小金?大金や   作:FXは怖いよ

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今回は繋ぎ回。ちょっと強引だった気がする。


ロスカット

 

 FXではロスカットと呼ばれる最終防衛ラインがある。基本は証拠金維持率が50%以下で発生するように契約されている。簡単に言えば、手持ちの資本金で払える値までをラインとして投資をしましょう。という証券会社からの設定基準だ。証券会社も資金を回収できないのは困るので当然だが。レバ付きでロスカットは値によって頭が溶ける奴がいる現象が見れる…人生もか。

 

 例として手持ち100万あります。FXをします→50万以下になったら強制ロスカット(強制終了(マイナスぶんを払え)と言うのがデフォルトというわけだ。金を回収する為もあるが、我々投資家の払える限界値を超えないようにする最後の命綱とも呼べる。ただし…あくまで契約なので、ロスカットラインは各個人で設定することができる。低レバなら問題ない、高レバだとロスカットラインが邪魔と判断する場合が多い。ロスカットラインは文字通り、そのライン以下になったら強制終了となる。レバを賭ければブレ幅が大きくなり、すぐにロスカットラインに到達する場合が高くなる・・・その後に上がってもだ。

 

 資金があるなら問題ない。FXに賭けた資金以上に手持ち資金を持っているなら振り込めば終わる問題だ。だが、資金が無い者達かつすぐにでも金が欲しい連中はあえてロスカットラインを付けない(〇円下がった!時点で売る注文)方法もある。その状態でロスカットした場合・・・まあ、金の無い奴がどうなるかわかるよね?

 

 FXの証拠金は賭けレバの基準で変わる。10万を使用→レバ25倍します、250万での取引ができます。相手の通貨を買います(買った時より通貨の価値が下がった!(損失(ロスカット発生))。例の取引はほぼ同じ値の通貨額とする。現実的に相手の取引通貨額的にありえないが(わかりやすく表現させて頂く)。さて、この場合の最高損失額は-250万のようになる。ジンバブエドルのような金の価値が無くなるレベルじゃないと賭けたレバ数分全部マイナスはありえないが、これで考えてほしいのは、仮に10万しか持っていなかった場合で250万の借金負うという事だ。FXはこのように、一瞬だ。一瞬の値動きでこうなる場合がある・・・まだ動かないだろうと思い、少しトイレなどで目を離す・・・ぎゃぁぁぁあ…という事もありえなくはない。なので、ガチでFXで稼ぐレベルになるなら高レバはする場合もあるが、前提としてモニターと睨めっこ時間が増えるのは仕方ないのだ。まあ、どうしても目を離す可能性があるなら自分でカットラインは決めてから目を離すのが普通だ。というか、普通に保険ないと怖いわ!

 

 

 

 

「・・・どうしたんだい、この資金は…君、そんなに持ってたのかい?」

「えへへ…あの、一応もう一度聞きたいんですけど…絶対儲かりますよ…ね?」

「…ああ、そこは約束しよう。それで?」

「あははFXで」

「…嘘だな、流石に最近の値動きで高レバを常に付けつつ取引を続けたにしても足りない。君は大学での勉強込みのはずだ。この間の君の動きから、良くて500万行けばいい方だ」

「・・・私は投資家を選びました」

「そうだな」

 

 

 だから・・・儲かる時に賭けますよね(・・・・・・・・・・)

 

 

 

 

 その時の彼女はまるで深淵から覗くなにかに視えた

 

 

 

 

 

 

「…俺はとんでもない間違いを犯したのか?」

 

 俺の証券口座に入金された金額・・・1000万

 

 くるみさんはこの間…手持ちは数百万がやっとだと言っていた。しかし、入金されたのは倍以上の資金だった。その事を聞いたら、開き直りなのか?俺に対して儲かるからと伝えてきた。・・・投資家として儲かり時を見極めるのもその通りだ。だが…どうすればいい。

 

「消費者金融か?でも、どうしていきなりこんな事を…俺が決めさせたから?だが、こんな極端に…」

 

