「よっ、結城君。久しぶり〜」
烏間先生への相談を終えて教室へ戻ろうとすると何故か俺より先に戻っているはずの全員がまだ校庭に残っていた。不思議に思いながらも足を進めれば見知った顔が見え、そいつは俺に手を振りながらそう言ってくる。
「赤羽業…」
「おっ、名前覚えててくれたんだ〜。嬉しいよ」
俺が名前を呟くとカルマはそう言って笑い俺に近寄ってきた。
「その後、折った骨はどうだ?」
「なんの問題もないよ、綺麗にくっ付いた。医者が言うには折られる前より頑丈だってさ」
「当然だ。そうなるように右橈骨と鎖骨を折ったんだからな」
「あはは、流石だねぇー。ぶっちゃければ折られた骨より殴られたり蹴り入れられた所の方が痛かったよ」
「引いてやったのに調子に乗って仕掛けてきたお前が悪い」
「だよね〜。後で死ぬほど後悔したよ」
至って普通にカルマと話していると当の本人は俺の後ろに視線を送り「今はそれよりもさ」と言って殺せんせーの元まで歩いていく。
「あれが例の殺せんせーでしょ、すっげホントにタコみたいだ」
「お前顔見るの初めてだろ?なんで知ってる?」
「実は昨日、防衛省に呼ばれてさ。殺せんせーの写真とか情報とか教えてもらったんだよね」
殺せんせーのことを知っているらしいカルマにそう言うとカルマは笑いながらそう答えた。すると
「赤羽業君ですね。今日が停学明けと聞いていましたが初日から遅刻は行けませんねぇ」
殺せんせーがカルマの前に現れて顔に✕を出してそう言った。
「あはは、生活のリズム戻らなくて。下の名前で気安く呼んでよ!とりあえずよろしく先生!!」
カルマは苦笑いしながらも✕を出す殺せんせーにそう言うと爽やかにそう言って手を前に出した。
「こちらこそ、楽しい1年にしていきましょう」
殺せんせーもそんなカルマに✕を引っ込めて笑顔で握手をした。
その時だった
パンっ
握手をした殺せんせーの触手が溶けて弾けた。
「ッ!」
「アハッ」
殺せんせーは動揺するがカルマは笑い声をあげると服の袖からナイフを出し切りかかる。しかし、殺せんせーは持ち前のスピードで躱すとカルマから距離をとった。
「へー…ホントに速いしホントに効くんだこのナイフ。細かく切って貼っつけて見たんだけど…。けどさぁ先生、こんな単純な『手』に引っかかるとか、しかも、そんな所まで飛び退くなんてビビりすぎじゃね?」
しかし、カルマはそんな殺せんせーに細かく切った対先生ナイフが貼られた手をヒラヒラとさせながらそう言って近づいて行く。
「『殺せない』から『殺せんせー』って聞いてたけど…あれれー、先生ひょっとしてチョロいひと?」
そして、殺せんせーの顔を下から除くようにしてそう言った。その様子を俺はただ黙って、みんなは絶句した様子で見ていた。それもそうだろう、俺の暗殺以降、誰一人として先生にダメージを与えた生徒はいなかった。それをたった今、ここに来たばかり生徒が成し遂げたのだ。こうなるのは当たり前だろう。
カルマにおちょくられた殺せんせーは顔を真っ赤している。その様子に俺は「アイツ何も変わらないな」と呟く。
「ねぇ、渚。私、E組来てから日が浅いから知らないんだけど、彼どんな人なの?」
すると、すぐ後ろで茅野が潮田にそう尋ねている声が耳に入った。
「…うん、1,2年とクラスが同じだったんだけど、2年の時に続けざまに暴力沙汰で停学食らって…このE組にはそう言う生徒も落とされるんだ」
潮田は少し答えずらそうにそう答える。
「でも、このE組じゃ優等生だよ」
しかし、次にははっきりとそう言った。
「どういう事…?」
潮田のセリフに茅野は首を傾げる。
「凶器とか騙し討ちの基礎なら…多分カルマ君が群を抜いてる」
そんな茅野に潮田は冷や汗をかきながらそう答えた。茅野もその答えに冷や汗をかいている。
