我はぐれ者、神社に住まう   作:神輿と櫓

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今更ながら。タイトル、カッコつけずにもっと変なふうにすればよかったな。


第37話

霊夢をなんとか説得し、そのまま妖怪の身でも居心地の良い命蓮寺へと逃げてきた俺。俺からすれば、慧音先生には騙されてた気分だ。勿論紫にも、だが。霊夢は騙したつもりなんてないし、そもそも俺が勝手に忘れたり記憶がすり替わってたりしただけなので。妖怪であること、霊夢が巫女であることを踏まえて説得した。正邪を例に出されて困ったが、なんとか押し切った。

 

「はぁ〜」

 

「どうしたんですか?」

 

「一輪か…いやぁ、これからどうするか。風見幽香の所か、華扇とか言う仙人やら…。」

 

「仙人ですか…お勧めはしません。青色の仙人が嫌いなので」

 

「それだけだろ」

 

「えへへ、バレちゃいます?」

 

はて。俺も仙人というのは嫌だが。紫…は信用ならないので、藍に話を聞いた所。俺が死に戻った方法は厳密に言えば仙人になる方法に近く、依代が消えれば俺は消えるらしい。そして依代は紫が持っているのだとか。まあ霊夢の目の前で話してたんだし、多分霊夢が奪うだろう。

 

「しかし、妖怪ではないのですね。貴方から感じるのは確かに妖怪の物なんですけど」

 

「知らん。心当たりがないわけじゃないが、それにしちゃ随分と昔だし」

 

「…もしかして、妖怪を食べたり…とか?」

 

「当たり」

 

「うぇぇ…村紗、どう思う?」

 

「え、いやぁ…三途の川荒らししてた身としては、食い荒らされた妖怪が流れて来る理由がわかって安心できないよ。私たち食われるの?」

 

そもそも、仏教の考え自体俺は嫌いだしな。だからと言って無碍にする考えでもないし…あーあ、なんかねえかな。こう、楽で、妖怪の長寿を有効に活用できる場所。永琳はなし。なんか、やってきそう。紅魔館…んー、良いかもしれん。あとは…あんま思いつかねえな。風見幽香とか?

 

「雄大さん」

 

「今度は白蓮か」

 

「いえ…まあ、はい。ぬえの事について、です」

 

「あー、鵺ね。どんな感じ?」

 

「正邪という天邪鬼がかなり気に入ってるようです。それこそ、式にしたいとかなんとか」

 

「式かぁ…俺も妖怪だし、どっか強い妖怪を式にしようかなぁ」

 

「出来れば、今の幻想郷のバランスを保てる程度の妖怪でお願いしますね」

 

「…妖怪の山全員式にするか」

 

「嘘ですよね?…えっ、いや、妖怪の山を一人で倒し切ったのは知ってますけど、式に?」

 

「まあ、そこら辺の話は藍に聞くけどさ。式が世話してくれるなら…じゃあ式もかなり強いやつがいいな」

 

「バランス崩すつもりですね?」

 

「…ある程度強い妖怪…地底から鬼何匹か持って来るか」

 

「やっぱりそうですよね!バランス崩すつもりですよね!?」

 

あとで地底に行くことは決定として。いやぁ鬼を支配下に置くと家とか作るのも容易いだろうなぁ。うん、間違いない。どうせなら強い鬼だな。チビか金髪。…まあそもそもあいつらに式としての適性やらなんやらはあるのかと問われれば、ないと答えるが。

 

「ふぅ…それは良いとして、だな。本当にこれからどうしよ」

 

「別にここにいてもらっても構いませんよ。お酒も、嗜む程度であれば良いですし。」

 

「仏教は嫌だぞ」

 

「それは困りましたねぇ」

 

「まあ、それでも良いんだが」

 

「雄大様」

 

「藍か。なんだ」

 

「紫様がお待ちです」

 

「…良し、白蓮行け」

 

「なんでですか。私は嫌です」

 

「俺だって嫌だ。」

 

全会一致の嫌悪感。全くどうするべきか。まあ、襲われても俺の方が強いしな。そんなこと考えてると、藍から気持ちの悪いことを聞かされた。なんでも紫は、自身を弄り、紫を依代に俺を死に戻らせた…らしい。つまり今の俺は紫が死ねば俺も死ぬと言う状態。

 

「うわぁ…」

 

「藍、お前はどう思う」

 

「…まあ、私個人の意見ですが。流石にやりすぎかと。一人の人間に対し、大妖怪が入れ込み、その上で自身を使った復活など」

 

「しかも、依代ってんだからなぁ…紫の言ってたことがようやくわかった」

 

「依代に、ですか。であれば、その者を式にしてみては?」

 

「は?」

 

「私も詳しいことはわかりませんが、式にすれば、危害を加えることはないと思いますが。」

 

それだ。藍と顔を合わせ、二人して白蓮の顔を見る。白蓮は困惑したようだが、解決策が見つかった。あとは紫を式にするだけ…なのだが。藍にその辺りの詳しいやり方を聞かなければならない。その上で、紫がある程度まともになるような式にすれば良い。

 

「…良し。やるか」

 

「待ってください」

 

「藍。お前の主人が陥落する日だ、自由にしてろ」

 

「紫様が式になられた場合、私の式が剥がされる可能性も考えられます」

 

「まじか」

 

「前例がないので、あまり確実なことは言えませんが…」

 

「じゃあ、俺がお前を式にするか?」

 

「…いえ、それも…紫様もそれに気づくでしょうし」

 

「それもそうか。なら、そこらへんも含めて紫をボコしてからにするか」

 

「わかりました」

 

はぁー。記憶について聞きたいこともあるから、その辺を含めても聞くか。知らねえことばっかで嫌になる。寺の縁側に座って、藍から式にさせる方法を教えてもらう。…割と面倒だな。そも、式にさせる為の物が必要なんだとか。その辺は藍が用意するらしいのだが…

 

「俺が要求した奴、叶えてくれよ」

 

「わかりました。」

 

「…一輪、明日から一輪は私の式ね」

 

「村紗!」

 

「…白蓮」

 

「やっても宜しいですよ。その時は私が貴女達をまとめて式にします。何度注意しても治らない態度が治ると思うと、素晴らしいですね」

 

「ごめんなさい」

 

「もうしません」

 

「藍。どれくらいになる?」

 

「確実に式にするため、霊夢にも手伝ってもらうとして…三日ほどです。低級妖怪であれば一瞬ですが、紫様ともなれば。」

 

「まあ、そうなるか」




霊夢「ここをな、こうしてな、お父さんに対する態度を矯正するのよ」
藍「度が過ぎるものは間引くが、概ね良いかな」
白蓮「…余計なこと言っちゃったかしら?」

何も知らない八雲紫「私が依代なんだから、一緒にいて当然」
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