我はぐれ者、神社に住まう   作:神輿と櫓

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毘沙門天代理「…ごめんね」
↑大概許されるが、大概許されないこと


第23話

華扇に聞いてもわからず、パツキンは知らない。霊夢は勿論、紫でも知らない(というよりは、鼠の妖怪が多くてわからないと言った感じ)ので、まあしゃーなしに歩いて探すわけだな。まあそんなに時間かけて探すつもりもないが、どうせ妖怪なんだ。歩いてれば出会うだろ。

 

「…何日振りだ?」

 

「お、持ってた」

 

「このよくわからんの2個と、なんか面白いものを交換してくれ」

 

「等価交換ということか。うーん…これかな」

 

「なんだこれ」

 

「私が仕えてる人からのお土産だ。私はいらないから、あげる」

 

「要らないもの同士か…」

 

と、本当によくわからない、なんだろこれ。石?石かな…いやでも、どっかで見たことあんだよな。あー、そうだ。地底だな。あーこれあれだ。あの、悟り妖怪の。取り付けみたいな目だ。その小さい奴だ。なんて言うんだこれ。人形…?目形…かな…そうじゃないか…?でもなんで石?

 

「…まあ、良いか」

 

「納得していただけたようで良かった。それじゃあ」

 

「そういや、それ集めて何したいんだ?」

 

「ん?ああ。とある人間の復活だよ。いや、解放って言った方がいいか。まあ、それが終わったらまず真っ先に君に会わせることを誓うよ。だから、隠し持っている物を渡してくれないかな?」

 

「嫌な奴だな、お前」

 

しっかりと渡す。危険だから封印された人間。なら、多分。俺みたいな暴れん坊だろうな。良いね。過去最悪の暴れん坊と俺。まあ暴れん坊なら弾幕ごっこなんてせずに…そのまま霊夢に手が…良し。復活したらまず殴りまくろうか。そして、霊夢に手を出さないことを誓わせようか。そうだな。それが良い

 

「じゃーのー」

 

「それじゃあね」

 

「で、振り返ったらお前か」

 

「いや…ここ、私の住処の前よ?目と鼻の先どころか、足のつま先で触れるくらいの距離よ?」

 

「何言ってんだ」

 

そう。ここは大量の向日葵が咲いてる場所、風見幽香の住処である。実際ここで会ったのは偶然なので、適当に会話をして別れる。人里…で良いかな。モリヤが演説してるらしいし、たまに変な宗教家が復活の時は近い!とか騒いでるらしいし。慧音先生は度が過ぎたそれらをシメているらしい。へんに荒れている。

 

「…ん?」

 

「復活の時は近いのです!是非、我々に御協力を!木片を見かけたのなら、私達に渡してくださぁい!」

 

あー、あれだ。丁度アレ。俺はどうでも良いんだけど、容姿が整っているので人に話を聞いてもらえているっぽい。羨ましいと言うべきか、卑しいというべきか。

 

「あ、先生」

 

「雄大か…いや、すまないな。最近の里はなんだか荒れていてな…」

 

「ま、宗教なんてそんなもんですよね」

 

他愛もない会話。まあ、モリヤが絡まなければそうそう愛(愛憎)のある会話はできないのだが。結局はモリヤは消えないので、黙りを貫くしかないのだがな。

 

「んぁっ?」

 

「そこのお兄さん!これ、知りませんか!?」

 

「あー…あー!おいお前!」

 

「はいっ!?」

 

「ネズミの妖怪知らねえか!?住処聞くの忘れてた!うっわ、うわぁ!」

 

「な、ナズーリンのことですか?」

 

「知ってんのか!で、お前誰?」

 

「ぇっ…えーと、私は寅丸星と申しますが」

 

「星、星か。そのネズミに四つ渡してんだ。だから俺にたかるな。」

 

「あ、はい…」

 

なんだか必死な女だったな。まああいつも妖怪か。妖怪かぁ…妖怪で金髪かぁ…こりゃそろそろ、パツキンの呼び方変えなきゃならんぞ。本当に。変える気もないのに金髪の知り合いが増えていく。これ、復活したやつまで金髪だったらいよいよだぞ。

 

「ふぅ」

 

「あら、おかえり」

 

「霊夢…なんか最近、人里荒れてないか?」

 

「守矢でしょ」

 

「あそこだけじゃなさそうなんだよな。近いうちに何が起こるのかね。紫が招いたのなら全力で紫を締め上げるが」

 

「…どっちかって言うと。最近噂になってる、謎の飛行物体が原因じゃない?」

 

「なんだそりゃ」

 

「円盤型の、空飛ぶ物体。たまに酒が飛んでるとか喚く人もいる」

 

「そういうことで荒れるかなぁ」

 

ま、一部の人間が大騒ぎするのは目に見えたことだがな。さて、俺はさっさと昼寝を。ひるめしはまだだったな。その間に何があっても知らん。

 

「…」

 

「なんで華扇がまだいるんだよ。帰れよ」

 

「嫌です」

 

「霊夢〜」

 

「嫌よ。説教うるさいし」

 

「…もうっ」

 

なんだか納得したみたいで、俺は昼寝をする。温泉はたまに人が来るだけの小遣い稼ぎの場になったが、まあ以前よりは断然マシだな。そんでもって、俺を騙した猫がたまにこの神社にいるのはどういうことだろうか。まあ良いけとさ。ほんとはよくないんだけどさ!

 

「霊夢に嫌われてしまいました」

 

「嫌われとけ」

 

「そもそも、博麗の巫女が何故こんな礼儀知らずになってるんですか?先代の巫女はもっと礼儀正しかったんですよ?」

 

「あの人は家族に対してフランクだったな」

 

「そうね。少なくともお父さんに対しては優しかったわ」

 

「…霊夢に対しては?」

 

「割と厳しかったな。博麗なんたらで」

 

「なるほどぉ…じゃあ私も同じ理由で」

 

「嫌よ。貴女家族じゃないし」

 

「っ!?」

 

「俺が厳しくされる理由もない」

 

華扇を弄っていたら、パツキンが忙しく降りてきた。最近華扇といることが多いが、いつ消えるんだ華扇。それはそれとして。パツキンが言うには、里の人間がよくわからない飛行物体を見て不安になり、その不安をモリヤに解決してもらおうとしているらしい。俺としては霊夢が危険に遭わないのでそれで良いんだが…

 

「癪ね。行ってくる」

 

「ん、行ってこい」

 

「じゃあ霊夢!久しぶりに一緒だな!」




今回の異変にはほぼ関わりませんが、後日首を突っ込んで片足突っ込んで、後背中も突っ込んで煮込みます。
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