「それって…、結城君よりも暗殺者として優秀って事?」
すると、茅野は遠慮した様子でそう問いかけた。その問いかけを聞いていたクラス全員の視線が俺に集中する。俺はそれを背中で感じつつも黙っていると
「ねぇ、カルマ君と知り合いみたいだけど前に何かあったの…?」
遠慮した様子で矢田がそう尋ねてきた。そのセリフに俺は昔を思い出しながら応えた。
「あぁ、2年のはじめに今殺せんせーにしてるみたいに俺も母親と姉達をネタにおちょくられてな。最初は無視したんだが、しつこく絡んでくるからワケを聞いたら俺と喧嘩したいだのなんだの言ってきた。アホらしいと思ったんだが俺も地雷踏まれて苛立ってたのもあって受けたんだよ」
「それで…?」
「たいしたことなかった。こっちは1発も食らわないまま、これ以上絡んで来ないように右橈骨と鎖骨を折った。流石のアイツもこれ以上は身体に良くないと思ったんだろう。自分から喧嘩辞めて帰ったよ」
心配そうな顔で俺の話を聞いていた矢田にそう言うと矢田は小さく「良かった…」と呟いた。すると
「いや〜、あの時はヤバかったよ。こっちの攻撃全然当たんないし。なのにこっちは一方的に殴られるし蹴られるし、オマケに骨までやられてさ、マジで後悔したよ」
俺の話を聞いていたのかカルマが笑顔でそう言ってきた。
「もう二度と身内をネタに揶揄うなよ。次やったら、骨折2箇所じゃ済まさないからな」
「わかってるよ、噂通りそれが地雷みたいだし、俺も簡単に人の骨折る様な奴とは喧嘩したくないからね。…二度やらないよ」
俺のセリフにカルマは苦笑いでそう応える。俺は「そうしてくれ」と一言言うと今度こそ教室へ戻った。
俺を怖がる視線に気づかずに
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ブニョンッ、ブニョンッ、ブニョンッ、ブニョンッ
6時間目、小テストの時間になると殺せんせーはテスト監督すら放棄して落ち込んだ様子で壁を殴っていた。
(触手が柔らかいから壁にダメージが行ってないな)
既にテストを解き終わりそんなことを考えてると堪忍袋の緒が切れたのか岡野がキレた。
「ブニョン、ブニョンうるさいよ殺せんせー!!小テスト中でしょ!!」
「こ、これは失礼!!」
殺せんせーは慌てて岡野に謝る。あの様子じゃ素でやっていたようだ。すると
「よぉ、カルマ。あのバケモン怒らせてどーなっても知らねーぞー」
「またお家にこもってた方がいいんじゃなーい」
カルマの隣りに座る寺坂とその前に座る村松がカルマをからかいはじめた。
「うるさいよ、お前ら。小テスト解き終わってないんだから黙ってやれ」
「うるせぇぞ、結城!!てめぇには言ってねぇんだから黙ってろ!!」
カルマの隣りに座る俺は鬱陶しい事になる前にそう言うと寺坂は机を殴って怒鳴り散らした。
「黙ってろはこっちのセリフだ。カルマをからかうのはいいが授業時間外でやれ。授業中は静かにしましょうって小学生の時に習わなかったのかお前?」
そんな寺坂に俺は当たり前の事を言うと寺坂は顔を赤くした。
「ダメだよ、結城クン。寺坂は頭悪いインチキガキ大将なんだから、もっと解るように丁寧に言ってあげなきゃ」
すると、カルマはおちょくるように寺坂にそう言う。
「テメェら、ケンカ売ってんのか!!」
俺に常識を言われ、カルマにおちょくられた寺坂はもう一度机を殴ると怒鳴り散らす。
「こらそこ!テスト中に大きな音を立てない!!」
すると、殺せんせーが怒り顔で俺達にそう言ってきた。
「すみません、でも先生の触手もうるさかったですよ」
「ごめん、ごめん、殺せんせー。俺もう終わったからジェラート食って静かにしてるわ」
怒り顔の殺せんせーに俺はそう言うとカルマも謝りながらもどこからともなくジェラートを取り出し食べ始めた。
