脳破壊なんてされない最強のナギサ様   作:shaf

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最初はかなり短めです。
あらすじでも書いてますが主人公はナギサ様ではないです。ただ、話的に先に本編より原作の方をナギサ視点でした方がどうストーリーが原作より変わっていくのか、ナギサ様がどんな人物なのかがわかりやすいかなと思い、しばらくはナギサ様の視点で行きます。


プロローグ
過激思想に染まるナギサ様


 

───あれは、私がトリニティ総合学園初等部2年生になり始めたころでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう……」

 

いつも通り学校から迎えの車で家に帰り、自室に入って思わずため息をついてしまう。

 

「今年に入り、今日で4回、でしょうか……」

 

 4回、なんの数字かと言えば、私が不良(スケバン)に襲われた回数だ。

いつも通り付き人が追い払ってくれたものの、こうした暴力が日常的に起こるというのはなんともいえない気持ちになる。

そんな気持ちでいつも通り自室のソファに座りスマホでニュースを見ていると、とあるニュースが目に入る。

 

 

⦅D.Uのシラトリ区の住宅にて殺人事件、15歳ヴァルキューレ生が死亡。⦆

 

 

「……珍しいこともあるものですねぇ……」

 

 このキヴォトスで人が死ぬというのは珍しく、銃弾を何十発と撃っても簡単には死にません。とはいえ流石に百発以上撃たれたら死にますが。私たちの身体は何故かはわかりませんが火器の類があまり効きません。それ故に、ほとんどの人が銃を所持し、人が死なないのを良いことに暴れ回り、そんな者たちから身を守るために自分も銃を持ち対抗するという銃社会となっているのが、現状のキヴォトスです。ただ、例外として刃物の携帯は原則禁止とされています。理由は単純。人が死ぬからです。といっても扱うには洗練された技術、もしくは卓越したセンスが必要で、武器はナマクラでは意味がなく、ナイフ程度では擦り傷で済むでしょう。そういったことも、近接武器がこのキヴォトスから淘汰された理由の一因でしょうね。

なんてことを思っていると、ふと私の頭に電流が走る。

 

「…人が死なないから、暴力が日常的になっているのでは?」

 

 そうです。ここでは人は銃で簡単に死にません。では銃とは何のために持つ?簡単です。大した技術なんて必要とせず、簡単に暴力を振るえる便利な道具になっているから。では暴力を日常的に無くすにはどうするか?

 

「人が簡単に死ねば、皆が武器に対して恐怖を覚え、武器を手放すようになる。そして…暴力ではなく、言葉で物事を解決するようになるのではないでしょうか…?」

 

 過剰な暴力は秩序を乱す。ですが、既に乱れているのだから関係ないでしょう。暴力に対抗する手段が暴力ならば、暴力を無くすのもまた暴力。暴力によって乱れた秩序を戻すには暴力しかない。

ですが、仮に銃を手放した所で、暴力は無くなりません。それでも、理不尽な暴力、突然平穏を破るような真似をする人はほとんどいなくなるでしょう。

 では、死という概念をキヴォトスに飽和させるにはどうすればいいのか。………戦争を起こせば、人は激しく争いあう。そして、そこで大勢の人が死ねば、人は争いを忌み嫌うようになり、暴力も数を減らし、世界を平和に出来るのではないでしょうか。

 戦争を起こすにはそれなりの立場が必要になるでしょう。幸い私の家系はフィリウス派の代表格であり、将来的にティーパーティーへの打診が既になされています。この立場を利用してティーパーティーに入りどこかと戦争を起こす………そういえば、トリニティとゲヘナには古くから確執がありましたね。それを利用しましょう。

 

「…決めました。私は権力と力を手に入れ、戦争を起こし、このキヴォトスに死を飽和させます。そして………この世界を平和にする」

 

 私は立ち上がり、背中についている天使のような羽を羽ばたかせながら決意を固め、これからそれに向けての準備を考えました。

 

「まずは身体を鍛えねばなりませんね…。何かスポーツでもしてみますか。後は…ミレニアムに留学し、科学について学んだ方がいいでしょう」

 

 そう考え、私はスポーツのニュースを見ていると、一つのスポーツが目に入ります。

 

 

⦅トリニティ総合学園高等部バスケットボール交流会!!初等部、中等部も大歓迎!!!⦆

 

 

「バスケットボール、ですか…悪くないですね。両親に相談して見ましょうか」

 

 これからの計画を考えていたら、気づけば夕食の時間になっていた。私は早速両親に先ほどのバスケットボール交流会の話をすると、すこし驚きながらも快諾してくれた。優しく出来た両親を持ったものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして時は経ち、私は現在トリニティ総合学園高等部の3年になり、ティーパーティーを務めています。あれから色々ありました。幼馴染であるミカさんが「急にバスケとか始めちゃってどしたの?頭大丈夫?」とかいってきて殴りそうになったり、ミレニアムに留学し科学を学び兵器を作ったり、バスケに熱が入りすぎてスター選手になってしまい、プロにならないかと打診されまくったり、理不尽な暴力によって色々な物を失った人を集め秘密裏に会社を起業したりなど、とにかくここでは言い切れないほどのことをしてきました。

そして…私はフィリウス派ティーパーティーホストに就任し、連邦生徒会に言い寄り、ゲヘナと長らく続いた確執を無くすべく、エデン条約というものを結びたいと打診した結果、ゲヘナ、連邦生徒会両方から快諾を貰い、現在はエデン条約…いや、"エデン計画"に向けて、日々を過ごしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このエデン条約が、私の理想への第一歩へと成る

 




次回からは流石に今回よりは長くなります。
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