我はぐれ者、神社に住まう   作:神輿と櫓

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そもそも気を操って空飛べるんだから気を使って身体能力の強化はできるんだよな。


第21話

「…ふぅー」

 

「本気出せよ!!つまらないだろ!!」

 

と、言われたので。両手を広げて、そのまま鬼の両耳をビンタ、その後に体ごと腹を蹴り上げる。そこらへんにいる鬼を投げて金髪の鬼に当てる。鬼をもう一回投げて、その鬼を踏み台にし、またまた金髪の鬼を蹴り上げる。…あれ、降りてこないな…?どうやら地底の天井にブッ刺さったらしい。俺は悪くねえ。

 

「…ふぅ!」

 

「終わり、かしら」

 

「うわ紫」

 

「あのねぇ…貴方がそんなことしてるうちに霊夢はもう着いた見たいだけど」

 

「おい流石に早すぎねえか?」

 

「貴方の上空通っていったんだもの。当たり前よ」

 

「…えー、どうしよ」

 

…まあ、あの温泉が機能するならそれで良いか。じゃあこれから毎日温泉日和かぁ。そうだなぁ。あの温泉に毒があったりしたらダメだし…赤青に調べさせるか?あー、でもあいつ動くかね。パツキンとか調べられねえかなぁ。あいつは森の変な臭いとか平気っぽいし、そこらへん調べれそうだけど。

 

「…帰るか!」

 

「霊夢の迎えはしなくて良いの?」

 

「あー…行くか。めんどい」

 

「…貴方、霊夢を目の前にして同じこと言えるの?」

 

「言うわけねえだろ。言ったら死ぬわ」

 

「はぁー…いや、本音なのかわからない話はやめてくれる?」

 

とにかく。俺はどこに向かうべきかね。うーん、やっぱり、あそこか?えーと…霊夢が言ってた覚えあるんだけどなぁ。なんだったかな。えー…ち…ちれー…忘れたな。こういうのは思い出せないんだよなぁほんと。さっきの鬼に聞くべきだったか。紫に聞くべきか。

 

「どうやって行くべきかね」

 

「…連れていってあげましょうか?」

 

「よろしく」

 

「じゃあ、エスコートしてあげる」

 

「え、えす…?知ってるぞそれ。あるふぁべっととかいう奴だろ」

 

「貴方、変な単語は覚えてるのにこういうのは覚えてないのね」

 

「外界に触れて生きてきましたから」

 

「内界に触れないことをそんな風に言わないでくれる?」

 

さて、霊夢のところへ。丁度弾幕ごっこをしていたようで、なんかきれーなへんな弾幕を見ている。へー、こういうのやってんのか。見てたし聞いたこともあるけど、まぁ…俺が見たのって大半が弾幕とは呼べない奴だし、確か霊夢の弾幕は見たことないし。早苗とか直接関わった奴は半殺しだし。まともに見るのはこれが初めてかもしれない。

 

「花火みたいで綺麗だな」

 

「貴方にそんな感性があったのね、驚きよ」

 

「お父さん」

 

「うわなんだお前もう終わったのか」

 

「温泉、毒とかないよね」

 

「赤青に調べさせるか」

 

「…あの」

 

「誰だお前」

 

「悟妖怪の古明地さとりと申します。ここの管理人をしています」

 

「礼儀正しいなあんた」

 

「そういう貴方は随分と。常にとある方が頭の中にいるようですね」

 

…あー、悟妖怪ってのは心を読むやつか。こりゃまた、なぁ。どう考えても、それが読めるわけだ。じゃあ頭の中でずーっと流れてて、尚且つ名前のわからない曲とか分かるわけだ。すごい便利だな。じゃあ外の世界の音楽を一つ聞かせてやるか。

 

「聞こえてきますけどね。外の世界の音楽なんか知るわけないんですよ。あ、これ聞いたことある。待って、あれ、思い出せない」

 

「貴方、悟妖怪の扱い上手ね」

 

「ウチの自慢のお父さんよ。平伏しなさい」

 

「あ、これあれだ、良く鬼が鼻歌で歌ってる、あー、何これ。外じゃないし、地底だし、なんなら名前ないし」

 

「勝手に悩んで勝手に落ち込んでら」

 

「あー、貴方苦手です」

 

「は?ウチの自慢のお父さん否定するの?」

 

「帰るか」

 

こうして地上へと帰る。道中、赤青のところまでスキマで行けないのかとも思ったのだが。紫曰く、あそこは赤青が特殊な結界使ってて、スキマじゃ入れないらしい。はー、随分と都合の良いことで。歩きで行かなきゃならんのか。呼んだら来ねえかな。

 

「…とりあえず、湯を持って行くか」

 

「そうね。」

 

「え、湯呑みで持って行くの?」

 

「それ以外にあるかね?紫、スキマの中で保管しといて」

 

「…嫌よ。スキマって私の体内みたいなものなのよ。こぼしたらお漏らししたみたいで気持ち悪いし」

 

「俺はお前の体をぶち破いてお前を引っこ抜いてたのか?」

 

「嘘でしょ。結界術の応用のはずよ」

 

「はいはい…ほら、入れて」

 

…ちなみに。体内に藍を入れているなら、それこそ体内に毛が残るので相当不愉快なのでは、とも思ったのだが。まあ、聞くのはやめておこうか。以前紫の家に行ったことがあるのだが、こう…変な白い箱があった。それは空気を綺麗にするものらしく、紫はこれがないとずっと咳ばっかりできついらしい。原因?多分毛とかだろ。

 

「おーい赤青」

 

「師匠ー」

 

「何よ…あら!実験させてもらえるの!?」

 

「そうじゃなくてな。紫」

 

「…はい」

 

「この温泉の湯なんだがな。毒かどうか調べてくれ」

 

「あー、そういうこと。出来るけど…うん、良いわよ。」

 

「なんだ今の間は」

 

「あー、アレじゃないかしら。ほら、閻魔様の」

 

「それはないでしょ。だったら多分、お父さんのところに来てるし」

 

「それも…そうか…?」

 

少しだけ待っていると。湯を珍妙な顔して持ってきた赤青が帰ってきた。どうやら閻魔はいなかったらしい。話によれば、閻魔は不死者…もとい、死ねるのに死なねえ奴に死にませんかと誘うことがたまにある。人から魔女になって寿命を取っ払った時、こいつらの世話になる。

 

「…良い湯、かしらね。効果としては…疲労回復、凝り改善等ね。でも…ここに温泉なんてあったの?」

 

「つい最近できる」

 

「近々」

 

「まあ遠くない未来」

 

「3人ともへんな言い回しやめてもらえる?」




まあ遠くない未来(大体一週間)最近(マイナス一週間)近々(一週間)
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