「ダメですよ、授業中にそんなもの、まったくどこで買って来て…」
殺せんせーはカルマにそう言って注意するがその声はだんだんと小さくなっていき何かに気づいたように顔を青くすると
「そっ、それは先生が昨日イタリア行って買ったやつ!!」
ジェラートを指してそう叫んだ。
「殺せんせーのおやつか」
「あ、ごめーん。教員室で冷やしてあったからさ」
殺せんせーの叫びに俺はそう呟くがカルマはわざとらしくそう言う。
「ごめんじゃ済みません!!溶けないように苦労して寒い成層圏を飛んで来たのに!!」
カルマのセリフに殺せんせーは顔を青くしたままそう言うがカルマは気にせずジェラートを舐め続ける。
「へー、で、どうすんの?殴る?」
「殴りません!!残りを先生が舐めるだけです!!」
「それでいいのか」
カルマにそう言いズンズンと歩いてくる殺せんせーに俺はそう言いながらチラッと視線を下へ向ける。すると
グシャッ
歩いてきた先生の足が溶けた。
「対先生BB弾!!」
「アハッ!まーた引っかかった!」
驚く殺せんせーにカルマはそう言ってハンドガンを抜くと連続で引き金を引く。殺せんせーはいつものように避けてしまうがその顔は若干焦りがある様に見える。
「何度でもこういう手使うよ。授業の邪魔とか関係ないし。それが嫌なら俺でもおれの親でも殺せばいい。でも、それをしたらあんたは先生じゃなくなる。ただの人殺しのモンスターさ、あんたという『先生』は俺に殺されたことになる」
そんな殺せんせーにカルマは席を立ちジェラートを潰すように先生の服に押し付けるとテストを渡して教室から出ていこうとした。しかし
「カルマ」
俺はカルマが出ていく前に呼び止めた。
「何、結城クン?」
「授業の邪魔はするな。殺せんせーは超一流の教師だ。授業は聞くべきだ、暗殺は授業時間外でやれ」
「…………」
扉を開けて立ち止まったカルマにそう言うがカルマは何も応えずに教室から出ていった。
「先生、ジェラート拭きなよ、はいハンカチ」
「ありがとうございます、結城君。でも、大丈夫。先生ちゃんとハンカチ持ってますから」
カルマの態度にため息を吐き、俺は殺せんせーにハンカチを渡すが殺せんせーは自分のハンカチを出して服に着いたジェラートを拭き取った。俺はその隙にアイツがバラまいたBB弾を片付ける。
「ありがとうございます。結城君」
「いやいや、俺はもう小テスト終わって暇してるだけなんでこれくらい大丈夫ですよ。席隣りだし」
「そういう事に関係なく率先して動いてくれる事が先生は嬉しいですよ」
BB弾を片ずける俺に礼を言ってきた殺せんせーにそう返すと先生は顔に〇を出してそう言ってきた。俺は少し微笑みながらも最後の1個を拾い上げてとりあえず自分用のBB弾の収納ケースにしまった。
「はい、殺せんせー。俺の小テストも渡しておきます。カルマとセリフ被るけど俺も満点だよ」
そして、既に終わって持て余したテスト用紙を先生に渡す。
「そうですか…それにしても君は相変わらずレベルが高いですねぇ、今回はちょっと難しくしてみたんですが」
「最後の問題でしょ?難しかったけど解けなくはなかったよ。それに解いてて楽しかったからすぐに終わった」
「そうですか、では次はもっと難しくしてみますかねぇ」
「あははっ、お手柔らかに。残りの時間は先生から貰った課題進めてますね」
俺のセリフにニヤリと笑ってそう言う先生に俺はそう返すと先生は「えぇ、いいですよ」と言って教壇まで戻って行った。俺は席に座り先生から貰った課題を引っ張り出して時間を潰した。
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「はい、それではテストはここまでです。明日にはお返しするので待っていて下さい。それでは皆さんまた明日」
