我はぐれ者、神社に住まう 作:神輿と櫓
「お、あそこか」
神社が見えたので、手頃な木々をぶった斬って投げる。神社に刺さりはしないが、その周りにブッ刺さった。なんだなんだと慌てて出てくるのが二人。一人はさっき霊夢に怪我させたカス。もう一人は…紫の話からするに、たぶん神様だろうか。あの巫女を苦しませれば良いんだから、神は帰ってくれねえかな。
「おーい、連れてきたぜ」
「ちょっと、あたいはこれから遊ぶ約束だったんだけど」
「しかしまあ、なんだ?道中の妖怪全部やられてたぞ?」
「俺がやったからな。おいチルノ、お前着いて来い。着いてこなかったら30回休ませるからな」
「げっ」
堂々と、巫女の前に立つ。どうにも信仰者だと思ったのか、ノコノコと小走りで近付きやがる。なんとも、外の世界の人間とはこんな奴らなのか。こんな、小動物にも劣るようなやつに、霊夢は怪我させられたのか。腹が立つ。山に立てるだけあって力はあるのだろう、神社は立派なものだ。壊すことを考えれば、今から見窄らしくなるが。
「こんにちは!今日から出来た守矢神社です!参拝者さんですか?運が良い、守矢神社の参拝者一人目です!」
「そうか。」
両膝を順に蹴って関節を逆方向に。これで歩けない。空を飛ぶ原理は知らんが、霊夢の立ち振る舞いから足は関係ないものとすると、やはりバランスをとるのに手は必要だろう。右腕を掴んで、引っ張る。脱臼させてから、思いっきり千切る。チルノを使って傷口を凍らせる。
「ぁあ!痛ぃい!」
「風情もない叫び方だな。なあチルノ」
「え、うん…」
痛みで気が散ると空を飛びづらくなると聞いた覚えがあるので、もうこれでそう簡単には飛ばんだろう。左腕を掴んで、引っ張る。そして、思いっきり押し付ける。脱臼、はめる。脱臼、はめる。その繰り返しをして、肩の骨を踏み潰す。どうやらこの小娘は、幻想郷の人間と違ってそんなに骨が丈夫ではないらしい。あまり力入れてないのに潰れた。
「ぁ…」
変な声が出たクソカスの足をチルノに凍らせ、砕く。寒さで感覚が麻痺しているはずだが、氷が溶けてくれば痛みが入る。最も完全に溶け切る前にはチルノに凍らせるが。
「おい、ウチの早苗に何してんだ」
途端に、横から柱が飛んできた。受け止めてから飛ばしたであろう神をみる。何やら相当お怒りな様子だ。が、俺からしたらそんなもんは知らん。変な格好しやがって。身長も大したことはない。足元で転がるカスより大きいくらいか。
「思い上がった人間が。神の光で死ね」
「…うらっ」
最後に鼻を削って、神に向き合う。俺からすれば無駄な名乗りだが、相手は名乗る気らしい。受け止めていた柱を投げ飛ばし、ここに飛ばした木々を掴んで投げ飛ばす。空を飛ぶ相手には投擲が一番効く。避けながら弾幕を飛ばして来るが、クソカスの所には飛んで来ないので安地として利用。
「下衆が!」
「その下衆にお宅の娘さん殺されかけてますよぉ!!」
クソカスの鼻を投げ飛ばす。受け取ってくれたようだ。その隙に神様のところまで跳ぶ。両手をしっかりと握り、頭を叩き落とす。つもりなのだが、地面スレスレで勢いが消された。赤青よりも戦いには慣れているらしい。
「アンタ、何者なんだ」
「それはこっちのセリフだ。なんの権限があって博麗の巫女を瓦礫の下に埋める?」
「は?」
チルノに氷塊を作らせ、投げる。即席の弾幕はできた。が、中々当たらん。やはり空を飛ばないと難しいだろうか?美鈴にでも習っておくべきだったか。千切ったクソカスの腕を投げると、これまた鼻と同様、受け取ってくれた。そこに、程よく尖った氷を投げつける。
「っ!そらっ!」
「うおっ」
腹によくわからん柱が刺さる。だが、それがどうした、こんな程度で止まるんだったら最初からここには来ていない。石を握って投げ飛ばす。倒れるフリなんてしない。跳んで、叩き落とす。
「ぶっ」
「うらっ!」
足で神様の腕を潰す。その後、全ての指を千切って捨てる。丸坊主となった掌を握り締めて、遠くに投げ捨てる。これで、ようやくクソカスを苦しませることが出来る。まずは赤青のところに連れて行って治し、その場でもう一度同じことをする。その後に霊夢に向かって謝罪させてやる。
「じゃ、チルノ。次だ」
「う、うん…ねえ、これ良いの?ダメじゃない?あたい、ちょっと気分が」
「うるせえな。このカスは俺の娘を瓦礫の下に追いやったんだぞ。土の下に追いやらねえと気が済まねえんだ」
「っ…」
どうやら当人は眠っているらしく、足を蹴って起こす。どうやら一通り叫び終えていたらしく、掠れた声でカナコサマスワコサマを続けて呼んでいる。神様はどうやらもう一人いるらしい。じゃあ、そいつはこのクソカスの前でやるか。後悔させてやる。悔いたまま生きとけ。
「お、いるじゃねえか」
「っ…!早苗に何すんだ!早苗、大丈─」
「うるせえ!!」
頭を掴んで地面で顔面を擦る。かなり本気でやったためか、きれいに整理されていた石畳やらがボロボロで、周りの石像が倒れた。霊夢に手を出すから、こうなる。さて、このクソカスはどうやら何も声が出ない模様で。口を蹴って歯を折り、チルノに氷の温度を下げてもらう。赤青のところに連れて行って、そこからだな。
「さ、早苗に…っ!」
声がするから、反射的に地面に投げつけてしまった。俺は悪くないとしようか。パツキン…はどうやらダメらしい。吐いていた。チルノはギリギリ、と言った感じか。チルノも連れて行くとしよう。後は…顔面潰した神様だが、まあ神妖の類なら首切られても生きてるし。良いか。
「また人里寄れなくなるかもしれんなぁ」
チルノ「だからあたいは嫌だったんだ」
永琳「これは…1ヶ月あれば動くようになる、かしら?」