我はぐれ者、神社に住まう 作:神輿と櫓
「ほんとに神社が壊れてる」
「まあ、前虐めてた守矢とかに頼めば良いんじゃない?」
「紫なぁ…また鬼に頼むか」
「貴方視点、一度出たら2度と出ない妖多いわね。そういう趣味?」
「…何言ってんだか知らねえけどな。馬鹿にしてんなら殺すぞ」
「嫌よ」
さて。今日はどこで寝ようか。霊夢も探さなきゃな。それに、他に…鬼もか。河童にもまた良いに行かなきゃか。かぁ〜、壊れて直して、また壊れるとは。運が無いな。まあでも今回は不幸中の幸いだ。霊夢が下敷きになってないからな!…まあ、寝床は鬼に急ピッチで作らせれば良いか。因みに異変の首謀者は紫と風見幽香が虐めると言っていた。紫も相当にキレていたんだろう。
「紫、鬼から酒抜いて連れて来い」
「わかりました。じゃ、霊夢はたぶんもう帰って来るから。」
「…まるで、大地震に揺らされたような潰れ方だな。柱が…」
「お父さん!」
後ろから不意に抱きつかれてよろめく。空を飛んでいて、そこから落下するように抱きつかれるのは本当に怖い。一瞬重力が転んだのかと錯覚するくらいの勢いだからな。
「何処行ってたの?異変だって起きてるのに」
「異変?…あ、アレか。首謀者は今紫と風見幽香が虐めてるぞ。つまりは解決した」
「え?」
「ま、そんなことは良くてだ。まずは俺たちの寝床だな。鬼を呼んだが紫が連れてきてくれるかどうか…」
「美鈴は?あいつも確か門が壊れてた時は直してたでしょ?」
「…あいつが消えたら誰が門番するんだよ」
まあその辺は妖怪の山とかから引っ張るか。とかではなく。とりあえず、神社の屋根瓦に座り込む。鬼には今後地震に耐えるよう作ってもらうか…いや、それなら別だな。壊れないようにしてもらうか。無理なら簡単には壊れないようにして欲しいものだ。
「ね、お父さん」
「なんだ」
「今日の晩御飯、当番だよね」
「そうだが…」
「いなかった日数分、作ってもらうから」
「マジかよ」
河童を呼び、テントみたいなのを寄越せと言う。渋々渡してくれたが、まあ小さい。霊夢一人が入って、俺の入る分はなさそうだ。まあそれでも良いか。風邪を引いたことはねえし、半端な妖怪なら俺にビビるか霊夢にビビって逃げる。念の為に霊夢に結界貼ってもらう…いや、御札だな。モリヤのクソカスに作らせるか。
「嫌」
「えっ」
「か、勘弁してくれ!私も品揃えに自信はないけどさ、それでも、香霖堂に掛け合って貰ってきた大きめのテントなんだ!」
「コウリンドウ…霊夢がたまに世話になるあそこか」
「寝るならお父さんと一緒がいい」
「この、ファザコン巫女!知らないよ!そんなの私には関係な」
「黙って用意。良い?」
直接香霖堂に行ったほうが早いとは思ったが、まあ霊夢を宥めて。とりあえずこれで良いから帰れと言って河童を帰らせる。しかし困った、こうなると俺がこの狭いテントの中で寝る羽目になる。河童の言い分だと、これ破ったら香霖堂から怒られるだろうしなぁ…
「仕方ねえ…か」
「連れてきたわよ〜…あれ?テント?」
「なんだよぉ!私をこき使いやがって!金…やっぱなんでもないです」
「お得意様だろ。割引け。十割。後ちったあ丈夫にしろ。」
「あ、はい…わかりました…」
「虫とかが嫌なら、私のスキマで寝る?快適じゃないけど、虫はいないわよ」
「嫌よ。私が。」
「お母さん悲しい」
「お前は母親じゃない!!」
禁断の力を使うか。先に俺がテントの中に入り、長時間耐えられる体勢を見つける。少し手狭だが、寝返りを打たない限りはまあ破れはしないだろう。その後に霊夢を入れ、入ることを確認する。これであとは寝るだけだ。モリヤの時はモリヤで寝たが、テントというのもまあ悪くはない。多分。
「…そういや、風呂は?」
「私は人里の銭湯使った」
「…入ってねえわ。紫に言って金だけもらうか」
そんなことはあったが、テントの中で眠り、翌日。起きてまず確認したことがテントの破損。どうやらそれはないらしい。良かった。助かった。マジで。外にでてみると、神社の再建がかなり進んでいた。鬼曰く、今日の夜には絶対に完成させますとのことだ。
「どうする、霊夢」
「んー…私はどうでも。とうするの?」
「それを聞いたんだがな。まあ何もすることないなら良いんだが…」
「こんにちは!」
「美鈴か」
「皆さんが困っていると、お嬢様から聞きましてね!」
「…それはそれとして、お父さん。人里行こ」
「うい」
「うぇ!?いや、いやいや!紅魔館から派遣されて来たんですよ!?」
「多分だけど、もう一人派遣来るわよ」
「紅魔館から!?」
赤青が来た。揃ったメンツが赤青と美鈴なのは何か作為的なものを感じるが、まあ良い。寺子屋は今日もやっているらしく、慧音先生はこなかった。はっきり言って仕舞えばこいつらより慧音先生の方が嬉しいんだがな。まあ文句は言っても始まらん。しょうがないものとして割り切ろう。
「それで、人里に来たけど?」
「私通れてよかったぁ!」
「…甘味処」
「お、女の子ですねぇ!どうします?最近外の世界から入った甘味があるらしいですけど?」
「行く」
「私も興味あるわね。姫様が好きそうなら持って帰りたいわ」
「…あいつらの中で一番低いのが霊夢なんだもんなぁ。身長伸ばしたほうがいいんでねえかね」
「私はこれくらいで十分だし」
「まあ、格闘するわけでもないですしねぇ」
「仕事にも寄るでしょうけど、小さい方が小回り効くでしょうし。まあ合ってるんじゃない?」
「先代は少し大きめだったぞ。確か、170ちょいだな」
「紫と同じくらいじゃない。」
「…あいつ気持ち悪いな」
紫は霊夢の母親気取り…ではありませんが、その関係と同じくらいの距離感になりたい!だから身長を霊夢の前でだけ変える!くらいのことをしています。母親と同じくらいの身長にして親近感を沸かせています。きもい。