我はぐれ者、神社に住まう   作:神輿と櫓

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紫「弾幕ごっこ?ええ、流行らせました。頭の悪い低俗な奴は食い散らかしますがね。…え、あ、あの男?知らないわ。私も殴り殺されかけたし。アレにルールを押し付けない方が長生きできるわよ」


第14話

「お、あそこか」

 

神社が見えたので、手頃な木々をぶった斬って投げる。神社に刺さりはしないが、その周りにブッ刺さった。なんだなんだと慌てて出てくるのが二人。一人はさっき霊夢に怪我させたカス。もう一人は…紫の話からするに、たぶん神様だろうか。あの巫女を苦しませれば良いんだから、神は帰ってくれねえかな。

 

「おーい、連れてきたぜ」

 

「ちょっと、あたいはこれから遊ぶ約束だったんだけど」

 

「しかしまあ、なんだ?道中の妖怪全部やられてたぞ?」

 

「俺がやったからな。おいチルノ、お前着いて来い。着いてこなかったら30回休ませるからな」

 

「げっ」

 

堂々と、巫女の前に立つ。どうにも信仰者だと思ったのか、ノコノコと小走りで近付きやがる。なんとも、外の世界の人間とはこんな奴らなのか。こんな、小動物にも劣るようなやつに、霊夢は怪我させられたのか。腹が立つ。山に立てるだけあって力はあるのだろう、神社は立派なものだ。壊すことを考えれば、今から見窄らしくなるが。

 

「こんにちは!今日から出来た守矢神社です!参拝者さんですか?運が良い、守矢神社の参拝者一人目です!」

 

「そうか。」

 

両膝を順に蹴って関節を逆方向に。これで歩けない。空を飛ぶ原理は知らんが、霊夢の立ち振る舞いから足は関係ないものとすると、やはりバランスをとるのに手は必要だろう。右腕を掴んで、引っ張る。脱臼させてから、思いっきり千切る。チルノを使って傷口を凍らせる。

 

「ぁあ!痛ぃい!」

 

「風情もない叫び方だな。なあチルノ」

 

「え、うん…」

 

痛みで気が散ると空を飛びづらくなると聞いた覚えがあるので、もうこれでそう簡単には飛ばんだろう。左腕を掴んで、引っ張る。そして、思いっきり押し付ける。脱臼、はめる。脱臼、はめる。その繰り返しをして、肩の骨を踏み潰す。どうやらこの小娘は、幻想郷の人間と違ってそんなに骨が丈夫ではないらしい。あまり力入れてないのに潰れた。

 

「ぁ…」

 

変な声が出たクソカスの足をチルノに凍らせ、砕く。寒さで感覚が麻痺しているはずだが、氷が溶けてくれば痛みが入る。最も完全に溶け切る前にはチルノに凍らせるが。

 

「おい、ウチの早苗に何してんだ」

 

途端に、横から柱が飛んできた。受け止めてから飛ばしたであろう神をみる。何やら相当お怒りな様子だ。が、俺からしたらそんなもんは知らん。変な格好しやがって。身長も大したことはない。足元で転がるカスより大きいくらいか。

 

「思い上がった人間が。神の光で死ね」

 

「…うらっ」

 

最後に鼻を削って、神に向き合う。俺からすれば無駄な名乗りだが、相手は名乗る気らしい。受け止めていた柱を投げ飛ばし、ここに飛ばした木々を掴んで投げ飛ばす。空を飛ぶ相手には投擲が一番効く。避けながら弾幕を飛ばして来るが、クソカスの所には飛んで来ないので安地として利用。

 

「下衆が!」

 

「その下衆にお宅の娘さん殺されかけてますよぉ!!」

 

クソカスの鼻を投げ飛ばす。受け取ってくれたようだ。その隙に神様のところまで跳ぶ。両手をしっかりと握り、頭を叩き落とす。つもりなのだが、地面スレスレで勢いが消された。赤青よりも戦いには慣れているらしい。

 

「アンタ、何者なんだ」

 

「それはこっちのセリフだ。なんの権限があって博麗の巫女を瓦礫の下に埋める?」

 

「は?」

 

チルノに氷塊を作らせ、投げる。即席の弾幕はできた。が、中々当たらん。やはり空を飛ばないと難しいだろうか?美鈴にでも習っておくべきだったか。千切ったクソカスの腕を投げると、これまた鼻と同様、受け取ってくれた。そこに、程よく尖った氷を投げつける。

 

「っ!そらっ!」

 

「うおっ」

 

腹によくわからん柱が刺さる。だが、それがどうした、こんな程度で止まるんだったら最初からここには来ていない。石を握って投げ飛ばす。倒れるフリなんてしない。跳んで、叩き落とす。

 

「ぶっ」

 

「うらっ!」

 

足で神様の腕を潰す。その後、全ての指を千切って捨てる。丸坊主となった掌を握り締めて、遠くに投げ捨てる。これで、ようやくクソカスを苦しませることが出来る。まずは赤青のところに連れて行って治し、その場でもう一度同じことをする。その後に霊夢に向かって謝罪させてやる。

 

「じゃ、チルノ。次だ」

 

「う、うん…ねえ、これ良いの?ダメじゃない?あたい、ちょっと気分が」

 

「うるせえな。このカスは俺の娘を瓦礫の下に追いやったんだぞ。土の下に追いやらねえと気が済まねえんだ」

 

「っ…」

 

どうやら当人は眠っているらしく、足を蹴って起こす。どうやら一通り叫び終えていたらしく、掠れた声でカナコサマスワコサマを続けて呼んでいる。神様はどうやらもう一人いるらしい。じゃあ、そいつはこのクソカスの前でやるか。後悔させてやる。悔いたまま生きとけ。

 

「お、いるじゃねえか」

 

「っ…!早苗に何すんだ!早苗、大丈─」

 

「うるせえ!!」

 

頭を掴んで地面で顔面を擦る。かなり本気でやったためか、きれいに整理されていた石畳やらがボロボロで、周りの石像が倒れた。霊夢に手を出すから、こうなる。さて、このクソカスはどうやら何も声が出ない模様で。口を蹴って歯を折り、チルノに氷の温度を下げてもらう。赤青のところに連れて行って、そこからだな。

 

「さ、早苗に…っ!」

 

声がするから、反射的に地面に投げつけてしまった。俺は悪くないとしようか。パツキン…はどうやらダメらしい。吐いていた。チルノはギリギリ、と言った感じか。チルノも連れて行くとしよう。後は…顔面潰した神様だが、まあ神妖の類なら首切られても生きてるし。良いか。

 

「また人里寄れなくなるかもしれんなぁ」




チルノ「だからあたいは嫌だったんだ」
永琳「これは…1ヶ月あれば動くようになる、かしら?」
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