 問題はそこじゃない。

 

「智子の友達を…いや、だが…投資家として、自分で選んだのは彼女だぞ?俺が悪いのか?こんな選択するなんて思わないだろ。家族が大事じゃなかったのか?」

 

 あの時は確かに家族を、父親を大事に思っていた。あのままなら、学生を選ぶだろうと思った。その為の駄賃感覚で小豆相場の儲けを担保にした、少なからず俺はそういう考えだった…だが、俺は甘く見積もっていたようだ。彼女の強欲さを…。

 

 親が親なら・・・違う。選択は自由だ、彼女は選んだ、自己責任だ。

 

 

「はぁ…取引は成立したんだ。俺は受けた依頼をするだけだ」

 

 実質、俺を信用して投資信託のように金を預けた。なら希望に答えるだけだ・・・本当は彼女も見学するはずだったが、すぐに帰った。

 

『あはは、私は私で儲けないといけなくて・・・お願いします!』

『・・・投資は余裕の資金で』

『来年には余裕になるんですから!』

 

 …欲の蓋が開いたのはいい。しかし、これでは地獄の窯を俺が開かせたようだ。・・・なんか、詩人みたいな言い回しになっちまった。

 

「しかし、消費者金融だとして何百万借りたんだ…小豆相場は利益を得るのに約1年かかるのに、年末までに返済できる当てがあるのか?」

 

 仮に500万程借りた場合、毎月5万程返済して18年程かかる計算だ。俺がくるみさんに元本保証して返金するのは来年・・・あ、細かい契約してなかったな。まあ、相当ヤバくなれば伝えにくるだろ…。

 

 

 ピピピ

 

 

「・・・智子?」

 

 その連絡は唐突だった。ある意味、別な悩みが生まれ、元々の悩みが相殺されたように俺は戸惑いもせず着信を取ることができた。

 

 

 

『お兄ちゃん・・・助けて』 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私は人生でこれほど怒りを覚えたのは初かもしれない。

 

「それでね~、お兄さんのやり方から投資は色んな手段があるんだな~って思って、色々勉強してるんだ!」

「・・・そう、最近FXをやる頻度が増えてるわね」

「うん、でもでも!やっぱりFXが私には向いてるかなって」

 

 くるみから聞いた、聞き出した・・・兄さんと取引した内容を。

 

 ふざけるなよ・・・何様のつもりなの

 

 お前は他人。兄さんと接点を作るなんておかしい、変だ、何で私が、私と兄さんがしたことないような事を平気でやっているんだ?

 

「芽吹ちゃんの予想大体ハズれるんだよね…」

 

 お前も常識が飛んでるって自覚あるのかしら?

 

「…貴方の予想もハズれる日も来るかもね」

「その時はお互いに助け合って!」

 

 …はっ

 

「ねえ、くるみ?投資は自己責任って理解してる?」

「どうしたの急に…」

「兄さんを利用してるわよね」

「り、利用なんて人聞きが悪い!」

「してるでしょ・・・でもいいのよ、芽吹もくるみも…そして私も、互いに利用し合えばいいの。互いに相場をやってるわけじゃん?ある意味敵同士なんだよ」

「・・・ひどいなぁ、じゃあ私も智子を利用しちゃうよ…?」

「いいよ…やってみな…?」

 

 投資家なら、損失も自己責任だからね?ねえ・・・くるみ・・・

 

 

 ピピピ

 

 …こんな時に誰…!?

