こちらアビドス廃校対策傭兵委員会です   作:rahotu

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アビドスの傭兵

             

|In The Myth,God Is Force《神話の御世にあって、神とは即ち力のことである》

 

 

 

『ミッションの概要を説明します依頼主は連邦生徒会、内容は不良生徒による暴動の鎮圧です。現在D.U.を中心に不良生徒が暴動を起こし現地の治安部隊では対処出来ない状況が続いています。』

 

『本来私達アビドスに依頼する内容では無いと思うのですが...唯一点未確認情報ですが連邦矯正局から7囚人が脱走したとの情報も入っています。暴動を扇動している可能性もあります、シロコ先輩どうか現地ではお気をつけて』

 

『ん、ありがとうアヤネ。いっぱい稼いでくるね』

 

 

 

 

 

 

学園都市キヴォトス、そこは数千もの学園からなる超巨大学園都市であり頭にヘイローを頂く生徒達は各々学園に通いつつ日々青春に汗を流しついでに銃火も交わすどこにでもある極めて透き通るような世界である。

 

連邦生徒会長失踪に端を発するキヴォトスの暴動はとどまるところを知らず、学園都市の中心部たる*1D.U.全土に破壊と暴動が広がり続けていた。

 

混乱を鎮めるべく失踪前に連邦生徒会長が呼び寄せた外の世界の大人、“先生“はサンクトゥムタワーのアクセス権を回復すべく連邦捜査部「シャーレ」へと各学園の生徒達と共に急いでいく。

 

キヴォトスの生徒とは違いヘイローを持たぬ先生は唯の銃弾一発で致命傷を負ってしまう脆弱な肉体ながら、極めて優れた指揮能力を発揮し次々と立ち塞がる不良生徒達を撃退しそして遂にはシャーレオフィスビルまでもう一息という所まで迫った。

 

しかし先生と生徒達は後一歩という所で思わぬ足踏みを余儀なくされる。

 

突如として鋼鉄の巨人が現れ圧倒的な火力と装甲で先生と生徒達を圧倒し始めたのだ。

 

巨人の一機が放ったグレネード弾が道路に命中し、燃料の詰まったドラム缶が爆ぜたかのような爆音と爆風が周囲に広がる。

 

余りの威力に立つ事も困難な中、迫り来る炎と破壊の壁を間一髪の所で生徒に庇われ放置された車両の影へと退避する先生。

 

あのまま何もしなければ骨も残らなかっただろう事は、道路に開けられた大穴が証明していた。

 

「オラオラ、さっき迄の威勢はどぉした!?そんなところに隠れてないででてこいやぁ!!」

 

爆炎がおさまり視界が晴れ鉄の巨人の影に隠れていた不良生徒スケバンの一団は、今までの鬱憤を晴らすかのように先生と生徒達を挑発し腰だめに銃を乱射しながら前進する。

 

幾つもの銃弾が隠れている車両に穴を開け、跳ねた弾丸が先生が伏せるアスファルトの近くを削った。

 

「もう、あんな奴ら“アレ“さえなければどうとでもなるのに!?」

 

キヴォトス三大学園の一つミレニアムサイエンススクール2年*2セミナー会計早瀬ユウカは、同校製のシールド発生装置を起動し跳弾から先生を保護しながら相手の様子を伺う。

 

先ほどグレネードを発射した一際巨大な鉄の巨人を含め相手は3体、そのたった3体に自分たちは足止めを余儀なくされていた。

 

*3MTしかも真ん中の四脚型は条約違反でしょう!!連邦生徒会とアビドスは何をやってるの」

 

まるで弁慶の仁王立ちのようにシャーレオフィスビル入り口に陣取る相手にユウカは手持ちのサブマシンガンを乱射しながらそう毒づくも、それで相手が引いてくれる訳もなく返答は鉛の嵐でもって返された。

 

慌てて先生と共に頭を屈めるユウカ、如何に頑丈なキヴォトス人とは言えMTの火力の前では痛いでは到底すまない。

 

下手すればヘイローが破られる可能性がある、自分達が相手している存在は極めて危険な破壊兵器なのだ。

 

「先生それとユウカさんご無事ですか?」

 

ハンドガンでスケバン達を牽制しつつユウカと先生のそばに滑り込んだ少女、ミレニアムと同様三大校の一つゲヘナ学園風紀委員会所属一年火宮チナツはを素早く二人の状態を特に先生の体を確認する。

 

彼女は医療の心得があり、特に今は先生を抱えている関係上些細な傷でも神経質にならざるを得なかったのだ。

 

“チナツ、他の子達は?“最もとうの先生は自身の体より生徒達のことを気にしていた、これが“先生“なのかとチナツは関心半分呆れ半分そう思いつつも自分以外の他の生徒達も全員無事なことを伝える。

 

「ハスミさんスズミさんの二人とも無事です、それよりも先生ここは一旦引くべきです」

 

「ちょっと!?ここまで来て尻尾を巻いて逃げろっていうの!?」

 

来るなり早々チナツの発言に思わずユウカは食ってかかってしまう、先生を守る為とはいえほぼ一方的に撃たれぱなしで彼女も相当キテいたのだ。

 

普段通り冷静に判断できればチナツが言うことは最もだとユウカも納得したはずだが、戦闘の熱狂と興奮とが彼女から普段の冷徹な算術使いの側面を忘れ去らせていた。

 

俗にいう「体は闘争を求める」である。

 

アビドス由来の兵器を相手にすると、不思議とどんな生徒も普段とは違う好戦性を見せるのだ。

 

「あのMT相手では戦車小隊でもない限り分が悪すぎます。ここは一度態勢を立て直して十分な対策を練ってから...」

 

“二人とも!!アレを“先生が突如として空の一画を指差した、思わずユウカもチナツも先生が指差す方向を見上げる。

 

あちこちで発生した火災によって空は黒煙が立ち込め昼なのにまるで夜のように黒く染まる中、暗闇を切り裂くように一筋の青い光が流れ複雑な軌道を描きつつそれは先生と生徒達の前に降り降り立った。

 

それは自分達を苦しめたMTとはまた異なるフォルムをしたロボットであった、青と銀色で彩られ流線と直線のパーツで構成されたどこかヒロイックな印象を与えるそれから、スピーカーの音を通し一人の少女の声が響く。

 

『ん、アビドス4(フォー)砂狼シロコ スティールヘイズ現着した』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
ウトナピシュティム地区の略

*2
生徒会

*3
マッスルトレーサーの略、いわゆるAC界の雑魚




生徒がACに乗る作品はなんぼあってもいい。誰か他に書いて欲しい
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