課題を進めていると直ぐにチャイムが鳴り同時にシュバッという音が鳴った。殺せんせーの触手の中には回収したのであろう小テストがあり先生は俺たちにそう言って教室から出ていった。
それと同時に周りは帰り支度を始めるが俺は課題を机にしまって体育着を手に取り席をった。
「結城、帰らないのか?」
「ああ、烏間先生に個人的に訓練してもらえるようにお願いしてあってな。今からなんだ」
教室の扉を開けようとしたところで磯貝に呼び止められたので簡潔に応えて俺は誰もいない準備室に入った。流石にクラスメイトがいる中で着替えることは出来ない。ここは各教科の教材が置いてあるだけで人が居ないので格好の場所だ。
着替えを済ませて外に出ると既に烏間先生が来ており俺を待ってくれていた。
「すみません、お待たせしてしまいました」
「いや、問題ない。俺が準備を兼ねて少し早く来ただけだからな」
烏間先生は謝った俺にそう言うと俺の前に立つ
「それではこれから追加訓練を始める。最初は今日の体体育でやったナイフ術をおさらいしていこう」
「はいっ、よろしくお願いします」
烏間先生にそう応えると俺は持ってきた対先生ナイフを手に取り体育でやった様に色々な方向からナイフを振るう
「よし、良いだろう。アドバイスを飲み込み改善できているな」
一通り動きを見た後、烏間先生はそう言うと俺から少し距離をとった
「それでは次は俺をターゲットとしてナイフを当ててみろ」
「いいんですか?」
「ああ、構わない。全力で来なさい」
「…それじゃあ、いきます!」
距離をとった烏間先生との間を詰めて俺は言われた通りにナイフを振るう。しかし、烏間先生は授業の時と同じようにナイフを躱し、捌き、全く当たる気配がない。
まだ、ちゃんとしたナイフ術を教わっていないから仕方の無い部分もあるのだろうがそれだけでは無いとすぐに気づいた。
「その顔では気づいたようだな」
烏間先生も防御しながら俺の顔を見て気がついたのかそう言ってくる。俺は動きを止めると烏間先生を見て応えた。
「ナイフを持った時の間合いが正確に取れていない…ですよね?」
「ああ、その通りだ。この短い時間でよく気づいた」
俺の応えに烏間先生は頷いてそう言う。やはり、そうだ。ナイフを持って間合いが伸びた分それを考えて距離を詰めなければならない。刃の部分を正確にターゲットに当てる為には人を殴る時の感覚で距離を詰めると近くに寄りすぎてしまう。そして…
「自分が動きながら、動く標的に当てるのは簡単に見えて至難の業だ」
そう、そうなのだ。間合いを掴めていないのに自分も動きながら動く相手にナイフを当てようとすると中々出来ない。俺は烏間先生のセリフに頷くと烏間先生はナイフを取り出しアドバイスをくれる。
「今日の体育で腕を伸ばすようにと教えたがそれは自分の間合いを意識できるようにする為でもある。自分の間合いを十分に理解し覚える事が出来れば、今無意識に当てようとして鈍くなっている動きも鋭さがます」
確かにと、俺は烏間先生のアドバイスに納得した。今まで殺せんせーに暗殺を仕掛ける時「当てよう」と意識し過ぎている時があった。自然とそれは、ナイフ術をしっかりと覚えていないからだと思っていたがそれは間合いを正確に取れていない事で無意識に力んでいたという事だ。
「なるほど…」
「理解したようだな。それでは今日は間合いを正確に把握する為にナイフを振ってもらう。立ったままで慣れてきたら前後に動きながらナイフを振ってくれ」
頷きながら呟いた俺に烏間先生は微笑んでそう言うとマネキンを俺の前に用意した。どうやらこれを的にしてナイフを振れと言うことらしい
「はいっ!」
俺はそう応えるとマネキンを相手にナイフを振るった。慣れてきたら前後に動きながらナイフを振るう。動きが加わると予想以上に難しくかったが少しづつ修正して最後の方は正確にナイフを当てることが出来た。
