拝啓前世のお父様お母さま。早逝した親不孝な息子で申し訳ありません。
4,5歳のころは転生したばかりで意味不明なことばかりを考えていました。今では、落ち着きを取り戻し今世の両親も、私の今の姿を見て安心してくれています。
私も今では、7歳となりすくすくと元気に健康に育っております。今世では、何かと周囲に馴染めておりません。しかし、心配しないでください。こんな私にも透明な幼馴染がいます。透明故顔はわかりませんが、元気溌剌で、利発、聡明な子でありこんな私をいつも気遣ってくれています。
あなた達の息子はこの世界で立派に生きています。私の事は早めに忘れ、兄と妹と元気に過ごしてくだされば幸いです。
ああ!書き忘れていました。今世では、武術を少々嗜んでおります。何故かというと、師匠が3人?3体?もできたからです。出来が悪いこんな私にも、失望せず鍛錬に付き合ってくださる素晴らしい先生たちです。この先生たちの下で健全な精神を養い、前世と今世の家族に顔向けができるように、精一杯取り組んでまいります。私を見ていてください。見ていろ。てか、見ているんだったら止めろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!とめてくれええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!
「ぎゃあああああああああああああ!!足と手が死ぬうううううううううううううううううううううううううううううう!!誰かたすけろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!助けてヒーロー――――――!!」
あの背後霊が3人に増えてから、はや2年の月日が過ぎた。
あの背後霊どもは、何と、別の世界で武術の達人だったのだ。あるものは、無念の内に倒れ、あるものは、その技を全て伝えきる前に死んだ者。ありとあらゆる、武への後悔や心残りを持った人間たちの集合体だと、その内の一人が教えてくれた。
こいつらの目的は、様々だが、技術を継いで欲しい、その技を用いて、わが流派強しを世間に喧伝したいなどの心残りを僕を介して、晴らし、成仏することが目的なのだ。
そのため、技術継承に耐えうる、十全の肉体が必要ということで今絶賛鍛錬をしている。いやね、契約は、ほぼ強制みたいなもんだったけどまあ、やっと異世界転生らしくなったじゃない。なんて、調子こいて舐め腐っていた。まさか、こんな地獄を体験させられるとは。
背後霊共いや、師匠達は、基本的には無害なのだが鍛錬に関わるものに干渉が可能となっているようなのだ。
こいつらに体を超能力?のようなもので、体の自由を奪われ、気づいたら山の中にいた。どっから持ってきたのか水が入った壺を両手に持たせられ、站椿のような体勢でもう30分以上この鍛錬をさせられている。
悪辣なことに、一回逃げだしたら翌日の学校で体を一時的に乗っ取られ教室でとんでもないことをさせられた。物理的じゃなく社会的に殺しに来るとは、読めんかった。この李白の目をもってしても!!
というわけで、絶賛鍛錬中なのだ。
毎回ぼろぼろになって帰ってくるのだが、父母には、僕の体を操った背後霊どもが巧みな話術で説得したため、涙ぐみながら応援してくれている。
てか、おかしいだろおおおおおおお!子供の戯言になっとくしてんじゃねえよおおおおおお!毎回立てないくらいぼろぼろなんだぞこっちは。
しかも、尻の下には火がたかれ、二の腕には、脇にむかって短い刃が付いているバンドのようなものが取り付けられ、下半身をベルトと杭で固定されている。そのため、元の体勢に戻れない&座ろうもんなら二度とうんこができなくなり&腕が下ろせない。
………地獄か?
助けて、チェーンソーマン!!
1話目をたくさんの人たちに見ていただきありがとうございます。