。そろそろ着・・どうやら着いたようね。」
私の返答に応えたときにどうやら玉座の前室、応接室に着いたようだ。
「慧、この部屋の先に神綺様がいらっしゃいます。
まず先に私が向かい状況を伝えます、その後で呼びに来るので、一緒にきてください。」
「分かりました。」
と夢子さんは一旦会釈をして扉の先に行ってしまった。
「どう慧、神綺様に会うの緊張する?」
今まで黙っていたサラが聞いてきた。
「前にも目上の方に面会することはあったことはあったが、今回も同じように考えるわけにはいかないだろうな。」
「ん?というとどういうこと?」
「緊張してるってことさ」
私は今の正直な気持ちを伝えることにした。
「へぇ、慧でも緊張することってあるんだねぇ。あなた表情が出にくいからわからなかったわ。」
「今までが表情をあまり出すことができる状況じゃなかったからな。ただ冷淡に考えることしかしてなかったのさ。」
私は端的に述べることしかできなかった。
しかし事実なのだからしょうがない。
その後もサラと少し話していると夢子さんがやってきた。
「慧、神綺様が話を聞きたいとおっしゃっています。着いてきてください。」
「あ、はいわかりました。」
夢子さんからの合図があり、それに応えた。
「それと夢子さん」
「はい、何でしょうか?」
「色々とお疲れ様でした。」
「え!?」
「こちらからは何も聞きませんよ。では行きましょうか。」
扉の先で何があったかということも含めて私は苦笑しながらそう応えた。
私が慧を呼ぶために彼のところへ戻った時に告げられた一言。
『色々とお疲れ様でした。』
そう確かに彼はそう言ったのだ。
まるでどんな会話をしたのか分かっているかのように
(普通では考えられないことだけど、彼は何か能力を持っていると考えた方がいいのかしら?)
と一人考え込んでいると
「夢子さん、どうしました?」
するとそこには慧が心配そうに尋ねてきた。
「え、えぇ、ごめんなさい。ちょっと考え事をしただけよ。それでは行きましょうか。」
夢子は若干動揺を隠せなかったようだが、すぐにいつもの調子に戻って応えることができた。
「でも珍しいねぇ、夢子さんが動揺するだなんて、いつも完璧で瀟洒なイメージだったから今のは良いもの見せてもらった感じだよ♪」
と意地悪そうにサラが言った。
「サラ、あとで覚えてなさいよ。慧、行きますよ。」
夢子は照れているのだろうか、そう言うと先に行ってしまった。
「あらら、怒らせちゃったかな、慧、あたしたちも行きましょ。」
「あぁ、そうだな」
私たちは先に行ってしまった夢子さんのあと追うことにした。
(はぁ~、まったくサラはあとで懲らしめるとして、慧に関しては今確認した方がいいかしら?・・・そうね懸念事項は取り除いていきましょう。)
「夢子さん、遅くなりました。」
ちょうどいいタイミングで慧が来たどうやらサラはまだ来ていないようだった。
(確認するのは今しかないわね。)
そう思い、慧に尋ねることにした。
「慧、ちょっと聞いていいかしら?」
「なんですか?」
「正直に応えてください、
あなたは私が離れている間の会話についてどこまで把握していますか?」
そう彼に問い詰めると少し考えた素振りをして、
「・・・えぇと、大体の流れは把握できてると思います。」
(やっぱり、)
夢子の考えていたとおりだ。
(でもどうやって?しかし内容が他に知られるのはまずいわねぇ。ここは・・)
「大丈夫ですよ。誰かに告げたりはしませんから。」
「え?」
夢子はとても驚いた。
それはそうだろう、自分が考えていたことを言い当てられたのだから。
「どうして私が考えていることが分かったのですか?」
「まぁ、半分は推測でもう半分は表情からですかね?」
私の問いに彼は至って普通に応えた。
「こういった洞察力はここに来る前の世界で身につけました。
そうでもしないと・・・」
「そうでもしないと?」
「生き残ることができなかったので・・」
「!」
慧からの告げられたことは私に少なからずショックを与えた。
それはそうだろう、私はこの魔界から出たことがない。
外の世界がどうなっているのかはわからないけれど
「それならあ・・」
「慧ー、先に行きすぎだよー。」
「すまないな、それでは夢子さん行きましょうか。」
「え、えぇ」
サラが来たことで聞くタイミングを逃してしまった。
(・・・サラ、あなたはほんとに間が悪い子ね。)
「サラ、あとでお仕置きです。」
「えぇー!? 夢子さんなんでー!?」
「ちょっ待って夢子さーん、お仕置きは嫌ーー!!」
「さ、いくわよ慧」
「あぁ、サラはいいのか、すごく怯えているが?」
「あの子はいいのよ。ほっときましょ」
「そ、そうか(汗)」
(ここはおとなしくついていった方がいいな。変に刺激しないでおこう。)
「神綺様、お客様をお連れしました。」
「入ってきなさい。」
そして私たちは神綺様のいる玉座のある部屋へと入っていった。
次回は神綺様との対面シーンから始まります。
文才無いなりに頑張ってあげようと思います。
それでは