「よし、今日はここまでにしよう。素晴らしかったぞ、結城君。間合いを完璧に把握出来ていた」
「ありがとうございます!」
当たりが少し暗くなり烏間先生から声がかかった。俺は流れる汗を拭いながらそう言う。自分でも始める前より変わったと実感出来た。まぁ、レベル1からレベル2に上がった程度だがそれでも1歩1歩成長出来た。
「予想以上に完璧だった。明日は初めから俺を相手にナイフを振ってもらう。その調子で頑張ってくれ」
「はい!ありがとうございました!!」
烏間先生にそう言われ俺は自分でもわかるほど笑顔でそう返した。
その後、烏間先生が用意してくれたマネキンを片付けた俺は誰も居ない教室でナイフを振りながら今日習った事を反芻する。
「烏間先生との訓練お疲れ様でした。結城君」
すると殺せんせーが突然目の前に現れてそう言ってきた。
「殺せんせー、あんまり脅かさないで下さい。驚いてナイフ振りそうになったじゃないですか」
「先生には、当たらないのでご安心を。それにしても、結城君は勉強も暗殺も熱心ですねぇ。先生とても嬉しいです」
「先生を殺せれば高校、大学、社会人と先がありますから、夢の為に勉強は必須です。それに暗殺も先を見るために必須ですからね」
「素晴らしい意欲です!本当に君はこの暗殺教室の模範の生徒ですね。他の皆さんも君と同じ様になってくれればいいのですが」
「それは無理ですよ。アイツらは俺じゃない。それに今の意識だと絶対に無理です」
殺せんせーのセリフに肩を竦めてそう言うと殺せんせーは目を見開いた。
「君は、皆さんの問題に気づいているのですね?」
そして、何時もとは違う低い声でそう尋ねてくる。
「ええ、今のアイツらは殺せんせーと暗殺があるから頑張っているにすぎません。明日にでもソレが無くなればアイツらはただの落ちこぼれだ」
「その通りです…。先生は少し君を甘く見ていたようだ。まさか、この教室の弱点に気づくとは」
「俺は正直、いつだって本校舎に戻れます。それだけの学力と知性があるし素行不良についても『もうしない』と宣言すればいいだけだ。でも、それをしないのは殺せんせーが本校舎の先生より優秀な教師で俺が本校舎の生徒を見限ったから。だけど、俺以外の連中はそもそも成績が悪い上に『E組』の劣等感に苛まれてる。今は『暗殺』と言う大きな目標があるから意識しないで済んでるだけで殺せんせーが居なくなればアイツらはまた劣等感に苛まれる事になる。これが先生の言いたい『弱点』ですよね?」
「えぇ、その通りです。暗殺力も学力も鍛えなければ、私と言うターゲットが居なくなった時彼らは『エンドのE組』に戻ってしまう」
殺せんせーは滅多に見ることの無い真面目な顔でそう言う。それだけでも俺は殺せんせーが本校舎の教師より優秀な先生だと思うことが出来た。
「ですが、この事は先生が皆さんに気づかせるべき事です。結城君から言ってはいけませんよ」
「わかりました。…でも、アイツらが自分で気づくべき事でもある。事実は事実として受け入れるべきなんだから、だから先生が気負う必要はないと思います」
「そうですね、ありがとうございます。…それはそうともう17時を回っています。慣れていると言っても暗くなった山を降りるのは危険です。完全に暗くなってしまう前に帰ってくださいね」
殺せんせーにそう言われて俺はスマホを見ると本当に17時を回っており完全に日が落ちるまで後もう少しとなっていた。
「じゃあ、先生また明日」
「はい、さようなら。また明日元気に登校してください」
俺は殺せんせーにそう言うと手早くカバンに荷物を詰めて帰路に着いた。
カルマの初登場回が終わりました!ついでに伊澄と烏間の訓練の1回目も終わりました!!
次はカルマが手入れをされる話しですね。楽しみにしていただけると嬉しいです!!