火薬の匂いがする僕の変わった青春   作:Maxner

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新しい仲間

 落ち着いて周りを見渡と、どうやら大けがをした人はいないらしい。

「……よかった。」

 人が死んだり傷ついたりするのはもうごめんだからね。

「先生、医療部隊はいつごろ到着しますか?」

「もうそろそろのはず。」

「わかりました。」

 その時ふと見知った顔が見える。

「柊さん!」

 細身で長身の男性、そして私の知り合いだ。

「お疲れ、ひどいねこりゃあ。」

柊さんは周りをきょろきょろと見渡しながら言う。

「しかしまあ、彼が生きている。これは相当にまずいことになるな。」

「ええ、これからキヴォトスは多くの困難に直面するでしょう。」

「で、和田くんはどうするの?」

 どうするって?そんなの決まっている。

「こっちに残って助けられる人を助けます。」

「君を血眼になってハラワタを引きずりまわし、さらし者にしようとした人達を?」

「関係ありません。とにかく助けます。」

「そう。」

 ん?なんでこの人笑っているんだ?

「……どうした?なんか顔についている?」

「なんで笑っているんですか?」

「いや、君らしいなって。ところで君が言っていた第二即応大隊は出動させるの?」

 ……どうしようかな。第二即応大隊、外の世界であらゆる事象に対応するための部隊であり、私の指揮下にある大隊。

 あれを投入するとなれば大事になる。

「いったん保留で。まだキヴォトスの人たちだけで対処可能な範囲にあると思いますから。外の世界からいたずらに不確定要素を入れなくて大丈夫かと。」

 私の言葉に柊さんが深くうなずく。

「わかった、上に伝えておくよ。グットラック。」

 それだけ言い残して柊さんは言ってしまう。いや少しは『手伝おうか?』とか言ってほしかったりなかったり……。

「和田くん!こっち。」

 先生のほうを見ると車が一台止まっている。

「先生、今行きます!」

 私は先生と一緒に車に乗り込む。ドアが外から閉められ車が動き出す。

「まず和田くん、君と君たちの仲間を傷つけて本当に申し訳なかった。」

「いいんです。仕方なかったことなんですから。」

 今回の黒幕であるあの男――ベックスは先生たちをだますのに本気であった。

 それに元をたどれば私が二年前完全に彼を殺せなかったのが原因だ。

「あの男の本気は国一個を簡単にパッと消せるくらいです。そんなに気をやまなくていいんですよ。」

「……わかった。」

 先生はうつむく。あたりまえだよね。

「ところでこの車はどこに?」

「シャーレだよ。そこに作戦本部があるから。」

「なるほど、ありがとうございます。」

 窓の外を見てみる。近くで天変地異に等しいことが起こったというのに人々は何もなかったように生活している。

 買い物をして、しゃべって、急いで走って……。

「ここの人たちは強いですね。」

「私もそう思うよ。」

 先生が相槌を打つ。でも強いのは彼女たちも同じだ。彼女たちは自分たちを守るために先生を信じ、必死の覚悟て戦った。

「着いたよ。」

 外を見ると真っ白な高層ビルが建っている。

「休むかい?」

 先生が私の体を心配して声をかけてくれる。

「いいえ、その前にやりたいことがあります。先生、作戦本部の会議室に各校生徒の代表者を集めていただけませんか?」

「大丈夫だけど、何を話すの?」

「これからのことについてですよ。」

 それを聞くと先生はスマホを開き器用に指を動かしメッセージを送る。

「10分後に来れるみたい。」

「では私たちは先に行きましょうか。」

 私と先生は玄関を入りエレベーターを待つ。

「君は私たちに手を貸すつもりなのかい?」

「そうです。」

責任はきっちり取る。

「あ、きた。」

 私たちはエレベーターに乗り込む。扉が閉まりグングンと上にあがっていく。 

 やがてエレベーターは止まり扉が開くと数名の生徒が待っていた。

「ゆうか 落ち着いて周りを見渡と、どうやら大けがをした人はいないらしい。

「……よかった。」

 人が死んだり傷ついたりするのはもうごめんだからね。

「先生、医療部隊はいつごろ到着しますか?」

「もうそろそろのはず。」

「わかりました。」

 その時ふと見知った顔が見える。

「柊さん!」

 細身で長身の男性、そして私の知り合いだ。

「お疲れ、ひどいねこりゃあ。」

柊さんは周りをきょろきょろと見渡しながら言う。

「しかしまあ、彼が生きている。これは相当にまずいことになるな。」

「ええ、これからキヴォトスは多くの困難に直面するでしょう。」

「で、和田くんはどうするの?」

 どうするって?そんなの決まっている。

「こっちに残って助けられる人を助けます。」

「君を血眼になってハラワタを引きずりまわし、さらし者にしようとした人達を?」

「関係ありません。とにかく助けます。」

「そう。」

 ん?なんでこの人笑っているんだ?