 

 

「・・・私、用事ができたから午後の授業出ないわ」

「え、どうs」

「あ!お~いせんぱぁ」

 

 私は何も考えられなかった、いいや、考えたくなかった。ただ、自宅に早く帰りたかった。静かな場所で、誰にも知られたくない、思い出したくない、関わりたくない、会いたくない…。

 

 はぁ…はぁ…

 

【お母さん】

 

 自宅に帰るころには連絡は止まっていた…。留守番電話にメッセージが残っている…。

 

 なんで、何で、ナンで、今更連絡なんかする、もう何年経ったと思っている、私は、人生が、全てが滅茶苦茶になった原因が!・・・でも、家族だ。

 

 

 私は…メッセージを聞いた

 

 

 

 

 

 

【ねえ、萌智子・・・お願い!…お金を貸して…貴方しかもう頼れないの!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 知ってたよ・・・そういう人だって・・・

 

 

「は、はは・・・ふっふふ・・・・・」

 

 なんでだろ、目が霞む・・・知ってたはずなのに、思い出すんだ。小さかった頃の、優しいお母さんを…お父さん…お兄ちゃん…

 

 わからないよ。一人で過ごしてきたのに、何したらいいかわからないよ・・・。

 

「お兄ちゃん・・・助けて」

 

 もう、無意識だった。いつの間にか通話ボタンを押していた。あ、何してるんだろ私・・・自分の行動に無性に恥ずかしさが出て、つい切ってしまう。今度連絡しようと意気込んで、こんな形で連絡するなんて馬鹿みたい。

 

 いつも通りに過ごせばいいだけだ。いつも通りに食事の準備、お風呂、相場の確認・・・それだけしていればいい。

 

 

 

 ピンポーン

 

『智子!はぁはぁ、大丈夫か!』

「は、え!?兄さん!?いま開けるから待って!?」

 

 ドアを開けたら兄がいた…全身汗だくになって、必死になって来てくれたのだろうとわかる。

 

「どうした!泥棒か!怪我をしたのか!?」

「え、いや、な、なんでもないよ?」

「なんでもないで、俺に連絡するかよ!あんな、今にも消えそうな声で・・・怪我はないな」

「・・・中に入って」

「え、あ、ああ・・・」

「…どうしたのよ。さっきまでの勢いは?」

「お前が無事でよかったよ、心配した」

「っ…ありがと」

 

 無性に泣きたくなった・・・少し涙目になってたかも。

 

 それから、兄さんと食事をした。最初は戸惑いもあったけど、二人で準備をして、二人で食卓を囲む・・・さっきまで感じていた空洞が埋まるように兄さんがいる。それがとても落ち着いた。

 

 互いに落ち着いた時だった。結局、私が連絡したのは何だったのか・・・その問いを聞いて、私はあの母の事を話そうか迷った。もう兄は関係ない事だ、関わりたくない、関わらせたくない事柄だ。

 

「・・・あの女…母さんか?」

「えっどうして」

「お前が悩むことで第一に思い浮かぶ問題はそれしかない」

「…お金を…貸してほしいって。何年も連絡もなかったのに、はは…久々に連絡があったらお金だって」

「・・・」

「わかってたよ?具合はどうとか、元気でやってるかとか・・・そんな言葉なんて来るはずないのにね、ははは」

 

 ああ、駄目だ。兄さんを心配させたくない、もう関係ない事なのによけいな心配をさせるなんて駄目な事だ。涙が止まらないのだ、思い出したせいで、安心できる今があるせいで。

 

 

 

 ごめん…泣くな、萌智子

 

 

 力強く抱きしめる・・・でも温かい兄が近くにいた。私は何がなんだかわからず、言葉にならない声を出すだけでやっとだった。萌智子…あだ名じゃない、私を呼ぶ兄の声が耳元から聞こえる。

 

 

 

 

 

 俺と…俺と一緒に暮らさないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 happy end さあ…ここからスタートライン(同居)や。




 皆さん、暴落はどうでしたか?株をやってる方は含み損になった方も多いのではないでしょうか。作者も逃げられなかったッ、VIX指数とか見とけばよかったのに先物が好調→イケるんじゃね?買いだ!→あ、騙し上げかよ~まあ、明日には上がるやろ→暴・落。→あぁぁぁぁ!?
教えはどうなってんだ教えは!分かってんのか!?AI投資が生まれたのは人間が機械に甘えたせいだろうがくそったれ!

作者はAIお任せ投資もしてるんですが…赤字出しやがった、作者以上にだ。禁じられた機械を平気で使ってんじゃねえか!


 
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