我はぐれ者、神社に住まう 作:神輿と櫓
あんな大変なことがあってから、俺の追放令が取り消された。若さ故の過ちだから大人になったからヨシ!とのことらしい。閻魔が正気かどうかを聞いた理由がわかった。俺も正気かどうか気になるくらいにはイカれてる。まあ、慧音先生に挨拶して終わりくらいかな、やる事は。
「…だからってパツキンが来なくてもなぁ」
「文句あんのかよ」
「ねえと思ってることに心底驚きだよ。お前がいると慧音先生に顔合わせ辛いだろ。魔女が」
「今は人間だからな?」
「あ、あんなところに謎の出店」
「マジか!?」
…パツキンは昔から出店に弱い。好奇心が強いんだな、と勝手に思う。慧音先生は寺子屋にいるかね。それとも、寺子屋以外なら…妹紅さんのところか。んー、今は昼間だし、たぶん寺子屋だな。あー、昼間なら寺子屋で授業やってんのかな。それだったら寺子屋の前で寝て待つか。座る場所くらいあるだろ
「…あれ、撤去されとる」
「新聞の取材?」
「はい。もしも雄大さんが帰ってこられるようになったら、まずは何をしますか?」
私…か。この男が聞きたい言葉は多分、雄大を見守るとか、雄大と暮らすとかそういう感じのことを聞きたいんだろうな。まあ、そんなことは考えてもなかったが、こう、考えてみれば、雄大に対して何も謝ったり感謝したりしてないしな…
「そう…だな。まあ、私はもう寺子屋の教師を辞めて、友達のところで暮らすかな。」
「!?」
「せんせー」
「っ!?」
「わっ」
「ん?なんだお前、どっか行け」
足早にどこかへ行った男を横目に、慧音先生の真向かいに座る。何を話そうか。先ずは出禁解除の感謝からだな。うーん、感謝とはいっても、かなりしっかりとした感謝はしたことないし、喧嘩売ったことも謝るか。二つ合わせりゃそれっぽい話は出来るだろ。
「あー、あん時はすんません。」
「…どの時か、私はわからないぞ」
「先生に喧嘩を売った時です。」
「あー、あの時か。あれには私も困惑した」
昔話ついでに謝るのが一番か。そうしてかなりの過去話をしたり、俺そんなことしましたっけ?ってことを話したり。めちゃくちゃな話をしたり、最近の話をしたり。それなりに盛り上がったとは思うが、話の落ちどころが近付くと段々と話の雰囲気とは関係なしに慧音先生の顔が暗くなって来る。
「んー、じゃあそろそろ」
「ん、あぁ、そんな時間か」
「あ、そうだ」
「なんだ?」
「後にも先にも俺に向かってでかい声出して叱れるのは慧音先生と閻魔様くらいだからな。他はビビって話にならない。だからよ、たまには神社で俺のこと叱ってくれ」
「…お前、そういう趣味になったのか?」
「そうじゃないんたけど…妹紅さんから聞いたんだよ。慧音先生が教師辞めたがってること、原因が俺なこと」
「…そうか。どうだ?幻滅したか?」
「先生が辞める必要ないってことです。辞めるくらいなら説教しに来てください。つか霊夢がたまに暴走するからそっちも説教して」
「あー、んー、わかった…」
まあ、よく分からんが。ここでやることは一切ないからもう帰るか。道中にいたパツキンの頭を掴んで人里から退散。さっさと逃げ出すか。まあ逃げ出すという言葉は正しくないか。出ていく。さ、博麗神社に帰ろうか。さっさとどこか…なんだろ、なんかないかね。やる事ないとめちゃくちゃ暇なんだな。誰かと喧嘩したいが今の所喧嘩相手が風見幽香か八雲紫か美鈴か鬼…あとなんかいたかな。マタラオキナとか言う奴に会って見ても良いんだが…
「おらー!」
「あだっ」
「あたいが最強だ!喰らえこの!」
八雲紫に会わせてもらっても良いんだが、それは面倒だしなぁ。暇つぶしにもならん氷の妖精を腕一本ずつ千切りながら考える。うーん、やはり喧嘩相手としては派手な風見幽香か…喧嘩の道理がある八雲紫の二人だなぁ。楽しいのは風見幽香だけど、殴ってスカッとするのは八雲紫か。うーむ…風見幽香だな!見に行ったろ!
「嫌よ」
「なぜ!?」
「そもそも、貴方と殴り合うのはかなり疲れるのよ」
「えー」
「私は私でやることあるし…そうね、八雲紫は?」
「アレは普通にさぁ…ほら、な?めんどいんだよ。風見幽香が俺の相手するみたいにさ」
「あー…そう、ね。確かにあれは…」
「探すだけならなぁ…ぬんっ」
「あばっ!?」
「こう、引き出せるんだが」
「あら、良い度胸ねスキマ妖怪。私の花畑に頭から突っ込むなんて」
「!?え、私!?私のせい!?」
「じゃあ俺はこのスキマ使って神社戻るわ」
「はーい」
「え!?私放置!?なんで!?」
最終的に至った結論は、別に暇潰すなら俺が殴んなくても他が殴り合うのを遠くから見ても良い、ということであった。博麗神社から八雲紫と風見幽香二人が弾幕ごっこをしているのでらそれを見て楽しむ。霊夢?なんかどっかに行ってた。異変は起こってないっぽいが…妖怪退治でも任されたのかね。
「…うわ。あんな遠くからでも弾幕飛んで来るんだなぁっ!?」
「き、来ました…お師匠からの命令!細胞を少しだけいただきます!」
「おい兎!中入れ!ビームで全身焼き殺されるぞ!?」
「えっ…流石にそんなのぉっ!?」
「…ほら」
「ぁー!怖かったです!怖かった!」
「今気付いた。お前赤青の手下だな。帰れ」
「ええ!?」
「ここでは殺さん。次殺すだけだ」
「ひぃっ!私去ります!ごめんなさい!」
「あ、待て。薬だけよこせ。解熱と風邪な」
「あ、その二つならこのくらいの値段です」
「うす」
「健康に、どうぞー!」
「いや帰れや」
「あぅっ!?」
紫「霊夢は巫女にする以外道はないわよ。」
雄大「先代みてーに死ねってか!ぁあ!?殺すぞ!」
↓
霊夢巫女就任。
紫と雄大のケンカの道理はこれ