「……どうした?なんか顔についている?」

「なんで笑っているんですか?」

「いや、君らしいなって。ところで君が言っていた第二即応大隊は出動させるの?」

 ……どうしようかな。第二即応大隊、外の世界であらゆる事象に対応するための部隊であり、私の指揮下にある大隊。

 あれを投入するとなれば大事になる。

「いったん保留で。まだキヴォトスの人たちだけで対処可能な範囲にあると思いますから。外の世界からいたずらに不確定要素を入れなくて大丈夫かと。」

 私の言葉に柊さんが深くうなずく。

「わかった、上に伝えておくよ。グットラック。」

 それだけ言い残して柊さんは言ってしまう。少しは『手伝おうか?』とか言ってほしかった…。

「和田くん!こっち!」

 先生のほうを見ると車が一台止まっている。

「先生、今行きます!」

 私は先生と一緒に車に乗り込む。ドアが外から閉められ車が動き出す。

「まず和田くん、君と君たちの仲間を傷つけて本当に申し訳なかった。」

「いいんです。仕方なかったことなんですから。」

 今回の黒幕であるあの男――ベックスは先生たちをだますのに本気であった。

 それに元をたどれば私が二年前完全に彼を殺せなかったのが原因だ。

「あの男は遊び感覚で街一個を簡単にパッと消せるくらいです。そんなに気をやまなくていいんですよ。」

「……わかった。」

 先生はうつむく。あたりまえだよね。

「ところでこの車はどこに?」

「シャーレだよ。そこに作戦本部があるから。」

「なるほど、ありがとうございます。」

 窓の外を見てみる。近くで天変地異に等しいことが起こったというのに人々は何もなかったように生活している。

 買い物をして、しゃべって、急いで走って……。

「ここの人たちは強いですね。」

「私もそう思うよ。」

 先生が相槌を打つ。でも強いのは彼女たちも同じだ。彼女たちは自分たちを守るために先生を信じ、必死の覚悟て戦った。

「着いたよ。」

 外を見ると真っ白な高層ビルが建っている。

「休むかい?」

 先生が私の体を心配して声をかけてくれる。

「いいえ、その前にやりたいことがあります。先生、作戦本部の会議室に各校生徒の代表者を集めていただけませんか?」

「大丈夫だけど、何を話すの?」

「これからのことについてですよ。」

 それを聞くと先生はスマホを開き器用に指を動かしメッセージを送る。

「10分後に来れるみたい。」

「では私たちは先に行きましょうか。」

 私と先生は玄関を入りエレベーターを待つ。

「君は私たちに手を貸すつもりなのかい?」

「そうです。」

責任はきっちり取る。

「あ、きた。」

 私たちはエレベーターに乗り込む。扉が閉まりグングンと上にあがっていく。 

 やがてエレベーターは止まり扉が開くと数名の生徒が待っていた。

「ユウカ!アヤネ!それにリンちゃんまで、早いね。」

「もちろんです。事態の把握は一刻を要しますから。ところでそちらの方は……。」

「アントテクネ高等学校生徒会所属和田佐和です。よろしくお願いします。」

 リンちゃんと呼ばれた女性は目を丸くする。

「リンちゃん、詳しいことはあとで。他のみんなはあとどれくらいで集まれそう?」

「もう集まっています。」

「和田くん、行こう。」

「はい。」

 私わ先生の後を続いて歩いていく。そして会議室の扉の前までくる。

「……よし。」

 身だしなみはばっちり。コンコンとノックすると中から扉があけられる。

「先生。どうぞ。」

 リンさんと同じ制服を着た人が中へ私たちを招き入れ、私はホワイトボードの前まで、先生たちは椅子に座る。

「えーと先生、しゃべり始めてもいいですか。」

「どうぞ。」

「わかりました。」

 室内を見渡す。皆こちらを気まずそうに見ている。

「皆さんこんにちは、アントテクネ高等学校生徒会所属の和田佐和です。時間が貴重なので手短に。今回の黒幕である彼はおそらく何らかの方法で不死身です。」

「その根拠というのは。」

 セーラー服を着た人が手を挙げ聞いてくる。

「私は二年前、彼の体に私が今持っている刀で殺したのですが、彼が生きていることが何よりの証拠です。」

「こ、殺したというのは。」

 今度はエルフ耳を持った人が質問をする。

「そのまま言葉通りに考えて構いません。そして皆様、今気を病まれているのでしたら、その原因はとどめをしっかりとしなかった私にあります。申し訳ございません。」

「和田くん!?」

 頭を深々と下げ謝罪する。これで許してくれるかどうかはわからないけど。

「そして、皆様に知っていただきたいのが彼が使う『奇術』についてです。」

「き、奇術!?聞いたことないわよ!?」

 青髪の人が驚く。

「ええ、それもそのはずです、キヴォトスでは全く知られていませんから。まあ、魔法と変わらないものと考えて頂いて構いません。」

「……それに対抗する術は。」

 リンさん、ナイスタイミング。

「二つあります。一つは科学を使うか、もう一つは原理不明の奇術を解析し()法術()。つまり『術式』として私たちが使うか。」

 そう、あのような意味の分からない術や儀式をやる奴にはこの二通りのやり方しかない。

 つまり、わかっている物でゴリ押すということだ。

「では、私たちは今回の事態に対応するために術式とやらを習得する必要があるということですか?」

「いいえ、リンさんたちは今のままで十分すぎるほど強いので。」

「そ……そうでしょうか。」

「こんなことをいうのはアレですが、私が異常すぎるだけなので。」

 案の定空気が微妙になる。

「そ、その、えっと、話を戻しますね。ですから彼と戦うときには近接戦闘は絶対に避け、射程外からの攻撃。例えば対物ライフルやミサイルでの攻撃をしてください。」

「わかりました。」

「これに私が話したいのは以上……で……。」

 あれ、体が言うことを聞かない……。

「和田くん、和田くん!」

 先生ごめんなさい、少し……眠ります。

 

 

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